California Journal

癌病棟で仕事すると、ちょっとした体調不良なんてツバつけりゃ治ると思ってしまう。

マムが風邪をひいてからもうすぐ2週間になるのに、まだ調子が悪いという。
肺炎かもしれないから、肺を聴診器で聞いてくれというから、肺炎だったら多分、40度近い高熱が出て、セキもでるだろうし、聴診器あてなくても変な音聞こえるだろうから、絶対肺炎じゃないと思うよ。熱あるの？と突き放す。熱ないという。

今日は、おなかの調子がまだよくならないという。で、食べれないのか？と毎日3食食べていることを分かっていて聞いた。昨日も一昨日も、作った夕食たーんと食べてるし。食欲は普通以上にあるのに、「食べれることは食べれる。」と、無理やりでも食べているみたいな言い方をする。食べられるんだったら心配ないよ。すぐに元気になるわ。とまた突き放す。

マムが元気がないのは、私がマムにトークするチャンスを与えないから。私にしゃべれないから体調不良なんだとおもう。ほんとに単純というか、極端な人だ。しゃべったらあっというまに元気になるんじゃないかと思う。おとなしくあまりしゃべらずに、健康でいることができないのか？

何を言っても自分が調子わるいことをウダウダ話し続ける。どうしてほしいのか？私はドクターじゃないし、どうにもできひんねんけど。Sorry you feel sick.　（病気でかわいそうやね）っていうぐらいしかできない。来週まだ、体調が変らないようなら病院に必ず行くように言っておいた。癌患者（白血病や骨髄癌など）の最初の症状は、どうにもできない疲労感から始まるのが常だし、癌じゃなくても何か重い病気の前触れだったりすることもあるからね。と脅しておいた。

マムの調子がよくなるまで別居の話はしないでいようと、夫が言っていた。マムはどこかで立ち聞きでもしてたんじゃないかと思ってしまう。