カテゴリ:政治
安倍自民党が単独過半数を獲得した。
ここ数日いろいろ考えさせられるところがあった。 おぢさんは国民が他国民との間に壁を設けることを非難しながら、おぢさん自身が安倍氏支持者達との間に心理的壁を作り彼等を豚呼ばわりしたこともあった。これは、間違いだったと感ずる。あくまでも彼らは自分と同じ人間であり、彼らの理性を信じ、彼等と同じ列島に住む者として彼等に語り掛けなくてはならないと思った。 彼等を敵視していては彼等に意見は聞いてもらえないし変えることもできない。 安倍氏への非難を理解できるのは、反安倍政権の人たちだけであり自慰行為となってしまう。過半数を占める安倍内閣支持者こそ語り掛けるべき相手である。 結果を気にするとどうしても焦りが出て自民党支持者との間に線を引いて非難したくなってしまう。それではうまくいかない。伝わる人にはきっと伝わると信じ、自身が正しいと考える所を主張するべきだ。たとえ伝わらなくとも誤った方法を自身が選択するようなことがあってはならないし、効果もない。 結果は重要だが、おぢさんは一番重要だと思うのは平和を維持するということだ。彼らに平和的に訴えなければ意味がない。 結果は気にしないことだ。世論を変えられなくとも自身の信じる所を主張するしかない。相手を説得できないのは我々が未熟であるというだけのことである。 You hypocrite, first take the plank out of your own eye, やがて独裁政権に弾圧されるかもしれない。それは運命として受け入れるしかないのではないだろうか。反自民の多くの人には安倍内閣への警戒感が共有されていると思うが、参院選の結果はそういう危機感を抱いていない人の方が多いことを示している。おそらく安倍氏自身でさえ自分のやっていることの危険性を認識していない。 危機感を抱かない人びとに対していくら安倍内閣批判を繰り広げた所で野党はいつも非難ばかりしているという安倍氏の言葉通りの印象を持たれてしまう。焦れば焦るほど大衆との温度差ばかりが拡がる。民主主義者は全く理解されないと無力感に打ちひしがれ自分の殻に引きこもり社会は民主主義者をひとりまたひとりと失う。プロセスはゆっくりと進む。 世の中には右も左も分からない人もいる。「右って共産党のこと?」そういう人でもやがて「おかしい」と思う時が来る。 昨日まで、政治に疑いを持たなかった人も少しずつ「何か違う」と感じるのだが皆が「おかしい」と感じる瞬間はなく民主主義者は姿を消してゆく。多くの人がおかしいと感ずるときにはすでに自由に意見を言うことはできない。民主主義は崩壊を定められたシステムに見える。 まだまだ個人主義の殻に引きこもるのは早すぎる。これからおかしいと気付く人が増えるまで私たちは彼等を待っていなくてはならない。 戦前の日本では軍国主義化の過程で多くの人が個人主義の殻に引きこもってしまう現象が起きた。同じ轍を踏んではならない。 にほんブログ村
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