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2004.07.09
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テーマ:海外生活(7776)
日曜日に過去の日記の冷凍猫http://plaza.rakuten.co.jp/piccolaitalia/diary/200404270000/の近所のおばさんのお母さんが亡くなりました。
89歳。何年かの寝たきり生活にやっとピリオドを打ちました。ご冥福を祈ります。アーメン。

水曜日の朝はお葬式。猫を冷凍するぐらいだから、お母さんにはどうするのかハラハラしてたんですが、普通に火葬でちょっとホッ。(笑)何年か前に亡くなったお父さんと一緒のお墓に入りました。

この夜、おっととわたしはまたもや、呼ばれました。

イタリアでのお葬式なんてはじめてだったんで、こっちではお葬式後にお通夜かな?とも思い、2人で喪服を着て行ったんですが、違った。

お母さんの世話のために雇っていたペルー人のおばさんについての相談でした。

このペルー人の彼女も昨日の友達同様、2年前の「不法移民特別措置」で、雇い主である近所のおばさんに条件である正式な正社員雇用をしてもらって、「不法滞在者」から一般市民になれたひとりです。

ペルー人のおばさんには、祖国に飲んだくれの無職の夫と、娘がひとりいます。彼らを養うためのデカセギです。でも、娘は一般市民になれた時に呼び寄せました。

近所のおばさんは、昼間働いているのでお母さんの面倒がみれないので彼女を雇いました。

 ゴムマリのようにコロコロで、眼光がするどいペルー人のおばさんが、昨日の友達とちょっと違うのは、怠け者だった。
 寝たきりのお母さんは床ずれが出来ないように動かしたり、食事を与えたり、たまには車椅子で散歩をさせることが仕事。
 なのに、彼女はなまけて、お母さんは床ずれだらけ、お母さんに食べさせるはずのヨーグルトは彼女が食べてしまったり。散歩もさせないのですっかりもやしのようになってしまったお母さん。
 いちどは、黙って仕事に遅れてきた(常習犯らしい)わずかの間にお母さんの容態が悪くなり、救急車を呼んで大騒ぎになったことも。

 でも。一度、雇ってしまった外国人は、これもまた法で守られていて、簡単に解雇が出来ないのです。
それが悩みで、近所のおばさんはいつもおっとを呼んでは、こぼしていました。(日本人に、韓国人の愚痴をいうようなものかな?ちょっとズレは感じるけど。)

 しかし、今回は世話のために雇っていたお母さんが亡くなり、正当な解雇の理由ができたわけです。
 でも、まだ温情家の近所のおばさんは、解雇してしまったら、彼女が職と一緒に滞在許可証を失ってしまうのをかわいそうに思い、どうするか悩んでの相談でした。


でも、おっとがずっと前からわかってたのは、このペルー人のおばさん、とりあえず、近所のおばさんのもとで正式に滞在許可証をとり、推定5人以上の他のイタリア人のもとで不法に働いていること。
デカセギ、本気の常識です。
仕事に遅れてくるのも、来る前の仕事が長引いたときでしょう。

おっとが「大丈夫、ここが解雇になっても他に雇ってくれる人がいるはずです。」と、そのことを話すと、近所のおばさんは「なるほどねえ、うすうす気付いてはいたんだけど。。。」とちょっと困惑気味。

そして、別のなやみ。
ペルー人のおばさんは、やたら借金を聞いてきます。このあいだは「退職金を前貸ししてくれ。」と言ってきたそうです。近所のおばさんは出来るだけ、要望は聞いていたのですが彼女の経済状態もきつくなり、ついに断ったところ、アパートの住人にも聞くようになって困っていたそうです。
でも、理由は聞いても教えてくれないし、一向に返済する気配もない。
そしてどうしてそんな大金が必要だったかをペルー人のおばさんがポロッと口にしたときは、あぜん。
ペルー人のおばさん、近所に大きなアパートを買ったそう。近所のおばさんのところよりも。
近所のおばさんはお金が返ってくるかも心配ですが、そこまでさせられたことに怒ってました。(日本人同士でも、怒るわな。)


そして、また別のなやみ。
銀行口座を持っていないという、ペルー人のおばさんの提案で給料は小切手で払ってました。ペルー人のおばさんはその小切手を持って、近所のおばさんの口座のある銀行で現金に換えてます。

だから。

もし、ペルー人のおばさんが解雇の話を持ち出したときに「私はずっと働いているのに給料をもらったことがない!」と訴え出れば、証拠がないのでペルー人のおばさんが有利になるそうです。

このおばさんならやりそうです。
でも、おっと「次の滞在許可証更新のときに過去の給与明細と納税証明書がなければ出来ないのでこれは無理でしょう。」
(わたしたちは現在進行形で、このことには詳しい!!)

