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テーマ:ミニカー大好き(3244)
カテゴリ:F1
世はまさにジングルベル、である。
まー景気は相変わらず底這い、賞与はカットオフ、どころか会社は資金繰りが苦しく激ヤバ状態 ってな明日をも知れぬ連中の乱痴気騒ぎの姿は、まるで維新前夜の「ええじゃないか」(笑) 今日が良ければそいで良し!みたいなその刹那主義は、なんとなくバブル末期の騒乱に似てるわな。 そんな時代のマシンが登場と聞けば、電光石火で手に入れるのだよ。 ![]() スパーク1/43 マーチCG911Bイルモア #16 カール・ヴェンドリンガー いやぁこれはまた、一体どんな勝算があってモデル化したんだろうか、スパークっちは? 台座の表記が「レイトンハウスCG911」になってっけどまったくの勇み足。 多分、次はこのまま金型流用で911をバリエ展開する下心がミエミエだろーよ(笑) モデルとなったカナダGPで奇跡的な4位入賞したとはいえ、年間通じてほとんどリタイア状態の 911Bゆえ、逆にモデル化するとすればカナダ仕様以外に有得なかった、とも言えるが。 空力の鬼才エイドリアン・ニューエイの末裔らしく、洗練された低ドラッグシルエットだけれど 先鋭化した性能は時として動脈硬化を呼び、ピーキーな素性のみが表面化する。 それがCG911の全てだったが、資金難のマーチにはブランニューを立ち上げる余裕もなく、 名前こそ「B」型だが、実はまったく変化のないシャシー。 加えて、中身はまるっきりメルセデス、なイルモアエンジンの低品質が輪を掛けて足を引っ張り、 これじゃあ、先々の為にメルセデスエンジンに慣れとけよ、と送り出された「メルセデス三羽烏」 密かにシューマッハ以上の速さを持つといわれたヴェンドリンガーも成す術なし。 シーズン終盤にはいよいよ愛想をつかして、さっさとザウバーのテストドライバーに鞍替え。 しかし、その選択が自身のキャリアを終わらせるドン詰まりへの一本道だったとは。 マシンカラーこそレイトンのCIであるコーラルブルーであるものの、そこには一世を風靡した レイトンハウスのレの字もなく、一文字いくらで切り売りされた小口スポンサーロゴが並び ノーズのSUZUKIなんてカナダ現地のいちディーラーのロゴだ。 メーカーの預かり知らぬ極小レベルの資金でもノーズに堂々と貼れてしまうくらい資金繰りが 悪化してたって証左なんだろうが、まさに日の出の勢いで、瀕死の状態とはいえ古豪のマーチを 一気呵成に買収して、シーンにコーラルブルー旋風を巻き起こしたチームの没落は、そのまんま 日本経済の落日をも具現してたのはなんたる皮肉、としか言いようがないわな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.07.30 02:20:52
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