5月16日、左眼の3分の2以上が暗い幕に覆われて見えなくなったので、緊急入院。網膜剥離の手術を行い眼球にガスを入れることになった。
どうやら過去に何度か行ったレーザ治療の跡が、目の老化に対応できず小さな穴が空いて網膜に血が入って見えなくなった、ということらしい。失明の危険もあるということで、さすがに驚いた。折りも折り、輪島いろは蔵で染色展の搬入、展示の準備期間であった(ーー:
まぁ、なるようにしかならないので、妻に展示を任せて、私は内灘の病室から分かる範囲でDMの宛名を書いた。アドレス帳に未記入の方には案内を出したくても出せなく、展示期間が来て諦めたというか、失礼をしてしまった。
手術も、その後の経過も順調だったが、手術の後は丸1日下を向いて過ごす。というのが、つまり1晩下向きで寝るということ。これが、かなり厳しい。2時間くらいで眼が覚めて一夜が過ぎた。
手術前に左目に見えた世界(イメージ)
手術後に見えた世界は、目の中に水平線が揺れていた(イメージ)
顔を傾けると水平線が斜めになり、窓枠が歪んで見えた 眼球の中に入れられたガスの圧力で網膜をくっつける・・・あまりよく理解できないけど、左目の視界上から5分の4くらいのところで、ゆらゆらと揺れるガスの水平線が見えて、実像がボケて観えないし見ていると船酔いしそうな感じになった。
何もしないで病室に一日を過ごす。・・・小学校3年生のとき盲腸で入院して以来だが、この年齢では足腰が弱りそうな気がして、3日目に廊下に出て曲がり角の陰のほうで屈伸運動をしていたら、看護師さんに見つかって「絶対安静の意味、分かっていますか!」と叱られてしまった。
ガスが眼の中にあるうちは安静にということらしい。
眼の中の水平線は、なかなか変化しない。ガスが抜けるのは、何時のことか?・・・たいくつで・・・退屈で。(以下次回)(^^: | |