近所のおばさんはそれでちょっと安心しました。昨日、話し合いがおこなわれたはず。

移民もいいひとばかりではありません。受け入れる側も、そうとう覚悟がいることを知りました。



だってそうでしょう?
さすがに入国の時に、人格までわからない。入国理由の真偽もわからない。
他外国のメンタリティを持つ人たちなのです。
そうなると、どうやって見分けます?
やっぱりとりあえず法で機械的に選別していくしかない??

タイ少女で噴出した日本の移民問題。
私はとりあえず90日延長の処置は、政府に移民全体も含めて考える時間を与えるのにちょうどよい時間だと思います。
日本はこれからどう出ることでしょうね?

この3日間、イタリア移民であり、デカセギ大国出身者の妻であり、日本人である立場として意見をのべさせていただきました。ありがとうございました。
日本の移民問題を考える、少しでも参考になればよいと思います。
******************************

(ここから追記です!!)
私の日記を読んだ方からこんなメールをいただきました。

**数ヶ月前かな、
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/010630ke12720.html

このニュースのペルー人、結局ペルーへと強制送還になったんですよ。タイ人少女のようには新聞にはでなかった。
その違いはよくわからないです。**

私も読みました。違いがあまりない気がします。違いと言えば、日本人に遠縁としても血縁がいるか、いないかの差?

*************************


明日はまたまた警察です。もー、今回出来てなかったら、今夏の日本行きはおあずけ。
TOPへの残日数表示もやめます。

来週からは、普段のお気楽日記に戻ります、戻りたい。。。(希望)
では、みなさんよい週末を!





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Last updated  2004.07.09 22:38:35
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 Re:☆実録!☆受け入れるイタリア人の悩み 。【週末の出来事】第五話(07/09)   ニューブン吉 さん
>さすがに入国の時に、人格までわからない。入国理由の真偽もわからない。
他外国のメンタリティを持つ人たちなのです。
そうなると、どうやって見分けます?
やっぱりとりあえず法で機械的に選別していくしかない??

米国の在日大使館では面接があると聞いたことがあります。
仮に1万人/年移住希望者がいたとしても各国大使館が200日/年稼動するとして50人/日。国が重要な問題だときちんと認識して面接担当官をおいて作業すれば実現可能な数字ではあります。

機械的選別+人格的選別は必要だと思うし可能なはずです。

要は柔軟な制度の欠如から生まれる
旧態依然的制度 対 社会現象=政府 対 社会
の問題なんでしょうね。

理想をぶつつもりは皆無ですが、我々ド素人の机上論ですら前進可能な問題を放置せざるを得ない、というのは問題解決能力がその国にあるかどうか、なのでしょうね。

特に日本はあかんですわ!終わってますわ~ (2004.07.09 18:39:32)

 なるほど、面接か!   Ikukito さん
ニューブン吉さん

それは考えなかったし、知らなかった。無知でした。すみません。
でも、外国人が面接で、演技したら?(ずる賢い外国人をたくさん目の当りにしているのでネガティブ思考です。)

でも、 ニューブン吉さんがおっしゃるように、要は国が重要な問題だときちんと認識して、面接担当官をおいて作業すれば、少なくとも現状よりはましになりそうですね。

あ、なんかちょっと見えてきた。

日本は私は終わってるとは絶対思いません。
これからだと思うのです!
(2004.07.09 19:09:59)

 Re:☆実録!☆受け入れるイタリア人の悩み 。【週末の出来事】第五話(07/09)   かおす@和僑 さん
こんばんは!

頑張りましょう!
ネバりましょう!
目標達成まで! (2004.07.09 19:48:01)

 Re:☆実録!☆受け入れるイタリア人の悩み 。【週末の出来事】第五話(07/09)   Gabbyna さん
日本人だっていい人、ド~しようもない人がいるんだから、外国人だっているわ。人間だものね。
それを見分けることが出来る?というこは、実際に働いたり、付き合ったりしてもらってからということでこのようなケースは、どの国でもなくならないですね。
(うちもこちらの従業員でどれだけ、苦労しているか。。。。)
でも面接官とかは、必要だな。日本でも事務手続きのみで駄目だとか、何とか言っているのではね。

吉報をまっていますよ、Ikukitoさん~~。
(2004.07.09 20:42:20)

