カテゴリ:ウクレレ・ハワイ音楽・沖縄
ぼくは、知らなかったのだが、ティア・カレルは、映画「ライジング・サン」や「トゥルーライズ」などに出演している女優らしい。 アルバム名は『hawaiiana』。彼女が歌う曲は、 01. Aloha `Oe 02. He Aloha Mele 03. Pupu Hinuhinu 04. `Ulili E 05. Ku`u Ipo I Ka He`e Pu`e One 06. Hi`ilawe 07. Pua `Olena 08. Po La`i E (Silent Night) 09. Ku`u Lei `Awapuhi 10. Sing 11. I'll Remember You 中低音の声域で、ゆっくりしたペースで歌う彼女の歌声は、聴いているとつつみこまれるように感じ、不思議にとても落ち着いてくる。 ハワイの女性歌手のファルセットを特徴とする歌い方とは正反対。 高音域では全然歌われないのだが、 特に 01. Aloha `Oe (アロハ・オエ) 05. Ku`u Ipo I Ka He`e Pu`e One 07. Pua `Olena の3曲の癒し効果は絶大だ。 スラックキー・ギターとウクレレでシンプルなバックをとる ダニエル・ホー。 彼のすすめで、ティアはレコーディングすることに決めたそうだが、ダニエル・ホーはいい目の付け所をしていると思う。ハリウッド女優にハワイの伝統音楽を歌わせようって、どうして思いついたんだろう。 オススメの1枚。 次は、「The Kahumoku Brothers」の 『Sweet and Sassy』 カフモク兄弟のGeorge Kahumoku, Jr..は、 これまたよくダニエル・ホーと競演したCDを出しており ふたりの競演作 Classic Hawaiian Hulas - Vol 1、Vol. 2, Vol.. 3 (フラの人気曲を演奏) Hymns of Hawai`i とVol.2 (ハワイの宗教音楽を演奏) は、いずれも素晴らしく、いつもぼくのi Podの中に入っている。 さて、『Sweet and Sassy』は、カフモク兄弟の Mosesが、6弦のナイロン弦のスパニッシュ・ギター Georgeが、12弦のスティール弦のギターを演奏している、ギター・ユニット。 収録曲は 01. Spanish Song 02. Kaula `Ili 03. Dad's Slack Key 04. Tennis Elbow Swing 05. December at Mauna Kea 06. Medley 07. Hilo March 08. Maui Chimes 09. Pua Lilia 10. Mauna Kea Mosquito 11. No Ke Ano Ahiahi 01. Spanish Song に典型的だが、スパニッシュ風の演奏をふたりで弾くのだが、どこかスペインのギター演奏とは違う。 また、たとえば、スペインのフラメンコ奏者、 パコ・デ・ルシアとジャズ・フュージョン・ギタリスト、 アル・ディメオラ、または、イギリス人の ジョン・マクラフリンの競演のような、 生きづまる緊張感あふれる演奏にはならないのだ。 それはなぜかというと、モスもジョージもギターをスラックキー・チューニングしている、すなわち、ギターのレギュラー・チューニングより弦をゆるくはっているので、 モスが、スパニッシュ・フィーリングたっぷりにギターのフレーズを速く弾いても、 中低音の弦が、びよ~ん、とちょっとゆるんだ音も一緒に響いてしまうのだ。 もちろん、そういう効果を狙って弾いているんだろうけれども。 また、ジョージもゆるく弦のをはっているので、非常に低い音域がカバーできるので、ベースのようにギターを弾きながら、高音域では12弦ギターの複弦を生かした倍音を響かせ、時にハーモニクスをばんばん響かせる曲もある。 こうして、フレーズとしてはスパニッシュ・ギターのように速いフレーズを弾きながら、ふたりのギターから響いてくるサウンドは、ゆるく厚みがあり、共鳴しあう音なのだ。 これは、とってもユニークなサウンドで、ギター好きには、とても面白いと思う。 裏ジャケットには、 レイモンド・カーネ夫妻 エディ・カマエ夫妻 レオナルド・クワン, Sr. ギャビー・パヒヌイ Sonny Chillingworth など、スラクキー・ギターの先人達へささげるとの謝辞が書いてある。 3枚目は、 4人の南太平洋の女性ユニット 「pacific soul」による『pacific soul』 収録曲は、 01. Mamalu o Samoa 02. Afa i e te alofa 03. Alright 04.Take me there 05. Pe a e siva 06. Do it do it 07. My True Love 08.Groove my way 09. Taelega Petesa 10. Musika Malie 11.Everybody 12.Minoi minoi 13.Jes us you are my Lord 14. Eve rybody remix 彼女たちは、どこの出身かはアルバムからはわからないのだが、たぶん、サモア系なのではないか。ハワイにもサモア系のひとたちはいっぱいいりけれども、彼女たちは、 南太平洋を中心に活躍しており、 ニュージーランド、オーストラリア、ハワイ、カリフォルニアまで活動領域は広い。 1曲目の『Mamalu o Samoa』などは、 HAPAも使っていた、タヒチアン・ウクレレ(タヒチアン・バンジョー)の高音で明るく硬質な音色の伴奏にあわせて、彼女たち4人の高音を中心にした華やかでスリリングは、ボーカル・ハーモニーが楽しめる。 3曲目の『Alright』は、 男性のラップ、タヒチアン・ウクレレの高音のバッキングで、レゲエというかジャワイアンのリズムの上に、やっぱり彼女たちの華やかでいろっぽいボーカル・ハーモニーが聴ける。 かと思うと、4曲目の『Take me there』では、アメリカのR&Bの女性ボーカルのようなしっとりしたソロ&ハーモニーが聴かれる曲や、 7曲目の『 My True Love 』のように、男性ボーカルとのしっとりした掛け合いのような曲もある。 とにかく、高音域での彼女たちのボーカル・ハーモニーがとっても素敵。 それが時に、スリリングで、時にセクシーで、時に華やかで、最大の魅力。 「pacific soul」というユニット名のごとく、まさに (南)太平洋のソウル・ミュージックを展開している。 リズムも曲によって、南太平洋のパーカションで浮き立つようなものなどに、ちょっと男性のラップやボコーダのようなものを仕掛けに導入したりしている。 しかし、今のアメリカのR&Bのように、バックのサウンドを作りこみすぎていない点が、むしろ好ましい。 昔、キッド・クレオール&ザ・ココナッツが、ラテン、中南米楽園ミュージックを作り上げたように、南太平洋楽園ミュージックを作り上げている。 ちょっと、みっけもののCDです。オススメ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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古典が好きな私、、、原語の題名に食指動きます。。。
ヾ(´▽`;)ゝエヘヘ ウチのお年寄りの一人(女性)が、フラを習っておりまして・・・ 彼女が気に入りそうなアルバムだなぁ。。。 (2007年07月31日 23時03分49秒)
小雪さん、こんにちわ。
>古典が好きな私、、、原語の題名に食指動きます。。。 >ヾ(´▽`;)ゝエヘヘ 小雪さんは、ハワイのトラディショナルな曲が好きなんですよね。トラディショナルなハワイ音楽、いいですよね。 >ウチのお年寄りの一人(女性)が、フラを習っておりまして・・・ 彼女が気に入りそうなアルバムだなぁ。。。 フラを習ってらっしゃるのは、お母さま?おばあさま? いいですよね、フラって。やるのは結構、足腰にきついようですが、見ているとその優雅な動きにこころ動かされます♪ (2007年08月01日 07時05分41秒) |
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