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KUROうさぎの『コンサートを聴いて』

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2024.01.03
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カテゴリ:オペラ

鑑賞日:2024年1月3日(水)19:00開演
入場料:無料(申込抽選)(2階12列)

【主催】日本放送協会(NHK)

第66回 2024NHKニューイヤーオペラコンサート
会場:NHKホール


出演:
ソプラノ:砂川涼子、田崎尚美、船越亜弥、
     森麻季、森谷真理
メゾ・ソプラノ :谷口睦美
カウンターテナー:藤木大地
テノール:笛田博昭、福井敬
バリトン:青山貴、大西宇宙、黒田博、須藤慎吾
バ ス :斉木健詞、ジョン・ハオ、妻屋秀和
合 唱 :新国立劇場合唱団、二期会合唱団、
   びわ湖ホール声楽アンサンブル、藤原歌劇団合唱部
管弦楽 :東京フィルハーモニー交響楽団
指 揮 :沼尻竜典
舞 踊 :上山榛名、水城卓哉、宮本萌
チェロ :遠藤真理
ピアノ :松田華音
司 会 :礒野佑子(NHKアナウンサー)

曲目:
1.「メサイア・ファンタジー」 ヘンデル作曲 吉松隆・上田素生 編曲 ※世界初演
   大西宇宙、合唱

2.歌劇「アイーダ」から「清きアイーダ」 ヴェルディ作曲
   笛田博昭

3.歌劇「ジュリアス・シーザー」から「この胸に命ある限り」 ヘンデル作曲
   森 麻季

4.歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」から「なんとつらい時間 残酷な運命」
     ~「エウリディーチェを失って」 グルック作曲
  藤木大地、砂川涼子

5.歌劇「タンホイザー」から「私の歌は君のためのもの」~「裏切り者よ 出ていけ」
  ワーグナー作曲
   福井 敬、谷口睦美

6.歌劇「オテロ」から「無慈悲な神の命ずるままに」 ヴェルディ作曲
   黒田 博

7.歌劇「トスカ」から「テ・デウム」 プッチーニ作曲
   須藤慎吾、合唱

幕間 「鏡の中の鏡」アルヴォ・ペルト作曲 / 大石裕香 振付 ※世界初演
   【上山榛名、水城卓哉、宮本 萌{貞松・浜田バレエ団}】(舞踊)
    遠藤真理、松田華音

8.歌劇「ボリス・ゴドノフ」から「戴冠式の場」~「私は最高の権力を手に入れた」
  ムソルグスキー作曲
   妻屋秀和、合唱

9.歌劇「ドン・カルロ」から「ひとり寂しく眠ろう」 ヴェルディ作曲
   ジョン・ハオ

10。楽劇「サロメ」から「どうして私を見てくれないの?」
  リヒャルト・シュトラウス作曲
   森谷真理

11.楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「優しくかすかな彼のほほえみ」ワーグナー作曲
   田崎尚美               

12.歌劇「ドン・ジョヴァンニ」から「食事のしたくができた」モーツァルト作曲
  大西宇宙、斉木健詞、青山 貴、船越亜弥、黒澤明子、山際きみ佳、
  清水徹太郎、迎 肇聡、男声合唱

13.オラトリオ「メサイア」から「ハレルヤコーラス」ヘンデル作曲
   ソリストおよび合唱全員



 NHKニューイヤーオペラコンサートは、毎年1月3日に有料で行われて来たが、昨年NHKホールの改装が終わってから無料抽選方式に変更。
 珍しく抽選に当たって山の神とインバウンドで賑わう渋谷駅からNHKホールへ向かった。

 今回オーケストラはオケピットに入り、舞台上には階段状のセットが置かれ、曲に合わせて、セットの変更や照明が加わりオペラの場面を再現する。衣装、メイキャップも、各オペラに合わせたものになっている。

 今回テーマが「対の歌声、終わらない世界」となっており、1つのオペラから2人で続けて歌うか全く異なるオペラを2人で続けて歌う構成になっており、始まる前にスタッフから2曲終わってから拍手をするよう注意のアナウンスもあり。

 全体的な印象としては、とにかく暗い。選曲や構成はウクライナ戦争やガザ地区戦闘を受けて制作されたと思うが、元旦早々の能登半島地震、羽田空港事故もあり、より暗い気持ちになった。終演後の観客からも晴れやかな顔や楽しそうなおしゃべり声は聞こえず。
 多くのアリアが死や死を連想させる曲になっており、ラスト「ハレルヤ」の前の「ドン・ジョヴァンニ」は地獄堕ちの場面を再現する徹底さ。
 コンサート名に「ガラ」はなく、全体として1つのテーマ性は感じられたが、新年早々の公演であるのに今年への希望、救いの面は聞こえてこなかった。

 ただ個々のアリアとしては日本で今歌ったら一番であろう歌手たちを出演させており、いずれも素晴らしい。
 森麻季のクレオパトラのアリアは細部まで完璧で、昨年のBCJ公演を思い出した。森谷真理のサロメ、田崎尚美のイゾルテも役に成り切った歌いっぷりでもっと聞きたいと思わせる。砂川涼子エウリディーチェと藤木大地オルフェオもオペラの場面に引き込まれるような歌唱だった。

 オケは多種多様な曲を歌手と完璧に合わせ、全体のバランスも素晴らしく、指揮者ドラゴン沼尻の功績でしょう。
 合唱もプロ4団体からで迫力もあり良かった。エンディングの「ハレルヤ」は、最後の歌詞が英語でなくドイツ語?だったのはなぜか。

 ニューイヤーとしての選曲、構成には疑問あるものの、個々のオペラアリアとしては楽しめた公演だった。


End





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最終更新日  2024.01.05 22:24:27
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