piyotaの【ちぇブラで行こう】

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• 生活発表会

  朝から昼過ぎまで、保育所の父兄参観（生活発表会）。話によると、保育所の保育方針やバザーや発表会というのは、本当に保育所によりまちまちで千差万別らしいことを、風の便りに知る。京都の「風の子保育園」はコストはかけず手間をかける、という手作り感覚満載の保育方針である。人の目と、手と、愛情が行き届き、のびのび育つようだ。ときどきのびのびが高じて型にはまらなさすぎる子供が出て、そういう子供は小学校に上がった後に厳重注意の憂き目にあうらしいが・・・・難しいんだなあ。さて二歳児の生活発表であるお遊戯体操の時間であるが、Jは緊張しすぎて上がっていて、ぜんぜんだめだめであった。繊細なのね～～。いちびりの癖に。

  2007.12.15

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• BMB2007　四日目はサボり

  BMB2007、4日目はサボりである。というのは、古き盟約に従い、かねて結成されたドメイン釣り同好会の盟友であるところの東京医科歯科大学のN教授から、ピンチヒッターで英語で3時間あまりNMRの話をすることを頼まれたからである。さて、NMRの基礎について講義資料はいくつかないわけではないが、必ずしも全部が英語化されているわけではないのと、プリントアウト版が整備されているわけではないので、準備が必要である。というわけで急遽その準備を行い、あわてて御茶ノ水に向かい、今回の報酬であるお昼パスタセットをご馳走になり、あとは3時間トークするのである。必ずしも風邪が完治していたわけではないので、おわるころにはへろへろになる。というわけで、あとまあ、連日お酒を飲み続けていたこともあり、御酒のお誘いはお断りして、血糖値回復のため甘いものを食べに行き、夕方の新幹線にのって京都に戻る。ハードな一週間であった。

  2007.12.14

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• BMB2007 三日目

  BMB2007　三日目。昨夜のうちに今回こなさなければならないデータ整理がひと段落して、ちょっとだけリラックスモード。構造生物学のセッションを盛り上げに行こうとおもい、I先生とF先生がオーガナイザーをなさっているシンポジウムに出席する。客の入りはちょっと空席が目立つようなかんじ。今回は生化学会との合同開催であるが、最近、分子生物学会における構造生物学の立ち位置というのは、こんなものなのかもしれない。もはや方法論で集めてひとつのセッションとして成立させるのではなく、たとえば標的ごと、システムごとに構造も他の方法論も「方法論のひとつ」としてセッションを構成するほうが、聴衆の満足度は高いであろう。だが、構造生物学というのは特殊技能が必要な分野でもあるので、同業者の連携や人材育成・人材発掘などはそれなりに組織的に行わなければならない。問題提起もなされねばならない。そんなことを考えながら出席した。以下は短い感想。・ユイファン氏、単粒子解析で新規独立ラボ立ち上げ後も絶好調。ただし、プロテアソームの話題はマニアックすぎてちょっとわかりにくかった。イントロもっと丁寧にしてほしいかな？・NMRのI先生、相変わらず絶好調。マトリックスと蛋白質の相互作用に関する構造生物学は手付かずの感が強かったので、独自性を発揮か。・N先生、ものすごく生産的でインパクト強い仕事。独立後わずかな年限であの成果は、まねできない。なにかと比較されがちなPiyotaの立場なので辛いです、正直（笑・O島君、英語のプレゼンが非常に上手なので感銘。内容も格別に面白い。会場からの反応がいまひとつなのは、分解能が低いせいか？昨今、一部の若手構造生物学者のなかに分解能至上主義がいるのはどうしたものか、などと思う。昼過ぎ、セッション会場を抜け出て、書店経由で横浜駅前の某喫茶店に向かう。K大大学院を志望してくれる学生さんをインタビュー。やる気にあふれる学生さんで好感が持てる。受かってくれるといいな。夕刻、鶴見駅で共同研究者のU先生と、京都大のT先生と「がぜん」で飲む。共同研究打ち合わせとか、京大の学生さんのポスターに対するPiyotaの感想とか。T先生が実はその話題の大学院生に内心かなり怒っていることがはじめてわかる。ちなみにPiyotaも別の大学院生にかなり怒っているので、学生に怒りながらビールが進むという、まあどうしようもない飲み会であった。大学院生というのは、年齢的には成人を遥かに過ぎているのであるが、大人としての振る舞いを期待すると裏切られることが最近多いのだろうか・・・。だが他のラボにはもっとオトナな大学院生がたくさんいる（ような気がする）ところを見ると、うちらのラボの教育方針が悪いのだろうか？なんちゃって。

  2007.12.13

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• BMB2007-二日目

  BMB2007二日目、である。今日は、もう、ある意味惰性の気分。せっかく来ているのでせいぜい勉強して帰ろうとおもって、O島くんとかYokotaの仲良しのユイファンとかが話す構造生物学のセッションに行く。でもって、ちょっとだけ質問したりコメントしたりする。O島君、仕事内容もおもしろいけれども、英語発表の上手さにも驚き。たいしたもんだなあ。あとN木さんね。N木さんやっぱすごいね、すごいすごい。昼飯は、T夫妻と昨日のWさんと、それから京大工学部のT先生と、カレーバイキング＠クイーンズスクエアを食べに行く。ここのカレーバイキングをたべないと横浜に来た甲斐がないというもの。ところで、T先生は娘さん（初、長女）誕生が近いといううわさで、こないだ桂でNMR測定の世話になったときも、本当に学会にいれるかどうかわからない、と聞いていたのだが・・・・会えてよかった。というわけで、明晩、鶴見で飲む約束をする。ちなみに京大の御大であるS先生とはどこでも会わずじまい。ポスター会場で九大の藤木先生のグループのポスター内容に驚愕＆驚喜する。S沢さんが出した論文、in vitroではともかくin vivoでは意味があるかどうかわからなかったんだけれども、それを見事に証明していたようで・・・・すごい。さてポスター会場でもう一つ見かけたのが「学位がかかっている」はずのY市大→K大のT君のポスター。ちょっといろいろ問題点が散見されるポスターで、よほど注意深くまとめないと学位はちょっと無理なんじゃない？ないしは、英文査読付論文に通すのはきついんじゃないの？という内容であった。少なくとも結論に書かれているメインのセンテンスについては、現状のデータだけでは必要十分条件になっていないので、それをサポートするためのデータがいくつかは必要、と感じた。だがそれよりも、DNAの上で二量体化することで安定化するような転写因子のゲルシフトアッセイをするにしては、そのことに関する熱力学にあまりに不勉強っていうかんじ。いまさら勉強する時間もないのだろうが、そもそも本人に勉強する気があるのかどうか、疑問。たまたま近くにいた大学院生のYK君に、このポスターのどこに論理的欠落があるかを例題として考えてもらう。本人に接触しようと思ったのだが、ポスター周辺にはいない様子。きっと、発表説明のノルマの時間ぴったりにきて、ぴったりに帰るつもりなんだろう。きっと「他人の意見なんか聞きたくない」状態なんだろうなと思うと、説教する気も失せる。それとも学会を観光（＆里帰り）と勘違いしてるのか？向上心のない奴を構うのも、不本意だしなあ・・・今日は大阪大学薬化学教室関東支部飲み会。10年ぶりにあった人々。場所は東京八重洲口の「楽蔵うたげ」で鍋。まあまあよかった。そのあと、この4月に九州大学で教授就任したM先生、K大学のK先生と、M先生のスタッフのYさんとともに、関内のBARACCAで飲みなおし。深夜まで飲み続けておりました、とさ。

