誤算
A氏が桜や椎の原木を持ってきてくれた。といっても直径30センチ余、長さ2m近くあるので、以前もらったときは、丸鋸とノコギリで悪戦苦闘しながら長さ30センチ程度に切ってから、薪割りをした。特に丸鋸で30センチくらいに切り分けるのが大変だったので、いろいろ調べてチェンソーを導入することにした。 チェンソーはチェーンソーでなくチェンソーが正しい言い方らしい。また林業関係者ではドイツのアンドレアス・スチール社、スウェーデンのハスクバーナ社が評価が高いが、価格も10万以上する。国内ではゼノア、共立、新ダイワ、シングウ、マキタなどのメーカーがある。農協系列は共立を入れているらしい。初心者なのでいきなり何十万もする外国製に飛びつくわけにもいかないが、そうは言ってもあまりちゃちなものでは役に立たない気もする。国内製にすることにして、ここは新規参入メーカーのリョウービのプロ使用を謳ったESK-840定価67,200 円(税込)販売価格39,800 円(税込)を選んだ。新規参入メーカーのトップ商品ならそれ相応に力を入れているだろうし、パワーもそんなにちゃちでもなし。とりあえず目の前に積まれた直径30センチくらいの木ならば楽々切り分けて薪がつくれるに相違ない。 帰宅早々、何度か説明書を読んで、さっそく実践。確かに丸鋸とノコギリで切り分けた時に比べれば、うんと楽で、時間も短時間で何本か薪ができた。 ところが汗びっしょりなのである。初めての使用で緊張していたせいなのか、どこでこんなに力を使ったのか、急な雨にでも濡れたように汗をかいてしまった。もう少し使ってみないとわからないが、チェンソーって奴は外目より意外に体力を使うのかもしれない。これは体力の消耗を極力避けるべく導入を決めたツールなのにちょっとした誤算だった。