実は出るんです・・・ギャラリーMのお話。
ひたちなか海浜鉄道の夏の恒例イベントみなとメディアミュージアムが終わり、今日は撤去作業が行われました。「おさむシアター」も「ギラリー601」に戻りエアコンも撤去中でした。キハ203のキューブは、今日はまだありましたが近日中に撤去だそうです。 那珂湊発のキハ205が通って行きました。駅からすぐの展示会場、ギャラリーMも、もとの姿になっていました。この建物、展示会場として使われる前は倉庫代わりになってたそうですが展示作品が、ちょっと怖い系かぁ・・・前回書いた、不思議な部屋。会期中は詳しく書かなかったのですが狭い階段を上がっていくと畳の部屋・・・窓をふさいであるので真っ暗な中土足のまま入っていきます。小さな狭い出口を抜けると、そこにも暗い部屋。振り返ると、古い箪笥が出入口になっています。プログラミングで微妙に揺らぐ暗めの灯り、中央が抜けたちゃぶ台、置いてある古いテレビは放送終了後のような画面と雑音の中軋むような、小さな悲鳴のような音が時折、混じってなんとも不気味な印象。コンペの審査員の先生は「畳の上を靴のまま歩く違和感が、 作品の雰囲気に非常に影響している」とおっしゃったそうな。震災の直後の不安感を再構築(再現ではない)というコンセプトだそうで確かに、ガラスや崩れた壁などが散乱して靴を履かないと歩けなかった部屋もあるし電気がつかない暗闇もそうですね。テレビはあっても、停電で見られないことを「再現」するとテレビ型の「ただの箱」になってしまうので「情報がテレビから入らない」表現はあのノイズ画面になるのでしょう。ただ入ると、お化け屋敷的な雰囲気なのですがそういう原点があったと知ると、また見方も変わります。その部屋を抜けると、今度は線香の匂い。ろうそくの火でつけた線香をかざすと煙が特殊な光で青く浮き上がる作品。作者は関根雅人さんです。(暗くてタイトルが撮れませんでした) これは、かざす人の動かし方だけでなく微妙に調整した空気の流れで煙がさまざまな方に流れていくのですが私は、かざし方で時折出る、線香の陰が面白くて長いこと遊んじゃいました。1階部分は、絵画や光と音の作品。 MMM初年度代表の田島悠史さんの作品。涼しげな音とちょっと不気味なベースの音をBGMにランダムに動く円と、それを結ぶ線は円の動きで繋がったり離れたり。人とのつながりをイメージしたという説明に、なるほどと思いましたがベースの音が、ちょっとお化け屋敷的雰囲気を会場に漂わせる感じで、別の意味で面白かったです。 昔の那珂湊の酒場の様子を描いたという古屋正成さんの油彩画。 かつて居た人々がさまよってくるようで個人的には、ちょっと怖い感じ。石島蓉子さんの絵日記は楽しかったですが そんなこんなで、全体的にはそこはかとなく不気味さの漂うギャラリーMでした。最初にお会いした女性スタッフは怖そうに話してくれたんです。「みんなに、“あそこはアレが出るからね”って言われてるんで 一人でいると怖いんです~~~」まあ、昼間だから大丈夫だよ、と励ましてきたんですが次に会った若者スタッフも「うん、まあ、出ます。ふと気が付くと、後ろに気配が…」うーん。確かに出そうだ。「ええ、気が付くと、弁当の空の容器に、黒い奴が…」2軒先に飲食店もありますからねぇ。お嬢さんスタッフ、会わずにすんだかな?にほんブログ村化け猫じゃないってば!