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カテゴリ:F1
世間はどこ行ってもRGW溢れまくり、まさにクリスマスシーズン真っ只中だ。
クリスマスといえば、我ら目指せ中流昭和世代の憧れはやっぱ1/12ビッグスケールだった。 近年、新素材満載の割にはお買い得価格で再販されて、別にクリスマスシーズンじゃなくても 全然手が出る世の中になり、タミヤにロータス貰ったりブラバムも押さえてはいるけんども、 今度は部屋のスペースの問題で組立てられず(笑) 結局未だに高嶺の花っつーの笑えない事実だが、そのビッグスケールのなかでもエポックといえば やっぱシリーズ第一作のホンダF1じゃろ。 なにせクルマのプラモっていやあ、テキトーな上げ底内装にマブチモーター積んでブンブン走る お世辞にもスケールモデルとは言い難い時代に、モーター走行は内装すれども実車のディテールの 完全再現を目指したとえ組上げれば見えなくなっちまうシート下の消火器までパーツ化するという パラノイアもどきの再現性で世界の度胆を抜いたスーパーエポックキット。 そんなスーパーキットのモデルとなったRA273もさぞかしすげえマシンなんだろーと思いきや。 実はフルシーズン参戦してないわ、勝ったわけでもないわ、わざわざモンツァに向けて出国直前の 空港で身柄押さえて実車取材するほどのもんでもねーよーな。 そんだったらば前年栄えある日本車初優勝を記録したRA272をじっくり取材して出してほうが 意義があると思うっつーのは戦績至上主義にドップリ浸かった悪癖かしらん(^^ゞ それはともかく、タミヤのキットのもの凄さからなのかミニカーに恵まれなかったRA273が ようやく43スケールの世界にやってきた。 エブロ1/43 ホンダRA273 “1966イタリアGP” #18 リッチー・ギンサー 前年の1.5リッターから一挙倍増の3リッターエンジンで競うことになったF1サーカスに 未だ軽自動車に毛の生えたエンジンしか持ってなかった極東の小メーカーが無謀にもチャレンジ。 ハイパワーなV12エンジンを造り出しちまうんだから、職人魂ここに極まるっつーか。 しかしパワー重視に方向性に振ったためかウェイトも超重量級となり、結果コーナーリング性能を 殺す結果になったのは皮肉なハナシ。 (てか、ホンダっていつの時代もこんなんじゃね?) そのV12エンジンの開発にはやはり時間がかかり、マシンがサーキットに姿を現したのは シーズン終盤のモンツァ。 いきなりの予選1ケタ7位はさすがだが、他車より200キロ近く重い巨漢ゆえに、 モンツァのような高速コースでなければ上位進出が難しかったのも事実。 まさにココ一番というタイミングでのデビューだったわけだが、肝心の決勝はスタート直後に 2位までポジションアップするも唐突なタイヤバーストでたったの16周でコースアウト。 初ポイントは最終戦メキシコの4位で結局この時の3ポイントのみでシーズンを終える。 翌67年前半も走るもののポイントは開幕キャラミの3位表彰台とシルバーストン6位、 ニュルブルクリング4位で、結局キャラミ3位がRA273の最高位となった。 そんなある意味期待はずれのRA273デビュー戦をエブロがモデル化。 つっても、実体はミニマックス(スパーク)へ丸投げ。 カッコつけりゃあOEM供給ってことだが、まぁ要は丸投げだ。 しかも原型には(タミヤのキットを採寸に使ったと思われる)1/20のミニカーを持ってって 「これのサイズダウン品作って」って言ったらしい(゚o゚) そんな常識外れの依頼にもかかわらず、出来映えはいたってマトモなのはさすがスパークだが やっぱハマキは人気ないねえ(-_-;) ホンダ第3期の超駄馬RA108でさえ完売してんのに、未だに普通に買えるもんなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.07.30 02:21:43
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