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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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小野寺秀也@ Re[1]:山行:龍ガ岳(994.2m) 2018年7月17日(07/17) 蕗さん8256さんへ 少しずつリハビリが効…
蕗さん8256@ Re:山行:龍ガ岳(994.2m) 2018年7月17日(07/17) リハビリ登山 力が着いてきましたね。山…
小野寺秀也@ Re[1]:山行:龍ガ岳(994.2m) 2018年7月17日(07/17) 歩世亜さんへ 今回の山でのせめてもの収…
歩世亜@ Re:山行:龍ガ岳(994.2m) 2018年7月17日(07/17) お早う御座います。 山に入ると普段で会…

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2018.07.17
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テーマ:山歩き
カテゴリ:山歩き

 440m(傾城森)、621.3m(寒成山)と続いた5年間の空白を埋めるリハビリ登山の3回目は、994.3mの龍ガ岳である。
 福島県の西北端で山形県へ越えてゆく国道399号の鳩峰峠から登る龍ガ岳は、楽しい山歩きができそうな匂いがした。奥羽山地を越える峠から登る山は、いつも強風が通り抜ける風衝地である可能性が高く、草地か低木だけの見晴らしの良い尾根歩きが最初から楽しめることが多い。峠そのものが尾根を越える地点なのだから、標高もだいぶ稼いでいるということもある。

 東北道を白石ICでおり、国道4号から国道113号(七ヶ宿街道)に入り、田中という集落で左折して稲子峠を越える道で福島県を走る国道399号に行く。稲子峠への道に入り口に「国道399号は山形県側の工事のため鳩面峠は全面通行止め」の表示があった。
 ガイド本にも、国道399号は工事でしばしば通行止めになると書いてあった。曲がりくねる山道を延々と走ってから諦めるか、ここで諦めるか、悩みどころだった。もっと手前の峠田宿から入る峠田岳に変更することも考えたが、峠田岳の詳細地図(国土地理院)の準備をしていなかった。いつも携行するGARMINNのGPSmapは1mほどの精度で緯度、経度を確定することができるが、詳細な緯度、経度を記した地図がなければ役に立たないのだ。
 山形県側の工事ということは県境にある鳩峰峠(またはそのごく近く)までたどり着ける可能性がある。それに期待して行くことにした。


Photo A 国道399号鳩峰峠から見る龍ガ岳。 (2018/7/17 9:55)

Photo B 放牧場から森林への再生を記念する石碑。 (2018/7/17 10:00)

Photo C クマザサで覆われた登山道。 (2018/7/17 10:00)

Photo D 放牧場跡の草原。(2018/7/17 10:03)


 稲子峠に道から国道399号に出て右折すると、道の半分に車止めの柵が建てられ、通行止めの案内があった。半分は開いているのでここで全面通行止めというわけではないと判断して通り過ぎた。
 集落近くの国道は車のすれ違いも難しいほどの狭さだったが、曲がりくねった道で標高を稼ぐとしだいに道幅は広がり、中央線がひかれているところもあった。
 鳩峰峠に着き駐車場(道脇のただの広場)に車を止めたその先、山形県側に入って100mほどのところに全面通行止めの関が設けられていた。
 登山道の案内はなかったが、大きな道路標識のところに道がついているのが見えたので、さっそく身支度をした。山道に入って数歩のところの藪の中に石碑があった。登山道からは裏面しか見えず、そこには昭和26年から平成6年まで放牧地として利用されてきたこの地を休牧後に福島森林管理署に返還する際に森林復活を目指して植栽をしたときの記念の碑で、平成16年に建てられたことが記されていた。
 藪を漕いで表側にまわると、「共生の碑」と題して次のような碑文が刻まれていた。

​​
小川流れど山は荒れ
冬来たれば糧はなし
ひとの社会の領域荒れど
食なければ徳も危うし
いま森の復活を喜び
永遠の共生を
この碑に刻む


 碑文を読み終えて、あらためて登山道を歩き始めたが、30㎝ほどの熊笹が一面に生えていて登山道が見えない。矯めつ眇めつ眺めているとなんとなく筋のようなものが見える。
 短い斜面を登りきると放牧地跡の草原が広がっている。登山道はこの尾根筋を辿っていくとガイド本に書いてあった(国土地理院の地図には東斜面を大きく迂回する道が描かれている)ので、とにかく前へ進むのだが、いつの間にかただの草地を歩いている。うろうろと登山道を探すと5mほど外れていたりする。そんなことの繰り返しで草原を渡っていく。


