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カテゴリ:カーモデル
日本GP繋がりでもういっちょ。
とはいえ、鈴鹿開催じゃなくて絶対天候に恵まれない富士開催のほうだが。 タミヤマスターワークコレクション1/20 ティレルP34フォード “日本GP” #3 ジョディ・シェクター 今を去ること35年前(!)、初めて日本で開催されたF1グランプリで、っちゅーかそのシーズン全体でも異彩を放ち続けた6輪車ティレルP34フォード。 新車発表会では何の冗談だこりゃ?と苦笑され、実際レースを走り出したら開発コンセプトどおりのコーナーリングで優勝戦線に踊り出て大向うを黙らせた空前絶後の名車(迷車?)。 デビューから35周年っちゅー節目もあって、昨年からいろんなメーカーからあれやこれや発売されたが、もうこれで打ち止めだろうなオオトリは、この世紀の珍車を世界ではじめてミニチュア商品化したタミヤからのリニューアルキットの完成品。 さすが大御所の完成品とあって、各メーカーで再現力の異なるビミョーなティレルブルーを見事に再現してるけど、残念ながらこの商品で褒めるべき点はそこだけ(-_-;) まず「日本GP」って商品名にしちゃってるところがすでにダメ。 正しくは「F1世界選手権インジャパン」だ。 そんで1976年の富士つったら超ウェット大会として有名なのに(最後はあがったが)、レース大半を占めたウェットタイヤが再現されてない。 無論、キットの完成品なんだからキットに再現されてないものはないのが当然っちゅー考え方もあるが、結構な値段を取る以上キットプラスアルファがあって当然ってもんだろ(事実、過去の作品群には完成品オンリーの師団マーキングとかエッチングの使用とかがあった) その意味では、シャシーとアッパーカウルの隙間からの雨漏りを防ぐために貼られたビニールテープも再現されてない。 さらに重箱の隅を突けば、雨用セッティングと思われるスポーツカーノーズ上のリップも再現されてない。 いやいや決勝を再現したもんじゃあないんですよって言い訳は、予選であれば「たいれる」「しえくたあ」のひらがなロゴは入らないし、第一予選のシェクター車はノーマルのセンター支柱のリアウィングだったんだからかなり苦しい言い訳だ。 唯一の可能性はレース当日のプラクティス走行時を再現って可能性があるが、そもそもそんなマイナーなもんを再現してどうする? それ以前の問題として、これは既存の77年モナコ仕様でもそうだったが、何故にサイドポンツーン前端(フロントタイヤハウス後部)をシルバー一色で塗っちまう? P34のシャシーはアルミの三角断面形状でそこにティレルブルーのアッパーを被せてるんだから、いくらタイヤに隠れて見えにくいとはいえ、全面をシルバーで塗るのは大間違いだ。 とまあ、ミスを上げればキリがないタミヤP34。 値段的に言ったらほぼ同価格帯であるトゥルースケールの1/18のほうを買っといたほうが、ティレルブルーが明るすぎるきらいがあって、かつ大スケールのレジンって経年劣化が厳しそうなデメリットはあるものの、そっちにしときゃあよかったかなぁ(-_-;) まぁあれだ、かなり即完売感のあるアシの速い商品だから、のちのちの転売用と割り切るかぁ。。。 にしても、タミヤの名をワールドワイドで売ることになった功労者のティレルP34に対して、この愛のない仕打ちはどうなのよ? やっぱ息子が社長になってからのタミヤは、なんかヘンだよな(-_-;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.08.07 02:13:09
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