ガラスの大エレベーター/ロアルド・ダール
映画「チャーリーとチョコレート工場」原作の「チョコレート工場の秘密」続編。チョコレート工場の騒動の後、工場を譲ってもらう約束に胸を踊らせつつ自宅に戻ったチャーリーと祖父・ジョウ。工場主ワンカ氏の申し出で、そのままガラスのエレベーターで家族丸ごと工場へと連れていかれる途中、ご機嫌なワンカ氏はエレベーターの高度を上げ過ぎ、とうとう宇宙に飛び出してしまった!チャーリー達が宇宙で見たものは?そして、一行は無事工場に戻れるのか?続編があったとは知りませんでした。図書館で見つけたので早速借りてみました。・・・・・・変!!前作「チョコレート工場」も大概不思議で変な話でしたが、こっちはもっと突拍子もなく、訳わからん展開の連続です。そもそも、なんでいきなり宇宙なの(@@;)前半は工場に全く関係なく、ワンカ氏のとんでもなさ爆発!といった調子で進みます。とにかく困った人。調子に乗り過ぎて宇宙に行っちゃうし、ピンチに陥ってもひたすらマイペース、同行するチャーリーの家族がパニクっても知らん顔。後半でようやく工場に戻れるものの、その後も・・・なんだ、この人?!どんなピンチも乗り越えられる天才肌なんでしょうけど、ほんと、でっかい子どもという感じ。まともに相手してたら疲れるんだろうなぁorzもっとも、後半はじいちゃん・ばあちゃんずの方がトラブルの元凶なんですけど。とにかくスラップスティックというか、ナンセンスというか、ひとつの話にまとまってるんだかいないんだか?子供達にワクワク・ドキドキ・ヒヤヒヤは保証できますが、読後に「何の話だったんだろ?」と首を捻る可能性も無きにしも非ず。あと、読みながらずっと、私の横にジョニデがいるようなきみょーな感触がまとわりついていました。えぇ、もちろん、「チョコレート工場」のあの不可思議な服装と表情で。ダンナに言ったら、「あれは強烈だったもんねぇ」と素直に納得してくれましたwガラスの大エレベーター 著者:作/ロアルド・ダール絵/クェンティン・ブレイク 訳/柳瀬尚紀小学館 2005年8月発行