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ダーウェントの最高級色鉛筆、アーチストカラーペンシルのレビューです。
ダーウェントは、カラーソフトやインクテンスといった個性的な色鉛筆を作っていますが、こちらのアーチストカラーペンシルもなかなかの個性派色鉛筆です。 web上では、「硬い」「薄い」と辛口評価の多い色鉛筆です。 私も、店頭での試し書きが、あまりに発色が悪く、硬かった為、購入を見合わせていました。 しかし、実際に購入してみて、一枚描いてみると、思っていた以上に「いい色鉛筆」で、今は高評価です。 ・豊富な色数120色 ・美しい色彩 ・持ちやすい太めの丸軸 ・4mmの太芯 ・一本205円 というのが基本スペックです。 そして、購入して描いてみた一枚がこれ。↓ スノーマンやピーターラビットのイラストも、ダーウェントの色鉛筆を使っているそうです。いかがでしょうか?ちょっとそんな雰囲気にもなっていますか?(笑) 柔らか&こってり系のカリスマカラーやホルベイン アーチストでは表現が難しい、やさしい、ふんわりした感じの絵が描けるのが、この色鉛筆のポイントだと思います。 12色セットで描いたとは思えないほどに、自然でキレイな色合いです。この色に惚れちゃいますよね(笑) ●描き心地 程よい太さの丸軸は持ちやすくて描きやすい。描き心地は、他のダーウェントの色鉛筆と似ていて、重いです。カラーソフトに近い感じの、カサッとした感じで悪くない。太い芯も広い面が楽に塗れて良い。なんとなく使ってしまうという使いやすさは、硬さと発色、軸の造りなどのバランスの良さからくるものでしょう。さすが、老舗の鉛筆メーカーといえるところ。 鉛筆自体の造りは雑なんですけどね…。 ※他の鉛筆とのつくり比較はこちら ●芯が硬い。 結構硬いです。三菱880級より硬く、トンボ色辞典より柔らかい。ぐらいな硬さ。 最近は、柔らかくて発色の良い色鉛筆を求めている方が多いので、アーティストペンシルのような色鉛筆は評価が低いです。私もそうでしたが…。柔らかくてドバっと色がつくのは気持ちいですもんね。 しかし、芯が硬いのは硬いなりな雰囲気の絵が描けるので、一概に硬さだけを評価してはいけない!ということを教えてくれる色鉛筆でもあります。 ●発色はいまいち 芯が硬いため、柔らか色鉛筆のような発色は当然ありません。しかし、ストレスになるほどの色の出なさではありません。重ねてゆけばかなりの濃さまでできますし、この硬さの色鉛筆にしては上出来な発色だと思います。 ●混色・重色は良。 色を重ねて混色できます。下の色はあまり滲みません。一色一色がとてもキレイな色なので、重ねてゆくのが楽しいです。重色に関してはカラーソフトより重ねられる感じです。とはいえ、こってりと厚塗りするような塗り方は向きません。 ●芯が太い 芯は硬いけど、太いので、色辞典のような繊細な精密画のタッチにはなりません。太い芯を生かして、広い面をゆったりと薄く重ねてゆく描き方が良いかと思います。鉛筆を少し倒して、腹で塗りながら、じんわりと濃くしてゆく感じ。やわらかい画面が作れます。 ●彩度の低い色 全体的に色の彩度が低いです。自然というべきでしょうか…。カラーソフトと比べるとその違いがはっきりとわかります。色の質も、カラーソフトは不透明な感じですが、こちらのアーチストカラーペンシルは透明感がある色です。 ●12色セットのラインナップ独特の色セットとなっています。「白」がありません。おそらくは、白を使った塗り方を想定していないのでしょう。当然、「ピンク」とか「うすだいだい」といった色もありません。筆圧の強弱で色の濃い・薄いを表現する塗り方なんだと思います。 カリスマカラーやホルベインと違って、かなり消しゴムで消えるので、色を抜いたり、柔らかいハイライトを作ったりするのはそれほど難しくはありません。 こってりと塗りこむようなイラストを描く方には、見向きもされない色鉛筆ですよね。でも、こうした色味で、やわらかい雰囲気が作れる色鉛筆は他にありませんので、一部ユーザーには支持が厚いのではないかと思います。 今年のクリスマスカードはこの色鉛筆で描こうかなと思います! ●ダーウェントの他の色鉛筆はこちら みなさんもお気に入りな色鉛筆を探してみてください。 ※色鉛筆一覧はこちらの記事 ※色鉛筆をえらぶ6つのポイント ではでは…。 画材:色鉛筆【アーチスト/36色】 ダーウェント 32096 【あす楽対応】 【楽ギフ_包装】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.10.12 00:42:31
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