  2007.12.12

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• BMB2007-初日

  なぜか細胞骨格と細胞膜直下、のセクションで話すことになったPiyota。海外からのinvited speakerがキャンセルになったせいで、セッションは日本語でおこなわれることになり、ラッキーである。でもこういうセッション、企画するの大変なんだろうなあ。オーガナイザのK先生、W先生、どうもありがとうございました。個人的には、電顕でいろいろな膜骨格を見ちゃおう、というM根先生の画像の美麗さ、にしびれました。K先生は仕事の進め方が精力的かつ、緻密。W先生は実験系の構築の仕方がマニアックで、しかも理論的解析がバックグラウンドにあるんですごい。K先生は、T研のエースってかんじで、これまた動画が面白い。結局一番地味な話をしたのがPiyotaということで。せめて直前にインタフェースだけでも決められればよかったんだけれども。昼食はT夫妻、T夫妻の同ラボ出身者のWさん、そして三菱化学のK先生の五名で、Piyotaおすすめの横浜中央市場本場の食堂街へ。事前にmap.libedoor.coｍで航空写真で確認して、道が完成しているはずだったのだけれども、実際には依然として通行止めで、結局遠回りすることになってしまいました～～　＞＿＜　だがここのお店の１０００円の海鮮丼は強烈。魚てんこ盛りでうにが一パックついてくる。激美味である。夕方6時にK先生、W先生と待ち合わせて、京大およびT市研メンバーと打ち上げに。打ち上げにいくために中華街に向かう途中で、Piyotaがこの4月まで横浜市大に勤めていたことがばれる。ということで急遽打ち上げ宴会幹事を申し付かることに。そんなに通いつめているわけではないので、とりあえずPiyota家がかれこれ20年愛用している四五六菜舘の本館にいくことにして、味がおちていないかどうか実家に電話して情報収集。まあまあ大丈夫な様子なので、そこに行くことにする。いろいろ食べて飲んで、９人で３６０００円って破格だとおもうんだけれどもどうでしょう？みんなは麻婆豆腐が辛いといっていたけれどもPiyota的にはエビチリのほうが辛かった。そのあと、一杯だけ飲みなおすという約束で、石川町駅まで歩いて石川町の駅の５０ｍ手前の道の左側二階の「SOUL-BAR」に入る。暗くて地味なバーでみんな気に入ってくれた模様。駅に近い側にもう一軒ショットバーあります。覚えておかなければ。

  2007.12.11

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• 4泊5日→BMB2007

  １．明日のBMB2007（生化学会・分子生物学会合同年会）の準備準備ぜんぜんできていない。とりあえず、週末に義母が家事helpにきてくれていたおかげで、先週のうちにもらっていたYKくんの座標を使ってDALI検索をかけることができたのが幸い。DALIでひっかかってきた座標をとりあえずダウンロードして、へリックスの色を変えて作図しておく。これを並べれば、とりあえず発表でき。２．出張の準備出張期間中にやらなければいかんのが、英文校正から戻ってきた論文の手直しと、NMRの帰属である。ということで、論文のほうのプリントアウト。パソコンが使えるかどうかは　微妙なもんで。３．新幹線（新神戸→新横浜）でがけに請求書が届いていることに気づくがなすすべもなく。新幹線の旅はまあまあ快適。グリーン車を利用してパワーポイントを作る作業に一時間ほど費やす。あとはWEDGEを読んで、仮眠して。新横浜の駅はかなり改装が進んで様変わりしているが、探検するだけの時間もないので、結局夕食はCOCO壱番でカレーを食べる。宿は横浜平和プラザホテル。場所は関内駅から徒歩5分、地下鉄馬車道駅のそばなので、学会会場（パシフィコ）には至便。近所にはバーなど多数、いいかんじ。ただし、部屋はあまり広くないし、ネットがLANが部屋に直接来ているわけではないので、不便この上ない。近所にコンビニ二軒、ネットカフェ二軒。コンビニで朝食のパンとコーヒー（インスタント）と入浴剤を買う。ホテルの風呂では、入浴剤を使って文庫本か漫画を読みながらともかく汗をたっぷりかく、というのがここのところの健康法。人間、汗をたっぷりかいているうちは体調を崩さないような気がする。

  2007.12.10

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• 日本語総説・スペクトル・論文投稿準備・旅の支度

  １．日本語総説の件、その後。昨夜、終電後にタクシーで帰宅して、帰宅後にメールで編集部に原稿を送るという、かなりしんどい目をして仕上げた論文であるが、電子データとプリントアウト版の送付を午前中に仕上げなければならない、とデータを作成する（T先生が大半を手伝ってくれる）。どうせ郵便局にいくのならば、研究科長印をもらった蛋白研共同研究員申込書も速達で出そう、ということになり、そちらの書類も作成する。で、ひと段落して、昼飯をして帰ってくると、編集部からメールが。「・・・とりいそぎ編集委員の先生にご確認していただいたところ、非常にすばらしい内容なので是非このまま本誌に掲載いたしたく・・・」とのメールが　(^-^)_V　やったね♪というわけで、苦労してがんばった甲斐がありました、とT先生と一緒に喜びました、とさ。２．スペクトルの件T先生のスペクトル、こちらは濃度薄く難航中。ちょっと残念。３．論文投稿準備京大からは例の論文をとある免疫系のNature姉妹紙に投稿した、という報告メールが。すごいなあ。やるじゃんO先生、T先生。こちらも負けてはいられません。昨夜も基礎のえらい先生から「若いヒトがいい仕事をいっぱいいっぱいしてくれなければ」と散散プレッシャーをかけられましたので、せいぜいがんばりましょ。というわけで、NTさんの論文が英文校正から帰ってきたので、それをなんとか学会中に投稿するための手配を行う。学会期間中に、できれば一本は投稿したいな。目標：年内２報投稿なり。４．旅の支度しかし、来週の月曜日から学会の期間中、まだまだやることがあるのであった。その１．火曜日午前中のシンポジウムで話す内容のパワポと原稿を作らなければならない。どうやら英語プレゼンらしい。その２．その次の週の生物物理で別のワークショップで話すために、ミセル存在下でのVIPの主鎖シグナル帰属を行わなければならないのであった。その３．来週金曜日、英語で3時間、NMR基礎を説明する講義を引き受けてしまったのであった。さて、コンピュータを使わないで短いペプチドの主鎖シグナルを帰属するためにはどうすればいいでしょうか？答えは「紙でプリントアウトをもっていって、それを並べ替える」です。それでは、そういう旅行に便利なプリントアウトはどうやって作成すればよいでしょうか？九州大学神田先生作成のP-ROIシステムを使うのが、それに非常に向いているのです。というわけで、P-ROIシステムを動かしました。結局動くまでに2時間くらいかかったのですが、一つにはNMRDrawのpeak pickerを正しく動かすために、NMRPipeで処理した3DデータをXXXX%03d.DAT形式での保存に変更しなければならなかったこと、それとproi.inファイルをどういうふうに記述したらいいのか、よくわからなかったこと、この二つでした。試行錯誤の結果、今日はともあれ終電に間に合いました、とさ。めでたしめでたし。明日とあさっては休養する日です。

