カテゴリ:本の感想(か行の作家)
北山猛邦『アルファベット荘事件』 ~白水社My文庫~ 1982年、西ドイツ。ジークベルト博士が、「創生の箱」を披露するパーティーを催した。「創生の箱」には、伝説があった。鍵をかけていても、中にいつのまにか見知らぬものが入っているという。そして、パーティーの日。空だったはずの箱の中に、バラバラ死体が出現した…。 * 1998年。岩手県の「アルファベット荘」へ、わたし―橘未衣子、美久月美由紀、ディの三人が向かう。「アルファベット荘」の所有者、岩倉を名乗る人物から届いた招待状。パーティーを催すという。パーティーには、探偵、事件の情報を集める者、犯罪学者など、怪しい人物たちが集まっていた。主催者である岩倉は、姿を見せず。 大雪・吹雪、により外界と遮断され、クローズド・サークルと化した「アルファベット荘」で、殺人事件が起こる。本館から別館へは、中庭をとおるしかない。別館にあった「創生の箱」が、本館に移動していた。中庭に積もった雪に足跡はなく。そして、箱の中から、参加者の一人の死体が見つかった。 クローズド・サークル、雪の密室、不可能犯罪…。コテコテの「本格ミステリ」を読むのは、なんだか久々のような気がします。 過去をもたない男、ディ。結局、彼については謎に包まれたままでした。 言動不可解な美久月さんが、なかなかいい味出していました。ドラクエの話が出てきたときは、テンション上がりました。 北山さんがデビューする前に、ネットに匿名で掲載していた作品がもとになっているそうです。 北山さんがおっしゃるように、トリックのためのトリックがメインの小説ですから、特にコメントもありません。珍しく私にも一部の「謎」について、だいたいのトリックは分かりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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pIrZai I truly appreciate this article.Really looking forward to read more. Cool.
(2012.10.22 11:55:09)
Ht7QsJ Great, thanks for sharing this blog article.Thanks Again. Really Cool.
(2012.11.05 17:02:18)
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