うらめしや/星新一
発明好きな叔父に呼び出され家を訪ねると、どこからともなく聞こえてくる、かぼそい声。「うらめしや・・・・・・」それは、捨てた実験薬から偶然できた人工幽霊。扱いに困ったふたりは・・・。図書館で借りてきました。というか、本好き一家にあってあまり読まない息子に短編なら読みやすかろうと半ば強引に借りさせました(^^;SFショートの名手・星新一氏の若者向け短編集です。収録は、「その女」「どこかの事件」「うらめしや」「夢と対策」「臨終の薬」「元禄お犬さわぎ」「藩医三代記」「紙の城」の8作品。全体に死人とか殺人とか、少々物騒な話が並んでます。夫が寝言で他人の殺人事件を語る「どこかの事件」と、飛行機の墜落を夢で繰り返し見た人の「夢と対策」の夢に関する2本は面白かったです。表題作の「うらめしや」もまぁ良かったかな。が、時代物の後半3作品が・・・眠かった★言葉の裏を読む必要性というか、子供にはオチがわかりにくいかも?と思う部分もあるし、これは普段読書しない&発達障害で読解力の乏しい息子にはちょっと難しい・・・かなぁ?ま、読ませてみるか。星新一YAセレクション10 うらめしや著者:星新一 絵/和田誠理論社 2010年2月発行【送料無料】うらめしや価格:1,365円(税込、送料別)