  2007.12.07

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• またもや東奔西走

  最近、こんなんばっかりです。１．朝一番で京都大学桂キャンパスに行く。NMRの測定終了を確認してフーリエ変換。シグナルが出ていないのでがっくりくるが、気を取り直してデータを圧縮してメールで自分宛に送る。サンプルを回収して、阪急に乗る。２．阪急茨木市から阪大蛋白研に行く。I先生改良版の測定法を試す。７００クライオでシグナルが出ていない理由、おそらく試料濃度ではなくカーボンの緩和時間の影響と推定。I先生改良版パルスシーケンスにはそのあたりの手当てがしてある模様、しかし冷却プローブではないので、感度上昇は望めないかも。ということで、週末を利用して50時間という長い測定時間をいただいて、測定をかけさせてもらう。３．蛋白研でT先生と落ち合う。T先生は受容体の試料を神戸からもってやってきた。昼前に落ち合う。T先生の試料を測定している間に、I先生のオフィスの一角を貸していただき、総説の原稿を仕上げる。つまりT先生が書いた原稿（共立出版「蛋白質核酸酵素」の総説）とPiyotaが昨晩までに仕上げていた分を合わせて、最後の仕上げをする。タイムリミット　午後5時。バスで千里中央に向かう。千里中央で「ひごどん」らしき人影をみかけるが、挨拶する時間的余裕がなく失礼させていただく。ごめんなさいｍ（＿＿）ｍ。連日移動につぐ移動と、不眠不休の総説執筆のため体調サイアクである。酒を飲める体調じゃなさそうなのだが・・・。あとでしんどくならないように予防するために、ハウス「ウコンの力」を飲む。うわさではかなり効くらしい。４．千里中央経由新大阪経由で新神戸に向かう。料理ホテルISAGOにて、基礎系教授の第二回飲み会。S先生、S先生、H先生の歓迎会とM先生の送別会。M先生はご栄転である。結局、終電がなくなるまで飲むことになってしまった。料理は美味。宴会専用のホテルみたいである。５．深夜、自宅より共立出版に原稿をメールで送付。できあがり。やれやれである。

  2007.12.06

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• 蛋白質核酸酵素　総説締め切り超過二日目

  今日は朝から、蛋白質立体構造画像解析ソフトMOLMOLを駆使して、PDBの画像化に取り組む。「蛋白質核酸酵素」の総説の締め切り（3日）を超過すること2日目である。ともあれ、実はもう本文は脱稿しているのである。っ必要なのは美麗なカラーのリボン図である。総説とする以上、大本の論文とは違った切り口から、わかりやすい図を載せることが重要である。それを目指して、MOLMOLの機能を解明する。そういえば、結晶中で発見されたdimer構造のリボン図を示さなければならなくなったので、そのやり方を考え付くのにそれなりに時間がかかった。まず、結晶中の非対称ユニットに含まれているdimer構造が十分生理学的に意味のある構造だと判定されている場合は、実は簡単なことがわかった。つまり、1. PDBSumのサイトにアクセスして、2. PQSのリンクをクリックして、そのPDBファイルをダウンロードすると、ちゃんとbiological unitの座標が入っているのである。さて、そうでない場合は結晶中の格子パラメータから繰り返し構造を再現しなければならない。このやりかた、一時期かなり困ったのであるが、webで検索するとPyMolの機能に対応するコマンドがあることが判明した。コマンドラインからsymexpというコマンドを使えばよいらしい。symexep sym=,***,***,2***は現在表示中のPDBファイルエントリー名。詳しい文法はマニュアル参照。The "symexp" command is used to display symmetry related molecules in the crystal lattice about an atom selection. This commands creates a set of new objects with a common prefix. Each object in the series corresponds to one symmetry-related object, which can be treated independently. See "help symexp" or the reference section for usage information.In order to visualize only symmetry-related atoms within a given distance, you need to break the process down into two steps. First, you use the symexp command to create complete symmetry-related objects. Then you use "hide" commands to restrict what is visible to only those areas which you are interested. load foo.pdb # load PDB file with CRYST record symexp sym,foo,(foo),5.0 # Create symmetry related "foo" objects # which pass within 5 angstroms of foo # using the prefix "sym" hide (not (foo expand 5)) # hide atoms greater than 5 A from fooNOTE: The symexp command can potentially create large numbers of objects. You will want to use the "delete" command with a wildcard "*" to remove all objects that share a common prefix. delete sym* # deletes objects starting with "sym"そうやって発生させた座標を一つにまとめてPDBに書き込むときに、若干トラブルが・・・。複数のエントリーを同時に一つのファイルに書き込むことができないので、複数のエントリーを含むあらたなエントリーを作成しなければならない、ということだったようだ。まだまだ使い込みが未熟である。ともあれ、NMR屋さんは、ダイマー構造とか苦手なんですよ。夕方、NMRサンプルをもって、京大桂に測定に行く。岐阜大のO先生が論文投稿の最後の詰めのために来ている。お久しぶりです。

  2007.12.05

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• デスクワーク・会議・その他

  今日が「蛋白質核酸酵素」総説の脱稿日（予定）である。Piyota担当分の本文は、大体8割は仕上がった。あと１～２パラグラフを書き込んで、表と図をいれて出来上がり、のはずである。ということで、今日は表を記入することにしようとする・・・が。先週木曜日～金曜日と出張にでていたこともあり、事務的な書類が溜まっているのでそれを処理しなければならない。主に、出張報告書と、出張命令依頼書の作成である。それから先週行った講義（NMRによるシグナル解析演習）で就職活動などにより当日提出できなかった人たちに、資料を提供したり、とか。それと、来年度の阪大蛋白研の共同研究員申請書の作成、とか。その手の事務処理をさんざん行っているうちに、あっというまに午前中が過ぎてしまう。午後は学部教育における新しいカリキュラム（基礎配属）のための申し合わせの会議が開かれることになる。基礎研究をがんばるヒトをなるべく育てる、という趣旨らしい。どうするか？阪大のT先生から、Piyotaも図2枚を提供した論文の投稿直前のゲラについてコメントを求められるが、細かいところまでチェックするだけの時間的余力がなく、ご迷惑おかけする。ごめんなさい。というわけで、夜になってようやく表の大部分と、図１の部品部分の大半が揃う。今夜は神戸周辺に泊まりである。体の節々がギシギシする。しんどいよぅ☆

