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テーマ:同居は嫌ですか?(1145)
カテゴリ:国際結婚・国際同居の生活
ダディーが、散歩に行ってくるといってでかけたまま、結構長い間帰ってこなかった。
私と夫はジムに泳ぎに行っていたので、どのくらい留守にしていたのかは知らなかったけれど、かなりながいこといないのだとマムが言った。 私は夕食を作っていて、夫は心配になって、車で探しに行こうと、車を出したところにダディーが家に入ってきた。 背中には枯れ草がいっぱいついて、ズボンには泥とか草とかついて、顔にも泥がついて、靴も泥だらけで、転んだだけではないような感じだった。 聞いてみると、崖(といっても緩やかなものだと思われる)から滑り落ちたらしい。 この山奥の近所にはハイキングのコースがいくつもある。ハイキングのトレイルに入らなくても、道を歩くだけでいい散歩道。その道沿いから、クリークや滝が見える。 ダディーは散歩中に幻覚をみた。 クリークに、トラックかなにか重機があるのが見えたらしく、車やマシーンが大好きなダディーはそれを見に行こうとしたようだった。緩やかといえどもダディーにはとうてい降りることはできないような崖を降りようとして転げ落ちたか滑り落ちたものと思われる。 しばらく崖のしたで葛藤し、なんとか這い上がって道路に出たところで、通りがかった車に助けられた模様。ダディーを家まで送り届けてくれた。お礼を言いたかったけれど、いってしまった模様。 顔色はまた青白く、声も震えていたので、血圧チェックした。異常はなかった。多分、ショック状態だったのだろう。しばらくしたら顔色も元に戻り、マムがシャワーを浴びさせて、そのあと夕食を食べた。 ダディーがこの一階のバリヤフリーのベッドルームにほんとうに一刻もはやく移るべき時だということを皆が再実感した。 私達がこの家をでて、敷地内にレンタルしていたワンベッドルームに移ること。夫は余分に払わなければならない家賃が理由で、渋々同意して決定した。早すぎたかと思われたこの決断もまた、タイミング的にはパーフェクト、いや一足遅いぐらいだったということが証明された。私達が出て行かないかぎり、マムたちが一階に移動してくることはできないから。 妊娠から、夫の合格、アパートへの引越しとプチ別居、転び続けるダディー。すべてにおいてタイミングが完璧だったことが証明された。 夫に言った。 私らは人生の波に、自分達も知らない間に完璧に乗りこなしてたんだよ。 夫はシャワーからあがったばっかりのフリチ○子で、波にのりながらうたいはじめた。 夫はようやく、このプチ別居に対して100%の納得をしたのだということを感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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