カテゴリ:近代
近頃、北朝鮮ミサイル問題やら解散総選挙やらで慌ただしく、おぢさんの書き溜めた愚痴もすぐタイムリーでなくなって困る。「80年前より」を標榜するくらいだから時代遅れは気にせずに書き留めていこう。
9/15にJアラートが再び鳴った。日本のテレビラジオ局はもう着弾してるだろうという頃合いになっても延々とミサイル発射の情報を繰り返していた。それに引き換え、駐留する米軍人向けの放送(AFN)ではミサイル発射の速報はなく普段通り音楽を流していた。もし狙われるとしたら最優先のターゲットとなるべき米軍基地は完全に平常通りであった。AFNがAP通信社のニュースを伝える形でミサイル発射を報じたのは着弾してからかなり経ったあとだった。 日本から遥か遠くに着弾したミサイルの軌道からも分かるように、北朝鮮が相手としているのはアメリカである。日本は全く眼中にない。北朝鮮が暴発すれば当然日本国内の米軍基地も攻撃対象となるがターゲットはあくまでもアメリカである。まったくお呼びでない安倍晋三氏が何を勘違いしたのか、対話の必要性を完全否定し、圧力が全てであるという挑発的な演説をした。誰も本気で相手にはしないので心配の必要は無いが困ったものだ。 現代の問題児は北朝鮮であるが、かつての日本も大変な問題児であった。ちょうど80年前の今頃、日本軍は上海から南京を目指す戦いを8月から延々と繰り広げていた。1933年の国際連盟脱退から久しかったが、10月6には日華紛争に関する非難決議が国際連盟でなされた。 日本は中国などすぐ片が付くと高を括っていたが、戦いは12月まで続くことになる。中国人に対する憎悪を燃やし、長期間続いた戦闘でストレスを抱えた兵士は何をおこなったのだろうか。 南京が陥落[1]してみると、急に今までの戦いが大戦争の序曲であったことがはっきりして来た。 南京大虐殺については、旧日本軍以来の隠蔽工作が未だに国士業者によって継続されている。彼らの虚言は真面目に取り合う必要はない。 南京を攻略しても日中戦争は終結せず膠着し太平洋戦争の導火線となった。 小林よしのり徹底批判(2)偽りの「アジア解放」「大東亜共栄圏」(読む・考える・書く) 小林よしのり徹底批判(7)噂を根拠に中国軍を悪魔化(読む・考える・書く) 伝言ゲームの危険性(目からウロコの南京大虐殺論争) おとなしい米国に対しては誠に気の毒であったが、パネー号に対する我が海軍機の命中率[1]の偉大なことよ、高射砲の届かぬ高さから、二十数発の投下、全部命中、何という訓練の厳格さであろう。これを上海埠頭の旗艦「出雲」が四ヵ月間も碇泊しているのに、雨と落とした敵投下弾が、一個も中らないのと比較するとき、蒋介石の大言壮語の底が知らるるではないか。 中国を侮蔑し、自国に自惚れた意見だが、当時の一般的な日本人の意見だろう。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.09.29 22:10:26
コメント(0) | コメントを書く
[近代] カテゴリの最新記事
|
|