  2007.12.03

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• 日曜出勤

  不本意ながら日曜出勤である。というのは、自分で売り込みに行ってとってきた日本語総説の締め切りが近いのに、まだ原稿がほとんど仕上がっていないから、である。本当ならば愛媛出張中に、ある程度仕上げる予定であったのである。しかし、咳に苦しみつつセミナーをするのに精一杯で、結果的にそれどころではなかったのである。ちなみにこの原稿、助教のT先生と半々で執筆する、ということになっている。昨夜までの時点で、イントロと本論の最初の１セクションは書きあがった。また、表と図の構成なども定まっている。しかし、表の内容の詳しい確認や、引用すべき主要文献部分、そしておそらく最も時間がかかると思われる図の部分、ができていない。図に関してはスクラッチから作画しなければならない。やれやれである。そんなわけで日曜出勤して、デスクワークに明け暮れた。執筆続きと、インターネットによる情報検索と、が半々。それから大学院生A君が実験しに来ていたので、そのデータの確認。なかなか上手に実験が再現できない。これはもともと難しい試料なのか？それとも彼自身の実験の手技に未熟があるのか？難しい問題である。しかしこういうのは、集中して反復して初めて自分のデータに自信が持てるようになるのであろう。学会前ということもあり、根をつめて実験してもらう。

  2007.12.02

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• 生き残り戦略、新しいアイデア

  今日は夕方の大阪に戻る飛行機までの時間、愛媛大のM先生と共同研究の打ち合わせや、今後のNMR学会の動向に関する意見交換などをする時間をたっぷりとることができた。そのディスカッション中に思いついたことなのであるが、「T7 RNA-polymeraseの活性の温度感受性」について、低温でも活性が落ちない変異体というのは設計可能だろうか？という話になった。これはたとえば大腸菌発現系でfoldingしにくい試料の時に、発現温度を下げてみるというのがひとつの典型的な解決法である。IPTG濃度を下げるというような制御法もあるが、助教T先生はよくこれを試しているようだが、Piyotaはあまりこの方法では成功した例がないので、あまり学生にも勧めない。むしろ温度を下げることが重要と思っている。しかしそんなときに、pET-T7発現系では温度を25度以下に下げると、発現量が非常に低下するのである。これを何とかできないか？というのが問題の発端である。あとは地方大学や弱小研究室のPIの生き残り戦略と研究テーマ設定と共同研究と、産学連携と、研究・教育のバランスと、という話になる。産学連携（または産学官連携）こそが、日本の教育研究環境を欧米並みに改善する可能性のある唯一の行政が介入できるカードなのであるが・・・・そういうことを本気になって行う人材が少ないというのも事実である。地方と中央の人材格差というのも，ひょっとしたら無視できないのかもしれない．中央はそれだけ人口が多いので，いろいろなところで過当競争が起きているが，競争があるからこそ一定レベルの人材が常に確保されて流動しているのだとも言える．これはポスドクとか技術補佐員を募集するときに，地元からの新規採用では必要な人材が確保できないことを意味しているのではないだろうか？

  2007.11.30

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• 愛媛

  今日は愛媛大学にてセミナーを。M先生の依頼。愛媛大卒業生二名のスタッフによって完成の域に近づいた、例の高速並列クローニング技術の話をしにいく。朝、京都駅からリムジンバスで伊丹空港へ向かう。飛行機は快適。空港から松山市内へのバスも快調。M先生の研究室のデスクを一台おかりして、2時間ちかくかけて、セミナーの準備をする。直前まで忙しくてまったく準備ができていなかったのである。といっても、これまでのあちこちで発表したパワーポイントの成果を、並べ替えるだけで十分量の枚数のデータがあるんだけどね。しかし！今回も問題になったのが、パワーポイント2007である既存のファイルに他のファイルのスライドをimportすると、時々フォーマットが大崩れして、そのフォントデザインなどの再調整に大いに手間取る、ということなのである。これは・・・ひどすぎる。なぜこんなことになるのだろうか？一度フォントが化けてしまうと、フォントスタイルを一括して設定（コピーペースト）する機能がパワーポイント２００７にない、というのもまた問題である。まあともあれ、咳には悩まされたけれども無事にセミナーをおわり、M先生と奥様とともに「酒造にぎたつ屋」にて会食、ごちそうさまでした。宿はホテル八千代のビジネスパック。ここは気楽にくつろげて、大浴場の温泉も心地よく、道後温泉街にも近く、いい宿である。大浴場入浴中にバスタオルがなくなったのには閉口したけれども。

  2007.11.29

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• 論文書き，契約係との折衝，講義

  １．データ処理と論文書き昨夜は神戸駅近辺に宿泊．朝は8時15分にはラボにいて，朝一番に組換えDNA関連の書類を処理する．そのあと，NMRデータの処理について方針を練る．論文について．２．契約係・研究支援係との折衝グローバルCOEで何点か大型の機器を購入することとなったので，それを処理する方策について，事務方との会議（協議）打ち合わせが急遽入る．３．講義今日は２駒連続．

  2007.11.28

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• またもやダブルブッキング

  １．蛋白研へ．先週で一段落したNMR測定の試料を回収するために，蛋白研にでかける．朝一番で，事務で共同研究者出勤簿に印鑑を押していると，すれ違ったのが蛋白質核酸酵素でお世話になっているN先生．N先生からT師匠に伝言を頼まれる．米国に移動したばかりのT師匠，忙しそうなのだが，それでも短い紹介記事を書くことを頼まれてしまう．それからNMR棟に．予告無しで現れたのでI先生がびっくりしておられた．NMRサンプルを回収して，そのあといくつか細かい打ち合わせとか，今後導入すべき技術とかについていろいろとディスカッションする．NMRは楽しい．なおデータの解析は，しばらくはできないので，紙に打ち出して出張中（分子生物学会中）に行うことにする．２．蛋白研→神戸蛋白研から神戸への移動，結局新幹線を使ってしまいました．新幹線車内でパンを食べたのが今日の昼食．最近こんなんばっかり．３．会議講義の準備がまだ完全ではないのだが，ともかくまずグローバルCOEの運営委員会に出席．細かいことはいろいろ問題が山積しているが，全体的には順調な感じである．メインメンバーの一人M先生が千葉大学にご栄転になるので，その分の穴をカバーするという重責が現れる．それとH20年は大学の法人評価の年でそれにも協力しなければならない．それから来年度は年明け草々からかなり忙しいことが判明．グローバルCOEの国際中間評価や，それにあわせた国際学会や，国際シンポジウムなどを行わなければならない．なおグローバルCOEの研究員（ポスドク）の募集日程もおよそ決まったようだ．会議終了後，講義準備をする．可能ならば明日の分の講義の分まですませておかないと・・・４．講義というわけで構造生物学の講義で今日が，今日こそが本ちゃんのNMRの講義である．咳がまだ完全にとれていないので，咳き込みながら講義をする．

