カテゴリ:本の感想(その他)
今回は、2008年8月に記事を書いた本のリストです。番号は、今年記事を書いた順番で、印象に残った本には☆マークをつけています。
68.横溝正史『誘蛾灯』 69.横溝正史『血蝙蝠』 70.横溝正史『迷路荘の惨劇』 71.清水義範『秘湯中の秘湯』 72.石崎幸二『復讐者の棺』 73.島田荘司『帝都衛星軌道』 ☆ 74.深水黎一郎『トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ』 75.有栖川有栖『妃は船を沈める』 76.筒井康隆『朝のガスパール』 ☆ 77.横溝正史『夜の黒豹』 78.横溝正史『スペードの女王』 ~総評~ 8月もなんだかんだで割と本が読めました。結局、11冊分の感想をアップしました。 特に印象に残った作品は、島田荘司さんの『帝都衛星軌道』と、筒井康隆さんの『朝のガスパール』です。 『帝都衛星軌道』は、奇妙な誘拐事件から物語がはじまり、その中で犯人と接触した主人公の妻の態度の急変があらたな謎となります。派手な事件が起こる、というわけではないですが、物語として面白い1冊でした。 『朝のガスパール』は、5重の構造になった、いわゆるメタフィクションです。もともとは新聞の連載小説で、読者からの意見や提案を作品に織り込むという形をとっているのですが、作中で作家がその読者の意見を取り上げ時には感嘆し、そして主にぼろくそに批判するという…そのあたりが面白かったです。もちろん、物語自体も良かったです。別の長編の主人公も登場したりと、楽しめる部分が満載です。 9月こそ、下旬まではほとんど読書できないと思います(休日になにか読むかもしれませんが…)。ぼちぼち自分の用事の方にウェイトをおいてがんばるつもりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本の感想(その他)] カテゴリの最新記事
|
|