カテゴリ:ばば選手の歴史
しかしある日を境に目線がよどみ、周囲をねたんだり羨んだりする発言が多くなります。 「結婚したい…。」 そしてこの発言からわずか1ヵ月後、ばば選手は忽然と行方をくらましてしまうのです。 所在がわかったのはそれから4ヵ月後のことでした。 福岡市に住んでいることが判明したばば選手。しかし、その所在が知られるや否や、ばば選手はこう口にしたのです。 「わたし、国際結婚することになりました♪」 このたった4ヶ月の間に何があったのか?不穏な空気をかもし出しまくりなばば選手は有頂天に続けてこう言います。 「実は○百万円の借金をして仲介業者に紹介いただきまして、今はその方のお宅に住まわせていただいています♪」 …。これには絶句しました。呆れるほかありませんでした。しかもその借金を出どころがどこからとも分からないようなところから借りているのです。もともと借金だらけだったこの男が返済の目処も立たないうちからさらに借金。 さらによくよく聞けば、その結婚相手はこれからフィリピンに渡り、現地で集団見合いをしてくるとのこと。いまだ会ってもいないまったく見知らぬ異国の女性との結婚にそんな大博打をするなんて誰がどう聞いても馬鹿げています。 「これでわたしも幸せをつかめます♪」 完全に有頂天なこの男は翌週、その仲介業者と一緒にマニラへ渡航。 現地で集団見合い…のはずが、現れたのはひとりだけ。 「数人いるって言ったじゃないか!なんでひとりなんだ!話がちがう!」…こう言えるのならまだ良かったんですが、ばば選手はあっさりその女性と結婚を決意。その場で挙式を済ませ、奥さんは後日、日本へ来日するとのこと。 こうしてばば選手は帰国し、地獄の返済生活が幕を開けます。 ばば選手は当時、某コンビニの配送トラック業務をしていたとのことなんですが、とにかくミスを連発。荷物の配送時間は大幅に遅れるわ、配送先を間違えてコンビニに大損害を与えるわ、さらには個人情報が記載されまくりの携帯電話の伝票をばら撒いて走行してしまい、しかもそれに気がつかずにいたためあちこちから苦情が殺到。 ばば選手の懇願も虚しく「もう面倒を見きれない。」の会社のひとことで解雇。 続けて勤務した工事現場アルバイトも雨天時は休日になるため収入がほとんどなく途中断念。 次の造船所の下請けアルバイトは勤務から2週間で会社が倒産。 そして続けて見つけたお弁当屋さんの製造工場の仕事では、スピーディに物事に対処できないばば選手がスピードを求められ、「使い物にならん!」と断罪されて解雇。 こうしてばば選手は中学生時代にアルバイト経験がある新聞配達の仕事に就いたのです。 しかし、来日の目処も立たない奥さんとの結婚に対して借金の返済だけは迫られ、月に15万円の返済を余儀なくされるばば選手。返済の目処が立たないときは借金返済のために借金をするという悪循環に陥り、その借金の額は途方もないものに膨れ上がっていきます。 当初は「月に15万の返済ですから3年あれば軽く全額を返せます♪」と脈絡もなく楽観視していたばば選手でしたが、どうやってその15万円を作るのかを全く考えておらず、早々と地獄へと転落してしまったわけです。 こうしてばば選手はこれまでの波乱のストーリーをなぞるかのような現在に至るわけですが、ばば選手の地獄への転落には『周囲の人からの助言にまったく耳を貸さない』という愚行がいつもはらんでいます。 何をおいてもひとりで決め、何をおいても欲望を抑えきれず、自分に見合った行動をとることができない…。 当初は両親さえも知らなかった今回のばば選手の国際結婚からの転落劇。この3年前までは人生で最も光り輝く時間を知り得ることができたのに瞬く間に人生の底辺に落ち込んでしまいました。 ばばせいいち…。Y市の自営業の家に未熟児として生まれ、次男なのに『せいいち』。(注:ちなみにばば選手は3兄弟の2番目。三男の弟は『りょうじ』、長男の兄は『しろう』。どんな名前の付け方やねん・笑) 激動の幼少時代と熾烈極まる学生時代をくぐり抜け、思慮のない愚行を繰り返して自ら地獄へと突入するソルジャー。 一方で困っている人には優しく、自己犠牲もなんら問わない男気も兼ね備え、運動能力と知能を失ったアクトレスの迷プレイヤーは今日も原付バイクにまたがり、福岡の街を疾走していることでしょう。 もっとも、この“疾走”が次の“失踪”を生むのかもしれませんが(笑) そしてばば選手という伝説の男が在籍する唯一無二のソフトボールチーム・アクトレス。 この超個性派軍団もまた、秋からは一層パワーアップして動き出すことでしょう☆ ばばせいいちという異彩の選手がいるかぎり…☆ (完) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.21 12:09:54
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