『たき火』の一節をハンドクリームの宣伝に
『たき火』の歌詞の二番に、「しもやけおててがもうかゆい」というくだりがあり、小学生の頃、冬は手がしもやけだらけだったことが、懐かしく思い起こされます。今でこそ、しもやけが出来ている子はいませんが、当時は多くの子が、しもやけを作っていました。そのしもやけが、たき火に当たったり、お風呂で温めたり、夜、寝床に入って温まると、かゆくなってきて、どうしようもなくなってくるのです。この「しもやけおててがもうかゆい」」というくだりを、ある化粧品会社が、子供用のハンドクリームの宣伝に用いたい、と作詞者の巽聖歌に依頼を申し込むのですが、巽は高額のギャラをよそ目に、「小学一年生の教科書に掲載された歌を、宣伝に使うのはお断りします。」と毅然たる態度で、断ったそうです。