カテゴリ:本の感想(か行の作家)
霧舎巧『十一月は天使が舞い降りた見立て殺人 私立霧舎学園ミステリ白書』 ~講談社ノベルス、2009年~ 久々の、霧舎学園シリーズです。今回は、十一月の事件と十二月の事件が同時発売ということで、二冊のつながりも密接です。 では、内容紹介と感想を。 ーーー 昼休み。噴水そばのベンチでお弁当を食べていた羽月琴葉と八重樫皐月のもとに中込椎奈がやって来て、一悶着あった後、ベンチに臼が落ちてきた。幸い、ベンチから二人は離れていて、無事だったが…。 学園では、学園祭準備の真っ最中。臼も、学園祭の出し物で使用されるものだった。 * 骨折のため入院している頭木保は、中込椎奈の父親が経営する中込医院に転院する。その事務長が、椎奈の母親の失踪事件をほのめかしたが、それは、天使が彼女の母親を連れて行ってしまった、というエピソードだった。 そして椎奈は、再び天使の羽と、大切な人がいなくなってしまうことをほのめかす言葉が壁に書かれているのを目撃する。 * 学園では、奇妙な出来事が続発し、椎奈の髪が切られるという事件も起こる。一方、中込委員では、殺されたと思われる人物が失踪し…。 今回は、奇妙な出来事が錯綜する。 ーーー というんで、読後の感想は「?」でした。 そもそも、何が事件だったのかが分からないというか、なんというか。 しかし今回は十二月の事件と同時発売、本書だけでは消化不良の部分も、十二月の事件も併せて読めば(多少は)すっきりすると思います。 なんとも感想の書きにくい作品でした。 それにしても、脇野先生の残念っぷりは今回も炸裂していますが、あんなのが教員として続いている私立高校って大丈夫なのでしょうか…? 霧舎学園は、シリーズを読む限り、割と偏差値も高そうな雰囲気なのに。脇野先生は授業がものすごく上手とか…?(とてもそうは思えないですが…) (2009/12/13読了)
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今日、十二月まで読み終りました。十二月で多少すっきりしましたが、身近で発声した事件なのに本当に殺人事件が起こったのかと疑いたくなるほど、深刻さがないストーリーですね。
(2009.12.17 00:20:46)
コメントありがとうございます。
そうなんです、十二月編を読めば十一月分もすっきりするにはするのですが、多少なんですよね…。そしてたしかに深刻さもないですね…。 (2009.12.17 07:01:23) |
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