宙わたる教室
今までドラマを見ていて何度も観返すということをほぼしないのですが5話まで見終えた時に1話から見直すということをしていた。このドラマで一番気に入ったのが純粋に学ぶ定時制の生徒さんたちです。最初は窪田君主役なんだ~観ようくらいの軽い形で入ったのですが窪田君はもちろんいい味出してるのだが生徒たちがとにかく個性的でグッときます。1話で柳田という生徒が長い文章を読むと疲れてしまい頭に入ってこないという話を何気なくします。柳田君は常にイライラしてます。特に文字が読めないことをいじられると切れまくります。悪い友達から薬の売人の誘いが来たりします。文字が読めるようになりたくて車の免許を取りたくて学校に通っているのですが、会社で文字も読めないなら小学校からやり直せよと言われます。彼はかっとなってけんかになってしまいます。ここだけ見てると彼に問題があるように見えていたのですが実は文字を読むことが困難な障害により、耳から聞こえた内容は分かるし暗算も早いですがどんなにまじめに勉強しても文字が入ってこない故に彼は子供の頃から親にも教師にもクラスメートにも理解されずやさぐれていました。けれど藤竹先生は辞めそうになっている柳田君にそういう障害があることを教えて学校に来ることを促します。結構頑なだった彼も藤竹先生が見せた実験によりまた学校に行くことになります。そして彼は科学部1人目になります。この1話障害の話を知り泣きじゃくる柳田君に藤竹先生が言った君は聡明な人だと思います。にグッときました。藤竹先生はとにかく淡々としてます。本来は学者だったようです。定時制で先生をしている理由はまだ語られてません。藤竹先生は科学部設立するために1話ごとのエピソードでメインの人物を5人スカウトします。4人は入部したのですが5人目は部活より娘を育てる方が大事だからと断ります。それぞれのエピソードもいいのですが5話において4人揃ったことですし目標を立てましょうとなります。それが高校生の学会なのですが、その前に通常は地域の高校であればエントリーできるはずの大会に応募するのですが定時制というだけで受理されませんでした。ずっと淡々としていた藤竹先生は事情を教頭から聞きながら初めて声を荒げます。その後に藤竹先生は他の部活も定時制というだけで大会にエントリー出来ないことがあると周りの先生から聞かされます。藤竹先生から不受理の話を聞くと科学部のメンバーはがっかりしてしまい、部活には出てるもののやる気がなくなってしまいます。そこで藤竹先生が天体観測を提案し学校に泊まって星を見ることになります。少し気を取り直した科学部メンバーが星を見ているとシングルマザー麻衣が来てそういや~大会エントリー間に合ったの?と言われて定時制だからエントリー出来なかったと伝えると偏見とか他人の目とかで落ち込んでる時間がもったいないじゃん。私なんか偏見の目で見られまくりだよ。でもやっちゃえばいいんだよ!とすごくポジティブに科学部を励まします。やる場所がなくってもとりあえずやっちゃえばいいんだよ!やったもん勝ちだよ。みんなその言葉ですっかりやる気を取り戻します。それにより、高校生の学会のエントリーはすることにしました。テーマは火星と同条件でクレーターを作る実験です。6話に全日制の生徒丹羽君が登場します。この子のエピソードがすごく良くて4回見直しちゃいました。2話~5話の中で柳田君は文字を音によって聞く方法や、文字の読み方を学ぶ方法をうまく取り入れて大分明るくなりました。実験をしてる時の彼はとてもいい顔してます。定時制の柳田君と全日制の丹羽君は時間帯は違いますが同じ席を利用してます。柳田君がごみと一緒にクレーターのデータを記入した方眼紙を机の中に忘れてました。それを見た丹羽君は内容を見てその紙にゴミ置くな!と書いて机の中に入れます。それを夜見た柳田君はゴミじゃなくてデーターだ!と書いて机の中にいれます。翌日それを丹羽君が見て今度はデータを見つつ計算します。何気に文通してるのが面白かったです。丹羽君の計算式とデータだって解析できなきゃゴミだという内容を見てついに柳田君は同じ席の全日制の生徒を探します。計算式の内容を聞いて科学部良かったら来てみろよと誘います。意外なのがここで丹羽君は科学部に行くのです。ここがちょっとツボでした。絶対行かない顔してたのに誘われるとつい行っちゃうところがなんかよかった。意外なのが丹羽君は柳田君に対してクラスの子やコンピューター部の子たちに向けるような見下したような表情をしてないのも良い感じです。丹羽君は実は弟が暴れることで受験に失敗し、本来の自分が行くはずだった高校よりだいぶ格下の高校に来ていていまだに自分の状況に全く納得していません。納得してない学校でせめて情報コンクールで良い結果を出すことだけを目標に日々を過ごしてます。科学部が彼の使っている個室に装置を組みたいと言っても頑なにOKを出しません。結局、いろいろあって丹羽君は実験の内容に納得し個室を科学部に空けて通常の部室の方で作業をします。この回で柳田君が本当に素直に丹羽君に接していて、楽しそうに実験内容を語る姿が結構グッときました。来週あたりからついに藤竹先生がなぜ定時制に来たのかわかるかな?雰囲気としてJAXA相澤君と同じ先生に師事してたっぽいのと、石神さんが原因で藤竹先生と恩師が地位を追われた感じっぽいです。