カテゴリ:高速ツアーバス
私のサイトの中の「企画実施会社一覧」のページをあらためて眺めると、「MK」と「オリオンツアー」の間に「小田急箱根高速バス」がいる。頭では分かっていても変な感じ。なんとか近いうちに「企画実施会社一覧」と別に「高速路線バス・取扱会社一覧」みたいなものを作れるように路線バス事業者への営業をがんばらないと、と、あらためて気分が引き締まる。同時に、なんとなく、大阪駅前のバス停のことを思い出した。
今は工事のためレイアウトが変更になったようだが、私が大阪で働いていた頃、大阪駅御堂筋口のバスターミナル(基本的に大阪市交通局の路線バスのみ発着)からバスに乗って会社まで通っていた。そのうち一つのプラットフォームには、他と同じように大市交の停留所が並んでいるのだが、前から3つのポールだけは深夜急行バスの停留所も兼ねている。大阪駅(梅田)周辺に自社の停留所を持たない事業者に、深夜だけ貸し出されているのだ。 その深夜急行の顔ぶれが印象的だ。1番ポールは「南海バス」。2番は「国際興業大阪」。そして3番は「はくろタクシー」。 老舗事業者であるが、大阪南部を事業エリアとして梅田に停留所を持たない南海に、深夜急行だけ大市交が停留所を貸すというパターンは、他の地域でもよく見受けられる。既存路線バス事業者という同じ「村」の住人どうしが融通しあうイメージだ。では国際興業大阪は、というと、たしかに国際興業は東京・埼玉で手広く路線バス事業を行なっているので「同じ村」と言えば言えなくはないが、大阪では貸切事業のみ展開しており分社化も済んでいて、「村」と言いきるにはやっぱりちょっと無理がある気もする。そして、はくろタクシー(姫路市)についてはその名のとおりタクシー中心の事業者であり、この深夜急行で初めて乗合バスに進出した(現在は路線休止)。はくろの社長はよく存じ上げているが、パワーあふれる交渉力で大市交に立ち向かい、この停留所の権利を得たのだろう。 この、1番ポールから順に「南海バス→国際興業大阪→はくろタクシー」という「序列」はなかなか見事だ。同時に、「村の境界線」がどれほどあいまいか、象徴している。 さて、この境界線がこれからどう変化していくのか楽しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.31 20:41:33
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