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カテゴリ:プチ研究
前回、エタンはエチレンの製造に用いると書いただけで、説明はしませんでした。
今回はそのエチレンが主役です。 では、エタンとエチレンの違いは何なのか、図1をご覧ください。 図1 : エタン・エチレン H が2つ外れて、刺さっていた棒が余り、 それが C に刺さっているのがわかるでしょうか。 この2本刺さっている構造を二重結合と呼び、重要な役割を果たします。 ---------- ところで、エチレンという名前をどこかで聞いたことはないでしょうか。 頭をひねりながら図2をご覧ください。 図2 : ポリエチレン ポリエチレンという名称は聞いたことがあるでしょうか。 ゴミ袋や包装シート、簡易パック等がこれです。 『ポリ』 は 『重合』 という意味で、つまりは結合するという意味です。 エチレン同士が結合 = ポリエチレン ということです。 ポリエチレンは、エチレンの二重結合の1本が他のエチレンと結合しているのです。 気体(エチレン)が固体(ポリエチレン)になるのはこういう仕組みだからです。 これで、『身の回りの化学物質』 の話は一旦おしまいです。 ---------- (おまけ) こんな記号をどこかで見かけたことはないでしょうか。 図3 : PET これはエチレングリコールとテレフタル酸が縮合 (これも結合するのでポリ) してできる、 ポリエチレンテレフタレートのことです。 通称『ペット』で、ペットボトルの素材です。 他にも、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルも、ポリが付いています。 こういう名称を見て、 「何かが結合し合ってできているんだな」 と考えるようになると、また違う新しい世界を知ることができると思います。 ---------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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