  2007.11.27

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• 明日の記憶

  １．午前中　箕面のVisolaでYokotaと買い物。Sarah-brandでYokotaが服を買う。Piyotaは体調がまだ本復せず、とりあえず昼飯に牛肉をたべて元気を出そうとするも、あまりHighにならない。やれやれである。２．午後　京都に戻ってくる。高速道路を京都東インターで降りた時に、かなりの車の量があり、三条通りにはいってくると今度は左右の歩道が歩行者であふれかえっている。どうやら３連休最終日に紅葉狩りの観光客が大挙して押し寄せてきた模様。QANATで買い物をする。立命館大学のアカペラサークルがライブをしていて、Jと一緒に聴く。Jは音楽は好きみたいだ。ハーモニーはきれいだが選曲はいまいちと思われる。そういえばQANATで来年のスケジュール帳を購入してみた。RYU-RYUというメーカー、大判、だけど薄手で結構使いやすそう。それにしてもすでに２月３月まで会議や大学行事の日程が埋まり始めているのが憂鬱である。日程表を埋めていくのは何となく楽しいが、埋まった日程表を見るのはかなり憂鬱。３．萩原浩著　「明日の記憶」（光文社文庫版）　読了本当に怖い小説である．風邪が残っていてなんとなく頭痛が残っている状態で読むと、確実に落ち込む一冊。若年性アルツハイマーを含む認知症の患者さんとそれをとりまく環境の、「救いのなさ」がコミカルに、だが非常にリアルに描かれていて、自分もひょっとした？と思い始めるともうとってもとっても怖くなるのである。山本周五郎賞，映画にもなった（らしい）．怖すぎて見る気になれない．４．一条ゆかり　プライド　８巻最近、有閑倶楽部の実写ドラマ化で、リバイバルブームが起きている巨匠一条ゆかりの、現在連載中のボーカル系音楽根性ロマンマンガ。音楽根性モノというジャンルを創成したのは果たしてだれだろうか？「のだめカンタービレ」か？くらもちふさこか？

  2007.11.26

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• 風邪で寝込んでます

  昨日より咳の風邪（というか気管支炎）が悪化して，寝込んでおります．やっぱり蓄積疲労と過労でしょうか？今週はともかく先週一週間で計４コマの講義セミナーが入ったのが来ているのかもしれません．明日も一日寝込めればいいのだけれども，どうなることやら．でも無理して肺炎になるのもいやなので，家族には悪いけれどもごろごろさせてもらいます．さて，今回お医者さんから処方されたなかで，ちょっと気に入ったのが漢方の小青龍湯．エフェドリン含有の麻黄が配合されているので，用量には要注意．効き方はマイルド．どう効くかしばらく飲み続けてみます．すこし時間ができたので，しばらくたまっていたブログを少しずつ記入．それとともに，お気に入りのブログも巡回して読む．病院の待合室においてあった週刊誌に敬愛する内田樹先生の紹介記事がのっていたので，久しぶりに先生のブログ「内田樹の研究室」を読みふける．あいかわらずシャープでおもしろいなあ．とくに気に入ったのが11月6日の記事「人生はミスマッチ」である．Piyotaも「自分探しが大好きな大学院生」たちにしばしば翻弄される日々なわけであるが，なぜみんながそんなに自分探しが大好きなのか，この記事を読んで全くよく理解できた．「世の中に適職があるかどうか探すよりも，そこで出会った職でそれがどんな職であってもエンジョイできることのほうが幸せ」という内田先生の主張，大賛成である．それ以上に，滴職探しの刷り込みこそが，就職紹介業界の「ビジネスモデル」という考え方，すばらしい．古本屋で購入した佐々木譲の「屈折率」を読む．もとやり手の商社マンが，大田区の町工場のガラス工場を再生する話はそれなりにおもしろいんだけれども，無理して若いガラス工芸作家との不倫恋愛小説の色付けまでしなくてもいいんじゃないかなあ，とも思いつつ，読後感はよかったんだか悪かったんだか，という感じでした．

  2007.11.23

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• 中間報告会

  今日はクレストの中間報告会である．昨日に引き続き，千里ライフサイエンスセンターに出没．「夢」の実現をリアルな形而下の技術開発に投影して，いまここにない技術の開発に邁進する多くのグループの先進的な発表を聞く．我々の御大将，S先生の発表もそれに遜色ない発表ではあったが，いかんせんうちのグループの多方面にわたる生産性は高い．いろんなことが盛り込まれすぎて，聴衆のみなさまは消化不良だったかもしれない．ちょっと問題なのは，生産性の高さが論文発表の生産性にまで反映できていないことである．Piyotaもここ数ヶ月，論文書きに費やせる時間が少なくて悩んでいるが，首都大のI先生のところも，それからこれからどんどんうりだしてメタボロームの先陣を切らなければ行けない理研のK先生のところも，それぞれの頭（head)が，戦略会議や情報収集や営業活動に出回らなければならないせいで，肝心の論文執筆に本来のリソースを注ぎ込めないのである．だが新規開発技術というのは，古びたら価値が下がる．旬のうちに料理して皿に乗せて売りに出さなければ行けない，足の速い代物である．なので，どんなに営業活動やその他の雑事で疲弊していようとも，なんとしても論文執筆→投稿→受理に関しては，頭(head)の果たす責任は大きいのである．それを知りつつ，懇親会では，K先生と「どうして最近の大学院生は自力で論文が書けないんでしょうね～」なんて話題で盛り上がっていました．だめじゃん，俺たち．予断だが，そういう状況でも間断なく一流紙に論文を掲載し続ける，Y大のK先生の生産性は驚嘆すべきである．ものすごいタフな先生だという印象（なんといっても鶴見キャンパスのコンパの後の無礼講でK先生を腕相撲で負かすことが学生にとってのステイタスなのだ・・・）は間違いないが，最近Piyotaが驚嘆しているのは，それともう一つ，長時間労働や肉体疲労が,K先生の頭脳の明晰性に悪影響を及ぼさないこと，である．これこそ，日ごろの基礎の蓄積なのであろうか？来年度はひょっとしたら発明委員会委員長就任だそうで・・・お疲れ様，である．ということで，責任転嫁もはなはだしいが，自分で研究を主体的に推進しつつ，英語でさらさら論文ドラフトをかけてしまうような大学院生を募集します．

  2007.11.21

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• 中間評価会

  午前中、来客あり。スタンフォードからセミナーに来ている東大N研出身のI先生が、40分ほど時間をさいて、うちの研究について話を聴きに来てくれた。昨日の発表で、タンパク質分子によるロジックゲート形成といった、chemical biology -> synthetic biologyという話題で、共通の話題が持てそうだと思ったのだが、その印象は間違いではなかった。来春より独立されてPIになられるとのこと、一層のご活躍をお祈りいたしております。でもって、その後、いくつかのバイオインフォマティクス解析やら、メールの処理やらを行ったうえで、新幹線をつかって千里中央まで移動。午後より、クレストの中間評価会なのである。S先生、I先生、不眠不休の準備と海外出張の時差ぼけでぼろぼろである・・・が、ともあれ無事終了。皆様、お疲れ様でした！

  2007.11.20

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• 焼きそば

  保育所でバザーである。どんぐり組の父兄の当番は、焼きそばを焼くこと、である。バザーは父兄のボランティアによって行われ、保育所の運営資金に使われる貴重な財源である。バザー時間中は、ちびどもは、働いているお父さんお母さんを見ながら、土曜保育をされるわけなのであるが・・・PiyotaはJに見つかってしまった。Jは手すりから乗り出してなきながらPiyotaを呼び続け、Piyotaはそれを無視し続けなければならないのである。せつないな～。というわけで、ともあれ、焼きそばは大量に作って、売りました。Piyotaは売り上げに協力すべく、日中、チュウハイ二個とビール一個、焼きそば、おでん、まぜごはん、などを食べました。めでたしめでたし・・・皆様お疲れ様でした～～

