カテゴリ:大工の技
先週の大工さんの作業は、10/9稿「・・・玄関ポーチの格子づくり」と並行して、 他にもコマゴマしたところがいろいろ進みました。 10/6(火)に仕事帰りに現場に寄ってみると、 造作洗面台の引出しができていました。 材は何かなぁ・・・聞くのを忘れました。桜かもしれません。 10/4稿「屋内造作は大工の才覚・・・」で触れた小上り下の引出し同様、 若手大工くんの手仕事。家具職人でもやっていけるんじゃない?! 内側の木目が美しいので、引出しには何も入れたくない!って感じ。 その若手くん、翌10/7(水)には、洗面台の上の天井を張り始めました。 この家の1階には天井板が張られておらず、2階の床板が1階の天井板なんです。 天井裏の余地が無いので、2階への(からの)配線や配管をどう納めるか・・・。 そこで、剥き出しにならないように、それらを洗面所の上に集中させてあり、 そこだけそれらを収納するため天井板を張って天井裏空間を作っているのです。 そして翌10/8(木)には、 その奥の立上げの部分、まずわざわざ見上げて見ることのないところ、 こんなに美しい意匠を凝らして造作! 真ん中に電球ソケットが付くので丈夫にしてあります。 そして、その中の配線・配管のメンテナンスのため、 その板は着脱できるようになっています。 引出し類にしても、この天井部分にしても、棟梁は若手くんの自由に任せたんだとか! まだ二十代半ば。意匠から施工から、彼の心意気が伝わってきて、 こういう仕事を見ると、本当に嬉しくなります。将来が楽しみ! 10/8(木)には、電気屋さんが来て、 スイッチやコンセント類を設置していました。 なんかすごく、工事現場というよりガラリと家っぽくなったように思えます。 小屋裏の換気扇も付きました。 真夏の小屋裏に溜まりがちな熱気を排出するための物ですが、逆に こういう開口部は真冬には断熱気密を損ねることにもなるので、シャッター付きです。 てっぺんなんでそう目にすることもないし、このままでも良さそうな器具ですが、 せっかくこういう家なんだから・・・と、ちょっとした目隠しを付けてくれました。 リズムのある格子の意匠で、これもこういう心配りがまた嬉しい! 10/10(土)、台風14号が近畿最接近という予報だったのが、 進路が大きく東にそれたお陰で午前中で雨は上がり、午後には晴れ間も。 夕方に現場に寄ってみると、なんや?これ! ・・・棟梁に聞いてみると、下足箱の扉だとか。 何と美しい色合いの木目のオークが、贅沢に使われています! 決して大きな下足箱ではないんですが、 こんな立派な扉を玄関を出入りするたびに目にすることができるとは・・・。 在庫があったんで・・・と、軽く言う棟梁。 こんな高級家具に使うような材が手持ちであったなんて、さすが日伸建設のお宝倉庫ですが、 それにしても、それをここにと選んで引っ張り出してきてくれたことが嬉しい。 一方、若手くんは、6時になり早真っ暗のなか、 インナーバルコニーの丸太梁に物干し竿掛けを付けていました。 洗濯物干しは、1階の脱衣・洗濯場での室内干しも、ウッドデッキでもできるのですが、 やはり地面から手の届かないところで外の風にさらして干したいこともあります。 私は、世代が古いからでしょうか。室内干しで事足りるとは、どうしても思えません。 で、もう7時を過ぎています。棟梁、最後の追い込み・・・。遅くまでお疲れさまです! 今日で一旦は大工作業が一段落という段取りだったのです。 でも、あと少しやってしまわないと、週明けから他の仕事に入れません。 ホールとリビングの間の引戸の敷居を作るために、鑿を当てています。 結局は翌日に持ち越すことにし、10/11。 日曜は大工作業は休みの日なんですが、朝から続きを。 そして、2階のエアコンを取り付ける背板を、梁に設置しました。 このエアコン、全館冷房用で、当初は天吊り型を想定していたんですが、 一般用の壁掛けエアコンの方がリーズナブルだとの電気屋さんの助言で変更になりました。 振り返れば、7/11(土)から大工工事が再開して以来、 7/13稿「現場工事再開・・・室内の造作が始まりました」から書き綴ってきましたが、 早くもあれから3か月。 毎日毎日頑張ってくれた棟梁や大工さんとは、明日からは当分会えないのかと思うと、 何とも言えない寂しさです。 その3か月間で、近所では2軒ほど、新築着工から竣工してしまいました! ウチももう、あと2か月もかからないんじゃないかな? ・・・いよいよってとこまで、ようやくこぎつけました。 明日からはまた、左官さん大活躍。 玄関土間の三和土(タタキ)作業に入ります。
・・・タタキ風じゃなくて、古来の製法でやることになっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年10月11日 22時17分33秒
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