Photo E1 ミヤマナデシコ。 (2018/7/17 10:10)

Photo E1 イワオトギリ。 (2018/7/17 10:11)

Photo E1 オカトラノオ。 (2018/7/17 10:12)

Photo E1 ノアザミ。 (2018/7/17 11:00)

Photo F 952mピークに向かう登山道(?)。 (2018/7/17 10:22)


 傾城森や寒成山ではほとんど花を見なかったが、ここではミヤマナデシコやオカトラノオが道を見失わないように下ばかり見て歩いている目に飛び込んでくる。
 草原が終わり、952mピークへの斜面に取りつく段になって、戸惑いは大きくなった。登山道は分かるのだが、小灌木にすっかりと覆われているのだ。草原は30㎝ほどの草やクマザサばかりなので、道を歩いても道から外れても大差ないのだが、私の背丈以上ある灌木では道を外れたら消耗は激しいだろう。
 ため息が出たが、とにかくブッシュ道に突っ込むことにした。私としては滅多にないのだが、快適な尾根歩きを想定して、ストックを出してトレッキング気分で歩き出したのだったが、灌木の枝を押し分けて歩くのにこのストックは邪魔になるばかりだった。畳んでザックに縛り付けたが、次は首からぶら下げている一眼レフが枝に引っかかって邪魔になり、これもザックに収めた。



Photo G1 トリアシショウマ。(2018/7/17 10:32)


Photo G2 ミヤマウツボグサ。(2018/7/17 10:34)


​ 急斜面では枝を押しのけると下に登山道が確認できるので、いちおうは安心して前に進める。952mピーク直下の急斜面の灌木を潜るよう(這うよう)に進むと急に開けて、目の前にミヤマウツボグサが叢生していた。​


Photo H 952mピークから見下ろす鳩峰峠。(2018/7/17 10:36)

Photo I 952mピークから遠望する山形県高畠町方向。(2018/7/17 10:48)


 952mピークについて振り返って見下ろすと、鳩峰峠がはっきりと見え、駐車場のたった1台の私の車が小さく光っていた。
 952mピークを出発していよいよ龍ガ岳に向かおうとしたが、道は完全に灌木に塞がれている。道を間違えたと思って頂上台地を歩きまわっても、道らしいものが見つからない。唯一はっきりした道が峰の西端に向かっていたが、それは山形県方向の遠望を楽しむ場所までの道で、急斜面で切れていた。
 結局、最初の場所が登山道らしいという結論に達して、1mほど入り込んだが、灌木に阻まれて前に進めない。これまでのように枝を手で払ったくらいではとても歩けないのである。もう一度周囲を歩き回って登山道を探したが、どうしてもほかの道を見つけることができない。
 尾根筋の登山道と分かっているので、コースを誤る可能性はないが、背丈ほどの灌木のなかを押し切って進むほどの体力に自信はない。諦めて引き返すことにした。

 「鳩峰峠から龍ガ岳へ」。地名だけを見れば、なにか素晴らしい山旅が起きそうなイメージだったのだが、なんとも言いようのない結末となった。ふたたび、激しく屈曲する山道(国道399号)を下り、稲子峠を越えて七ヶ宿街道(国道113号)に戻った。
 予定時間よりずっと早いため、七ヶ宿街道を山形方面に左折してみた。湯原という(たぶん、七ヶ宿街道の最後の)集落で一軒の蕎麦屋さんを見つけた。メニューには「全そばもり」と「二八そばもり」というのがあった。全そばとは十割ソバということである。メニューにはほかにもおいしそうな名前が並んでいたが、もうここは「全そば大もり」しかない。途中で引き返した山行の埋め合わせとしては十分であった。

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かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)
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Last updated  2018.07.19 11:12:56
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