  2007.11.17

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• 講義3個目　長い一週間の終わり

  ようやく今日の夕方の講義で、この長くてつらい一週間が終わる。午前中、いろいろとめんどくさいメールに返事したり、試薬を注文するための調べ物をしたり、今日の講義に関連する文献をダウンロードしたりして、過ごす。午後からようやく本格的に論文PDFから講義用のパワーポイントの図を作る作業に入り、講義20分前にようやく完成。でもって、講義室に移動して100分しゃべる。この講義は、M1向きの構造生物学の講義で、どうなのか反応はよくわからないが、そこそこ注意深く聴いてくれているようである。それが終わった後、横浜市大のY先生から注文のあったタンパク３０００成果総括を兼ねた日本語雑誌用の図の作成にとりかかる。ひさしぶりに、蛋白質作画ソフトを使い始めるのであるが、いままで使ったことのないコマンド"Group"というのにたどりつくのに、試行錯誤を繰り返して結局二時間かかる。このGroupというコマンドを使わないと、二種類の蛋白質複合体を、構造上でフィット作業したときに、複合体の一方（たとえばリガンド）を置き去りにしてフィットしたほう（たとえば受容体）だけが動いていってしまうのである。ようやくこの技が使いこなせるようになって、ふと気付くともう終電タイム。Y先生には月曜日にファイルを送付する旨連絡して、家路に着く。やれやれ～。あ、そうそう、明日は保育所のバザーのようだ。

  2007.11.16

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• 講義二個目、産学連携

  今日は昼過ぎから大学の産学連携関連のイベント（シーズ発表会）があり、そこに一演題登録していたので、その発表を行う。その発表後、夕方には今週二個目の講義があるのだが、そちらはNMR基礎について英語で講義を行うというもの。なので、昨晩から本日午前にかけて、ほとんど休みなく、その両方のプレゼン資料・講義資料の準備を続けていたのであった。それにしても、基礎研究の成果をいきなり応用に結びつけるつったって、そう簡単には行かないんだけどね～。大学が仮に特許を持ったとしても、それをライセンスアウトに結びつけるためには、誰かが、その技術を、買ってくれそうなところに売り込みに行かなければならない。そういう技術営業を、では、誰が行うのか？技術を発明した大学の教員が行うべき？ご冗談を！！なぜって、人には向き不向きがあるのだ。あと、適材適所という言葉もね。営業というのは経済活動（商売）においてもっとも重要かつ困難な作業であり、それ専門のトレーニングを受けた人のみが成果を挙げられる、厳しい厳しい分野なのである。大学の研究系の教員なんて、よりによって、企業の営業活動に近いようなことがそもそももっとも不向きな人間に、そんなことをさせるなんて、時間と給料の無駄、これがもともとが税金だとしたら税金の無駄、である。（このあたりうちの父がもともと営業畑だったこともあり、営業の大変さは子供心に染み付いているのである。）そんなことは企業経験者は皆知っているはず。大手製薬企業でも、たとえば30～40代同期入社だったら、営業の人のほうが研究職よりも給与は２～４割よく、出世も速く、当然一人で決済できる予算額も大きい。Piyotaは一応企業経験者なので、その辺はアタマではわかってるつもりだ。むしろわからないのは、うちとか横浜とかの大学院に進学して修士卒で就職したがる一部大学院生のメンタリティーなのだ。「企業に就職したい、でも営業はいや・・・」というのがそれである。「企業人になりたい」のならばやはり企業のトップ（あるいはすくなくとも50代に入るころには本社か子会社の役員）になることを目指すべきで、だとしたら営業、すくなくとも開発、を目指すべきだとおもうのだが、まずそもそも最初からそれを逃げている。で「企業の研究職になりたい」とか言い出すのだが、そこまで研究が好きか？というとそうでもないらしい。自分の人生なんだからもっと真剣に考えろ、と言いたいくらいなのだが、本当に思慮が浅い。では、大学における産学連携、大学発シーズの企業化・産業化を成功させるために必要なものは何か？まず基礎研究者の知財に対する理解、これは重要である。日本の特許法は、企業の研究所の研究活動に有利なように制度設計されているので（ちなみにアメリカは違う。欧州は日米の中間くらい。）、学会発表してしまうと特許性が失われてしまうのである（30条特例除く）。それともうひとつが先ほどの「技術営業」をかけられる人材の確保である。技術に対してそこそこの理解力がある（つまり最低でもPhDを持ち、できれば米国では珍しくないダブルメジャー、すなわち複数の分野のPhDを持っているとなおよい）、かつ、「営業ができる」人材、である。だが、そもそも大手企業における、できる営業マンの年収は、30台でも普通に一千万円超え、がざらであるから、そんな人材は日本の大学の給与システムでは雇えないだろうなあ。しかも！営業は個人で行うだけではなく、チームで行わなければならないだろうから、そういう人が１人ってわけには行かないだろう。日本の大学が産学連携で生き残るようになる日々は、遠い・・・なんてことを聞きながらいろいろ他の先生のシーズ発表も聴いていたらあっというまに時間が過ぎそうになったので、あわてて夕方の講義の準備に戻った。ちなみに今日もっとも印象に残ったのは神経細胞とマスト細胞の特異的な細胞接着に関する分子の研究である。ものすごく基礎よりのこの研究なのだが、実に心を揺り動かされた。ちなみにPiyotaの発表は、発表後の評判はまずまずだった。だがこの内容(IGFBP-3)に関しては、特許は出願しないと決めていて、しかも、今日まで未発表だったんだけど、今日発表しちゃったんで、もう出願できなくなるんだよ～～～。さて、大学が行うシーズ発表会が30条特例の対象になっていない、って、いったいどういうことなんでしょうｗほとんどぶっつけで1時間英語でしゃべるのって、やっぱり疲れるなあ・・・やれやれ。

  2007.11.15

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• 今日は会議とパワーポイント資料作り

  朝、メールをみたらクレストのS先生から中間報告会用の追加資料の提出を求められていて、その締め切りが今日であることが判明した。昨日は、講義終了後、産学連携関連発表会の資料をまず作り、それを事務局に送ったりしていた。その資料の一部が、改変すればクレストの発表資料にも転用可能である。というわけで、それを行う。それからグローバルCOE関連の研究進捗会議の日程調整や会議室の確保など。実験に頓挫しかかっている大学院生のフォロー。先週行った出張の報告書と、来週行く予定の会議のための出張の申請書。そんなことをこなして、そのあと教授会が3時間近く。終わったらくたくたである。

  2007.11.14

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• 講義準備に明け暮れ

  というわけで、今週4回話さなければならないうちの講義その１である。この講義は大学院医学系研究科向けの講義なので、博士後期課程向けの講義であり、グローバルCOE関連ということで、膜結合蛋白質の構造生物学の話と、それが組み合わさってロジックゲートを形成可能である、という話をすることにする。しかし、なんだかんだと講義準備以外のデスクワークに忙殺され、結局PHドメインやC2ドメインの分子認識機構の詳細までは、講義資料の作りこみができなかった。時間が足りなすぎる・・・というか準備を開始するのが遅すぎたのだが・・後悔が残る講義であった。

