今日はまたお役目があって、ある病院の小児科への寄付式典に行ってきました。
プノンペン中心地から焼く15~20キロの場所に位置する、カンダル県タクマオ市の総合病院です。
もともとは刑務所だったということですが、1979年に、病院として再建されたそう。敷地も割合広く、建物も(数えませんでしたが)6~7棟はあったよう。医科も10以上あるようで、このあたりでは大きな病院の一つに違いありません。とはいえ、病院が対象としているこの県と隣の県の人口だけでも約23万人ということですから、大きいとはいっても、決して十分とは言えません。
全体で350ベッド中、60ベッドが小児科にあります。小児科だけで半年間で3000人が来院しているということで、今あるベッドは常に100%稼動状態です。
ということで、あぶれた人たちは廊下で治療を受けている。。廊下に点滴がずらずら並んでいました。ところでカンボジア人って点滴大好きなんですよね。。
廊下組の中で見かけた双子の赤ちゃん。8ヶ月で出産した未熟児の赤ちゃんたちです。1ヶ月半とか。ち、ちいさい…。しかもこんなところに出っ放し…。ちなみにお母さんもちいさいです。お母さん、若すぎたのかなあ。。歳を取リ過ぎても難しいし。。出産って大変。
寄付のお金とギフトと飴を持っている患者の男の子。5歳です。HIVキャリア。隣にお兄さんとお母さんもいたのですが、家族全員キャリア。
病気の予防もさることながらですが、医療が整っていないと、人の社会は一気に脆弱になるように感じます。
脆弱な社会で生きるということは、生きるというよりは、「サバイバル」です。
日本の医療も崩壊が危ぶまれて久しいですが、一回ぶっ壊れると、再生だって大変。なんとか改革して、踏みとどまってもらいたいものです。