最近、「古代史を勉強するには古典の基礎くらい身に付けないとだめだよね」と思って、高校の古典の教科書を見ました。最初のページが「児(ちご)のそら寝」という話で、自分も授業でやったという方も多いでしょう。おぢさんも高校の古典の授業で習いました。
おぢさんは高校時代勉強が嫌いで、すべての教科をまったく勉強しませんでした。それでも授業は昼寝をしながら聞いていたので、あらすじは覚えていました。
高校時代にこの話を知ったときはあまり面白いと思わなかったのですが今読んでみると、僧たちがかいもちひ(ぼたもちのような物)をわくわくしながら用意している情景が浮かんだり、児(こども)の気持ちがまるで自分のことのように感じられたりしてとても面白いのです。
「なぜ高校時代の自分はこれを面白いと思わなかったのだろう?」本当に、不思議です。そして「なぜ勉強しなかったのか?」本当に悔やまれます。高校受験まで勉強して飽きてしまったというのもあったと思うのですが、勉強が何の役に立つのか当時分からなかったのが原因でした。
授業で習ったことの殆どは仕事で使わないから無駄だという人もいます。しかし、実際には高校程度の広範な学力が求められる仕事や特定の分野の専門的知識を求められる仕事は多いです。そして、あらゆる学問の分野は結びついています。数学は応用範囲が広いので考古学や歴史学に生かされることもあります。どの分野の勉強が将来自分の役に立つか分かりません。
たとえ仕事では知識が求められることが無くても、自分が何かを知りたいと思ったときに基礎学力や予備知識が無いため分からない理解できないということが起こります。
おぢさんはそういう悔しい思いを何度もしてきました。
中学生、高校生の若い人はおぢさんのようにならないようによく勉強しておくことをお勧めします。
人為学須要及時立志勉励 人学を為すには須らく時に及んで志を立て勉励するを要すべし。
及時当勉励 歳月不待人 時に及んで当に勉励すべし。歳月は人を待たず。