  2007.11.13

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• 多忙な一週間のはじまり

  今週は、忙しい。先月あたりから苦慮していた講義のスケジュールの調整のゆがみを一挙に引き受けてしまった週なのだ。とりあえず、本日は蛋白研にてNMR測定。火曜日、木曜日、金曜日、の順に各一コマずつ講義。木曜日にはもうひとつ、大学の知財・産学連携関連イベントで発表。水曜日は会議。自転車操業である。まあともかく、そんなこんなで、今日はミセル入りペプチドのNMR測定である。蛋白研I先生、お世話になりました。無事測定できました。

  2007.11.12

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• 物欲番長！

  今日は、実家にプレゼントをしようと思って、あれこれ仕込んだのでその話を。実家では父はPCに詳しく、数多くのデジカメ画像なども自分でPCでどんどん管理しているのであるが、母はPCもめったに触らず、メールなどもあまりしていない様子。もちろん、デジカメ画像なども、自分で立ち上げてみたりとかはしていないだろうと思う。これは我が家でもそうなのだが、最近、写真はほとんどデジカメで撮影する。その撮影した写真、枚数が多いせいもあり、めったにプリントはせず、つまりアルバム（紙媒体）もない。こんな家庭が増えているのではないだろうか？しかし、皆がみな、日常的にPCを立ち上げているわけでもなければ、落ち着いてお茶でも飲みながら写真を見よう、などという環境（たとえばリビング）にPCがない家庭も多かろう。そんなときに、PCを立ち上げずに、写真がみれたらいいな、と思ったのが今回デジカメ写真たて（正式名称＝デジタルフォトフレーム）を購入して贈り物にしようとおもった発端である。今回はアマゾンで（楽天さんごめんなさい）SANYO デジタルフォトフレーム （ホワイト） LVT-PF70(W）約１万８千円くらい。を購入した。一緒に1GBのSDカード2500円くらいも購入して、ここ半年にたまりにたまったJの写真を中心に入れる。およそ1000枚くらい。ついでにSDにMUSICというフォルダも作成して、適当な音楽ファイル(mp3形式)も入れた。これで準備完了。スイッチを入れると、装置が勝手に認識してデフォルトで10秒一枚の設定で、淡々とスライドショウがはじまり、勝手に音楽がBGMとして流れる。画面は、MENUから調節していくと、適当な明るさにセットできる。電源はACアダプター形式。時計表示機能があるが、フォントがいかにもださいので、オフにした。あと、縦の写真がまじっていると、ちゃんと表示するときとしないときとあるので、そのあたりの動作もちょっと×。だが7インチの液晶は、写真をちょっと見るには手ごろなサイズで、ともかくPCに詳しくない人が日常的にデジカメ画像をみるのにちょうどいい。すべて設定し終えて、包装しなおして、宅急便で実家に送った。活用してくれるだろうか？

  2007.11.10

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• 東奔西走

  一日に近距離出張の予定が二ヶ所・・・最近こんなのばっかりである。本日の予定。午前中。蛋白研にてNMRの測定。午後。京都大学（吉田キャンパス）にて、クレスト会議。まず午前中、試料をもってJR茨木から阪大の蛋白研まで出かける。なるべく早めにと思ったのだけれども寝坊したので、結局茨木駅からタクシーのお世話に。試料のpHを整えて、サンプルチューブに入れて、測定パラメータのセットアップを行う。とまあ、こんなかんじ。今回の測定は名古屋工大TT先生のところから来た、人工デザインペプチドのうち「カチオンーπ結合」をデザインした試料である。前回はコントロールを測定したので、今回は本ちゃんのカチオンーπの試料の緩和時間測定。パラメータ仕込を終了して、PCでメールやり取りをして、撤収。さて。午後。クレスト中間報告会と中間評価会のための資料作り会議。うちあわせとプレビューと。まあS先生総括の我々の班、いろいろと世界初の技術が結集されているので、むしろ時間内に収めるためにどの部分を削るか、どうメリハリをつけるか、のほうが大変な作業になりそうである。現時点ですでに７０枚を超えるパワーポイント。だがS先生は首都大のI先生と、来週から一週間、ドイツに海外出張らしい。お忙しいことで。忙しいのはPiyotaだけではないのだなあ。夕方。会議が思ったより早く終わる。会議だけ神戸から合流したT先生と一緒に吉田キャンパスをぶらぶらすると、Yokotaが吉田キャンパス内で電顕を測定中（というかちょうど終了してJを迎えにいく直前）であることが判明、新型電顕を見学させてもらうことにする。最新型の二台ならんでいる電顕（TomとJerryにちなんだ名前が付いている）や、さらに新鋭の組み立て中の電顕など、とても興味深い。夜。保育園でJをピックアップ。うどん屋さんでうどんをたべて、PiyotaとJだけ家に。Yokotaは保育関連の会合に出る。大変そうだ。

  2007.11.09

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• 税金の無駄遣い

  今日、うちのラボで、税金の無駄遣いが発生しました・・・　＞＿＜納税者の皆様には、謹んでお詫びを申し上げます。今回の失敗を、まったくの税金の無駄としないために、今後とも私どもは研究教育に全身全霊を傾ける所存であります。この失敗から学んだ大学院生ならびに私どものラボのスタッフが、将来よりよい研究を行い、その成果を社会に還元できるようになれば、この税金が無駄ではなく未来への投資となることでしょう。そのためにも、私どもはもっと教育を徹底しなければならないと考えております。

  2007.11.08

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• トップジャーナル症候群のための現実的処方箋

  来週ほどではないのだが、今週も実は結構忙しい。構造生物学概論に関して、今週講義が二回。その間にサンプルの最終調整を行って、金曜日には蛋白研でNMR測定。そのあとクレスト会議を京大で行う。それだけならいいのだが、横浜から大学院生A君が来ているので、この機会を逃さずに共同研究者である医薬基盤研のM先生に会いに行くアポイント約束もとりつけて、それが水曜日。げろげろ。スケジュールいっぱいジャン。とまあそんな状態ではあるが、書きかけだったトピック「トップジャーナル症候群」の現実的な処方箋について書いてみる。問題点をもう一度整理しなおす。１．研究をよりよくしたい、という観点において、トップジャーナルを志向することは健全。２．トップジャーナル志向が強すぎて、それ以外の科学論文を軽蔑したり、それを発表する行為を忌避するようになったり、通常の論文発表を遅延する言い訳に使うようになったら、それはだめ。３．研究者一人ひとりの生産性には限りがある。４．研究者一人ひとりの生産性のうち、訓練で著しく伸びるものがある。１と２は、３という境界条件の下では相反するように見える。だが、３の現実を受け入れつつ問題解決する、という方針を立ててしまうと、もう残った手はおのずと見えてくるのが４である。つまり　「短い（軽い）論文を、短時間に仕上げて投稿して、論文採用まで持っていく能力」があれば、そしてそれを鍛えることができれば、トップジャーナル症候群から脱却できるのではないか？　というのが最近のPiyotaの考えである。さて、これは可能であろうか？おそらく可能であろう。そしてこの能力はトレーニングによって伸びるであろうか？ほとんどの人は、トレーニングを受けていないからこの能力がないのであって、おそらく意識してトレーニングすれば、数ヶ月で身に付くのがこの能力なのではないか、と思われる。具体的には、大学入試程度の英作文力＋情報収集能力＋修士論文を仕上げられる程度の最低限の科学的素養、を総合的に短期間に駆使できるようにすればいい、というだけの話だと思うのだが・・・あまりにインパクト係数が低い雑誌だと、人事考課や予算申請などのときにマイナス点がつくかもしれないので、目安としてIF=2～4の雑誌のフルペーパーまたはショートペーパーを想定する。実働時間1～3ヶ月で完成させるための能力、というのを具体的には考えている。勘違いしてはいけないのは、「それを量産する能力」を鍛えようというのではない。将来、トップジャーナルを狙う研究を行うために、更にはトップジャーナルを狙いつつ、かつさらに余力を蓄積して、その余力で業績増を達成するための、基礎トレーニングと思えばいい。分野により損益分岐点は違うだろうが、コンセプトはそういうことである。ちなみに、研究活動をまたもやマージャンに喩えてしまうのだが、プロの雀士はどんな手配でも毎回満貫や役満を狙うか、というと、そうではない、そうである。早上がり出来る手牌の時には着実に早上がりするのも、またプロである、ということだ。あとは具体的トレーニング方法である。

