テーマ:カクテル大好き!(497)
カテゴリ:カクテル誕生の逸話
【おことわり】レシピやスタイルは標準的なもので、絶対的なものではありません。文献やバーテンダーによっては違う割合、材料、スタイルでつくっていることもあります/レシピの丸カッコ内の数字(単位)はmlです。
◆カクテル ―― その誕生にまつわる逸話(2012年版:ABC順)(30) 90. ミスター・マンハッタン(Mr. Manhattan) 91.ネグローニ(Negroni) ※いずれも【2016~19年改訂新版】で記述内容を更新しています。そちらをご覧ください。 ********************************** 92. ニューヨーク(New York) 【レシピ】ライ・ウイスキー(またはバーボン・ウイスキー)(45)、ライム・ジュース(15)、グレナディン・シロップ0.5tsp、砂糖1tsp、オレンジ・ピール ※砂糖やオレンジ・ピールを使わないレシピもある 【スタイル】シェイク 【グラス】カクテルグラス 都市名がそのまま名前になったカクテルは数多くあるが、この「ニューヨーク」は最も有名なものの一つ。普通に考えれば、おそらくはニューヨーク生まれのカクテルと想像されるが、誕生の時期や経緯についてほとんど何も伝わっていない不思議なカクテルの一つである。 サヴォイ・カクテルブック(1930年刊)で紹介されていることから、1920年代の欧州では、すでに認知されていたことは間違いない。おそらくは禁酒法施行(1920年)に嫌気がさし、米国から欧州に渡ったハリー・クラドック(サヴォイ・カクテルブックの著者)のようなバーテンダーらによって伝えられたのであろう。 しかし肝心の米国では、禁酒法時代(1920~33年)以前のカクテルブックには、確認した限りでは登場しておらず、初めて紹介されるのは、禁酒法廃止後に出版された「ミスターボストン・バーテンダーズ・ガイド」の初版(1935年刊)。米国内でメジャーなカクテルになるには、もうしばらく時間がかかったと思われる。 【確認できる日本初出資料】世界コクテール飲物事典(佐藤紅霞著、1954年刊)。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/05/14 09:22:14 AM
コメント(0) | コメントを書く
[カクテル誕生の逸話] カテゴリの最新記事
|
|