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半北京半日本+αの養生日記

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2018年03月10日
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カテゴリ:中国茶
清明節前の头春(一番茶)古樹散茶の純料生プーアル。ちょっとマニアックな試飲会。


明前茶は、3月25日前後に摘まれますが、一般的に売られているプーアル茶は4月上旬の春茶がほとんどです。明前茶の産量は少ないので、値段は相当しますが、その年の出来栄え、餅茶にするための毛茶(荒茶)の品質を知るためにも是非飲んでおきたいものです。
勿論、加工する茶師の腕前も重要ですので、一概に明前茶がすべて美味しいとは限りませんが…。

年々潤いを増す中国の茶業界では、注目を浴びるために大げさに宣伝したり、投機目的のためにわざと価格を吊り上げて記事をねつ造したりと、値段の高騰は毎年のごとく伝説となっています。

例えば、「今年2018年の老班章茶王樹の値段は68万元/kg。」OK
つまり、1224万円/kg。ひよこ雫

もはや意味不明…。NG

生プーアル茶は、熟プーアル茶と違って、花様の香、蜜香、豊富なポリフェノールの程よい渋みが特徴的です。水の種類で味と香りはかなり変わりますが、日本で飲むととっても美味しく感じるのはお水が柔らかいからなのでしょうか。


磁器の蓋碗にできるだけ形がくずれていない茶葉を選んで入れ、熱湯を半分ほど注いで、ささっと茶湯を捨てる。
ここで一度香りを聞き、お茶が目覚めたのを確認。
さらに、熱湯をテンポよく茶に浴びせながら、茶葉が湯の中に隠れたら、すぐに蓋をして茶の呼吸を聞く。
茶と呼吸が合わさった時を見計らって、さぁ~と茶湯を出し切る。
小ぶりの茶杯に注いで、まだ湯気が立ち上っているうちに、おちょぼ口で素早くずずぅっと啜る。

あ~、幸せのひととき。

野生的で、力強いインパクト。
優しいビロードのような滑らかさ。
大地、母親のぬくもり。

身体の内側から温かいものが湧き上がってくる。
口から鼻にかけてスース―と涼しい風が吹き抜ける。

2017年の生プーアルはまだ春先の芽が出たばかりのような初々しさがある。
これが、年を重ねるごとに、人間同様、重厚感が増してくる。まるで、生きているかのように、見てきたものを語ってくれる。
10年、20年と一緒に年を重ねて生きているかのようで、格別な思いが湧いてくる。

生プーアルはそんなお茶です。


2017年 老班章古樹の明前と明後の飲み比べ
こういうのは微妙なのですが、非常に面白い。
ああ、この老班章古樹の明前の熟プーアルも用意していたのですが、時間がなく、淹れることができず残念…。用意していた冰島も結局飲めなかった…。わからん
試飲会をする場合は、何種類かを同時に淹れて飲み比べをするほうが時間のロスがなくてたくさん飲めますね。次回はそうしようっと。
ちなみに、昔帰古樹の明前は蜜香がパワフル全開でした。少し圧倒されました。





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Last updated  2018年03月15日 22時28分30秒
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