テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:その他
鑑賞日:2022年11月17日(木)19:00開演 入場料:12,000円(A席 K列) 【主催】(財)水戸市芸術振興財団 内田光子&マーク・パドモア リサイタル 会場:水戸芸術館・コンサートホールATM 出演: ピアノ:内田光子 テノール:マーク・パドモア 曲目: シューベルト:歌曲集《冬の旅》D911 感想 昨年10月にその演奏に圧倒された内田光子さんのコンサートが今年も聴けるとのことで、寒くなって来た夜空の下、水戸芸術館まで出掛けた。 コロナ対策は、入り口での手の消毒とチケット確認前の検温のみ。ホールスタッフがチケット半券もぎりやプログラム配布を行い、座席は最前列まで、空席設けない通常の設定になっている。客席は左右の端席に少し空きがあったものの、ほとんど満席。 今回の来日は11/11、14にネルソンス指揮のボストン交響楽団来日公演でベートーヴェン「皇帝」を演奏したあと、11/19,24に東京オペラシティホールでマーク・パドモアとの歌曲公演になっており、その間に水戸芸術館でも演奏するもの。 チケット発売当初のプログラムはベートーヴェンの歌曲4作とシューベルトの歌曲集「白鳥の歌」となっていたが、10/20にシューベルト「冬の旅」への曲目変更のメールあり。11/19東京オペラシティーホールと同じプログラムとなった。ちなみに11/24は水戸芸術館当初発表のプログラムになっている。 開場は予定より10分程押して18:40となった。事前のリハが押したか。 開演も5分ほど押して、内田光子さんとマーク・パドモアさんが登場。お二人共、黒のシャツとズボンでシンプルな衣装。内田光子さんは腰回りに黒に白模様のスカーフを巻いている。 マーク・パドモアさんはホール中央のピアノの前に立ち暗譜で歌唱、内田光子さんは楽譜をおいて、譜めくり役と思われる女性もそばに着席。結局一度も譜めくりはしなかった様に思うが、連続して演奏する所もあったので、用心のためか。 今回全24曲を休憩入れずに約1時間20分、一気に演奏された。 とにかく驚くのはその完璧さ。1曲1曲が歌唱、ピアノとも1箇所もミスは感じられず、テンポのズレ等も全くなし。1曲毎に詩に合わせ歌い方、強弱、テンポが変わるが、連続して演奏されることで、一つの作品になって聞こえてくる印象。それだけ事前の準備が十分されて来た結果なのでしょう。 東京オペラシティーコンサートホールの約1/3、620席のよく響くホールで、演奏者の緊張感がそのまま客席まで伝わり、客席も緊張感に包まれる状況。 ドイツ語歌唱のためプログラムの訳詞を見ながら聞くことになるが、プログラムには「お願い:ページをめくる際、音が出ませんようにご配慮下さい。」の注意書きまで書かれている。 演奏が終わると3度のカーテンコール、最後は客席の一部でスタンディングオベーションとなった。 アンコールはなかったが、これだけ緊張感のある演奏だったので、かえって蛇足になってしまう。 昨年のピアノ演奏も素晴らしかったが、今回の歌曲公演もその完成度の高さに驚かされる。けしてCD等の録音では味わえない、緊張感のある音楽を楽しむことが出来たコンサートだった。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.11.18 23:13:18
コメント(0) | コメントを書く
[その他] カテゴリの最新記事
|
|