はじめてニホンミツバチを飼おうと思い、HPをサーフィンして情報を集めた結果、採蜜の点から楽そうだと思ってつくったのは重箱型だったが、2005年に知人から蜂ごと譲ってもらったのが縦型巣箱だったので、それからずーっと縦型巣箱を使ってきた。途中、採蜜時の移し替えの点から横型巣箱をつくって何群か入れてみたが、移動の便利さから結局縦型巣箱に落ち着いた。
ところが、ここ数年、採蜜時の安易さを考えると、やはり重箱型を再考すべきだと考えていた矢先、9月に来訪してくれた86netさんが本人が使用していた重箱型巣箱1箱置いていってくれた。そこで来年は再び挑戦しようと、86netさんの重箱型巣箱を参考につくってみた。
86netさんのものは、入り口の段の裏側に給餌箱を入れるための蓋が別にあって、それは蝶番で接合されているのだが、その蝶番が板に張った布テープの上からつけてある。強度と隙間に配慮した経験的な知識がなせる工夫である。趣味の蜂飼い人たちは、天板が簀の子状になっていたり、入り口がスズメバチの侵入を防ぐために金属やプラスチックのスケールにしてみたり、必ずしもマニュアルがあるわけでもなく、その使用環境と地域環境によってそれぞれ様々な工夫/知恵が施されるのが面白く気に入っている。
住宅が混んできた自宅で飼うには、蜜源の点からもそろそろ困難になってきた我が庭先養蜂だが、それならば、大方は畑や山に置かせてもらうとしても1群ぐらいは、庭先に置いておきたいし、できれば春先には他所から庭に持ってきて分蜂をさせ、取り込んで、また山や畑に持って行きたいと考えていると、「移動用には縦型巣箱を中心に考え、固定するには重箱型を中心に考えていくのがよさそうだ」という結論に達した結果の巣箱づくりである。ポジティブだなぁ・・・