伊賀上野吟行
ヘボ俳句をひねり出してから2年以上過ぎたので、ヘボ俳句仲間と吟行を洒落込むことにした。 と、いってもそれぞれ年寄りを抱えていて、あるいは仕事の都合もあって、遠出もできないので日帰りでということになると、行き先が限定されれてくる。せっかく俳句仲間で行くのだから、芭蕉や子規、信濃なので一茶ということになるだろう。 昨年、姪の結婚式に参列するついでに芭蕉の墓所がある大津の義仲寺を尋ねたので、どうせなら芭蕉の生家も尋ねておきたいということで、伊賀上野の芭蕉生家吟行が決まった。伊賀上野には芭蕉記念館や故郷塚など芭蕉にちなみの文学碑めぐりをすれば1日居てもいいのだが、何カ所かかいつまんで回ることにした。とりあえず上野公園内にあるお城を尋ねると、ウン??? ここには10年以上前になるが息子がまだ小学生の低学年の頃に何かのついでに立ち寄ったことがあるのを思い出した。確かここで木刀の剣を買って忍者になりきっていた息子を思い出しながら、その時はあまり気にならなかった芭蕉句碑を巡った。 亡骸を義仲の側に葬ってくれとの遺言で葬られた大津の義仲寺に対して、その遺髪を持ち帰り生家の側の愛染院にまつった故郷塚や生家を尋ねた。 旧道に面していたであろう生家はうなぎの寝床のような細長い間取りであったので、ことのほか、明かり取りの障子が気になった。 うすぐらき蕉翁生家の下雪隠 不濁