 Re:■追記つき■実録!受け入れるイタリア人の悩み 。【週末の出来事】第五話(07/09)   aya825 さん
うわ~そのペルー人のおばちゃんってすんごく
したたかですね。強いですね。
昨日のお話も読ませていただいたので、
ますます考えてしまいます。
なんか、こう、人の良い人が負けみたいな・・・
そういう単純なことではないのですが
常識よりも逞しく!って言う人が
最終的には強いというか・・・
そんなこんなで、移民を受け入れるほうも、
移民として入るほうも、こう、思惑が
ずれてしまうような・・・上手く表現できませんが。

人なんて雇ってみないと分からないし、
一旦雇った外国人労働者は法で守られているそうですが
それも本末転倒ですよね。
まあ、もちろん、真面目な仕事もちゃんと
する人は守られてしかりなんですけど、
そういうおばちゃんが守られているのは
ちょっとなあ・・・って思いますよね。

いずれにせよ、皆さんが書かれているような
面接は有効だと思います。
うちも何度も面接していたら、大体
ちょっと話しただけで本質に近いものを
見抜けるようになってきたし・・・
初めだけでなく定期的に面接するのも良いですね。

日本へは残り13日となっていましたが
明日こそ吉報が届きますように。 (2004.07.09 23:07:05)

 Re:■追記つき■実録!受け入れるイタリア人の悩み 。【週末の出来事】第五話(07/09)   いちごくらぶ2003 さん
人は見かけでは判断できませんからね~
しかしその「ペルー人のおばさん」相当なつわものですね!
時に情けは人の為にならない事もありますし恩を仇で返される時もありますけど、基本的に性善説で行きたいものです
しかしこのおばさんは切り捨てゴメンでいいのではないでしょうかね~(笑)
鬼になることもやむなしって感じです!! (2004.07.10 02:03:22)

 Re:■追記つき■実録!受け入れるイタリア人の悩み 。【週末の出来事】第五話(07/09)   ワシ さん
貧困を理由に移民するひとたちに悲壮感はあるだべでしょうか?あわよくば一旗揚げたいがため、あらゆる準備をととのえ、或るいは相手国の法を犯してもカネにしたいと出かけるひとびとが実際少なくないのですだ。

こーゆー信念を持ってのデカセギを、責任感の薄いお役人様によるたった一度の面接で是非を決めようとするのが、そもそもおかしいのですべ。移民を受け容れるには、先ず双方の利益を考えることですべさ。でなければ後にどちらかが不満に陥りますだナ。

そうならない為には、只一発の面接の機会ばかりではなく、長期に亘る人間性判装置を必要とします。それでは事実上、何もかもなしに認めてしまうようなものですからそこにこの難しさがあるのですが、其処はやはり法的な仕組みを整えることだや。

初めの面接での合格者の滞在を半年としてみましょうべか。あとは当事者に公的機関を加えた三者がズ~ット半年ごとに評価をして、三年経てば自由放免とゆーのはどうですべ?

ワシならそうしますだヨ。明日の投票日には是非「ワシ」と書いて下されば必ず実行しますだァ。確約(べろっ、)。

おっとikukitoさま!忘れるトコじゃっただ。我が在外邦人で有権者の場合、どーして不在者投票率こんなに低いんだべ?これも政治の仕組みのせい?、だとしたらやっぱし明日はPCをいじくる前に清き一票を!! (2004.07.10 03:54:56)

 ペルー人とタイ人   ご・イ・ぴうち さん
どうも、Ikukitoさん

ペルー人とタイ人の扱いの差、、、ある事件を思い出しました。

第18光洋丸の事故というか事件、ご存知ですか?

ググると色々出てくると思います。

それと、ハワイ沖での事故との差。

前者は意図的に闇に葬られました。

マスコミの煽りに乗るのは賢明ではない、と思うようになりました。

そこには、何か『意図』があるように感じてしまいます。

ニュース媒体からは、真実はなかなか見えにくいかもしれません。
(2004.07.10 08:17:57)

 こんにちは   まさひこ0565 さん
昨日、イタリアに詳しい商社の人から、
面白い情報をいただきました。
イタリアに いたいんだったら、
日本とイタリアの国籍の両方持てばいいのにって。
それが 滞在許可証より簡単なら、
願ったり かなったりですけどね。
もう少し、調べることができたら、報告しますね。 (2004.07.10 11:39:51)

 なんだか・・   LOVELIN さん
生きるって戦いですね・・・

日本ではちょっと前にあったチリ人女性との問題、アニータ事件。こういう女性は非難ごーごーだけど、
うまくやって何ぼの世界もある。

生きてなんごの世界かな~たくましく、物悲しい気持ちになりました。 (2004.07.10 14:55:22)

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