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カテゴリ:絵日記三昧
絵を描いていると、不思議な体験をする。 対象を強引にねじふせて、気負って絵にしようとすると、 これまでとあまり変わり映えしない、変化のない絵になる。 先日の絵の会で誰かが持参した優しい表情の人形を描いた。 今回は、人形を見たときの感動そのままに、髪のゆるやかな 脹らみに筆が踊り始め、無心になって、あっと言う間に描き あげた。どんな絵を描こうといった作為がなく、対象が命ずる ままに色を選び筆が走った。出来上がって、離れてみて初めて、 あれ、こんな絵になったんだと思った。 今まであまり描いたことのない、気負いのない素直な絵になった。 倉本聰さんが、脚本を書いていると自分が書いているのではなくて、 何かが自分に乗り移って誰かに書かされていると思うときがあると言っていた。 そんな時には、自分でも予測しないような新しい世界にたどり着くそう。 時間が余ったので、もう1個の人形を描いたら、もう一枚出来上がった。 すでに、心が「描きモード」の軌道に乗っているので、30分ほどで完成。 こちらの方が、もっと自在に描けたような気がした。 油絵では、こんなに淡い色合いと筆のタッチでは絵にならない。 ますます、水彩画の持っている、自然体の素早い描写に惹かれている。 心地よく今まで描いたことのない絵が出来上がって数日幸せモードでした。 デザイン・アート部門のプログランキング。 気に入ったらクリックしてくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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