  2007.11.05

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• 桂キャンパスにHPLCを借りにいく(3)　とトップジャーナル症候群の続き

  ペプチドのHPLC精製第三弾。今日は、前回は精製まで手が回らなかった「短いほうのペプチド（アンタゴニスト）のHPLC精製。一発目の分析を終えた時点で、先週行った実験と非常によく再現性がとれていることを発見する。とすれば、HPLCの溶出グラジエントプログラムをさらに短縮できるかも、ということでワンサイクルあたり45分に短縮してみたが、問題なく精製できた。ので、午前中の出だしがいまひとつだったが、その分のスケジュールの遅れは難なく午後には解消、終バスになるまえに無事桂を離脱することができて、めでたしめでたしであった。というわけで、きょうはこのあいだ考え付いたトップジャーナル症候群の話の続きについて書いてみる。トップジャーナル症候群というのがどういう症候群なのか、明確な定義はどこにも書いてない。Piyota的には(1)研究の中身や論文の内容そのものではなく「トップジャーナルに論文が出ていること」「トップジャーナルに論文を出すこと」のほうに価値観の重きを持つこと、と、(2)それを理由またはいいわけにして「トップジャーナル以外の雑誌」への論文発表を忌避すること、と、(3)「トップジャーナルを狙う」という戦略に伴うリスクを理解せず、またはそのリスクを他人に日常的に押し付けること、あたりじゃないかと思う。トップジャーナルを狙うことそのものは、科学者の研究態度としてまったく悪くない妥当なものである。というか、最初からトップジャーナルには届かないような研究計画を設定すること自体、研究者として二流かもしれない、という意見すら、一部にはある。（某M氏によると、『立体で考えると重箱の隅は８箇所ある』らしい）。その一方で、商業誌のトップジャーナルが好む分野の問題もある。どんなに科学的に意義がある本質的なテーマであっても、過去にそのテーマに類する研究が商業誌のトップジャーナルに掲載されたかどうか、については分野による偏りが存在するということである。だからトップジャーナル症候群の問題を深く考えることは、科学の本質とは何か、研究の価値判断をどこにもとめるか、という深い問題に関連すると思う。それを一概にこうだ、と決め付けることはたぶんできないのだ。でも、明らかにトップジャーナル症候群と揶揄されてもしかたのない問題行動というのはあると思う。さきに書いた3つの類型の本質は、(1)研究の価値判断を自力で行わないとする態度の問題、(2)publish or perishという科学とは多数の科学者の相互批判の間で成り立つという考え方に反対する独善的態度の問題、(3)大学院生や任期付き若手研究者のサバイバルに関連する現実的なリスク管理の問題、にそれぞれ帰するのだと思う。こうして問題を具体化すると、処方箋も具体的に考えることができるようになると思うのだがどうだろう？処方箋についてはまた後日。

  2007.11.02

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• 風邪引いた　（＾＾；）

  東京出張から帰ってきた火曜日からどんどん体調がくずれてきて、まず鼻水がとまらなくなり、そのあと咳と関節痛に移行してきた今回の風邪。水曜日の時点で、調子が悪いから今日こそは早く帰ろう、と主張していたのだが、締め切りのある雑用やら書類かきやらが山積していて、思うように仕事を減らせない。結局今日も、どうしても今日中に発送しなければならないメールやら書類やらの手配を終えたのが午後の１０時３０分で、自宅に公共交通機関で帰り着く最終のJR神戸駅発の新快速の時間に間に合わなかった。ので、急遽、神戸駅付近に宿をとり、そこで体を休めることにする。明日は京大桂にHPLCを借りに行くので、今晩神戸泊のメリットはないのだけれども。というわけで、明日はウェット実験をしながら、日本語総説の原稿の企画書を書いたり、投稿ちょっと前の論文の手直しをしたり、しよう。

  2007.11.01

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• 壮行会

  今日はバイオインフォマティクス推進事業の研究進捗会議でした。みなみな科研費申請書シーズンということで、結構くたびれている先生が多かった。LIBRA回転関数の中の人も、ひどくお疲れのようで元気がなかったです。Piyotaは早起きして早朝の新幹線で10時前に品川について、まず大学院生のA君と一時間対策会議をしたりしてたので、結構くたびれていたけれども・・・LIBRAのなかの先生はそれの比ではなかった。うんうん。それからY市大鶴見のK教授も結構くたびれてまして、一足先に帰られてしまった。先生、腰お大事に・・・この時期、予定されていた海外出張キャンセルになって本当によかったですね・・・。そのK先生からは、大学における学位審査の制度的難しさの問題について相談を受けました・・・K先生も大変そうです。Piyoも一時期同じラボにいて、英文学術論文の共著にもなったことがあり、現在京大でがんばっているT君の件です。何があったのか大まかには理解していますが、研究のデータその他の進捗状況にはまったくタッチしていないので、なんとも援護射撃が撃てません。ただはっきりわかっているのは、T君は本人が自覚してなりふりかまわずにあと半年前に動きはじめていれば、余裕で学位がとれていた、ということです。そもそも、T君は、現在とりくんでいるテーマ以外に、もう一本論文を書くだけのデータを持っているのに、なんだかんだ理由をつけてこれまでそれを投稿するための準備を延ばし延ばしにしていた、もしくは努力を怠っていたのです。もちろん、その成果は、あくまで修士論文の延長での小ネタなので、トップジャーナルに出すのは難しいでしょう。でも、切り口を変えて整理して丁寧に議論すれば、それなりにそれなりのところに出すには十分のネタで、それができていれば学位取得も奨学金返済免除申請もはるかに楽だったのに・・・。今年5月には別の論文がPNASに出たので、T君が論文を出すチャンスは今年ももう一度あった。それを書かなかったのはなぜなのか、正確なところはPiyotaにはわかりません。Piyotaはあとで述べるうちの学生さんに特有の一種のプライドのせいじゃないか？と思っているのだけれども、一部の先生の意見ではそもそもそれだけの処理能力がないのではないか、という観測もあります。なので、断定的に書くのは危険なのだけれども、どうも2004-2006年にうちのラボに在籍していた大学院生やポスドクの人の中に、悪性のCNS症候群（トップジャーナル症候群）が蔓延しており、そのせいで冷静かつ客観的な判断ができなくなっているんじゃないかなあ？と思われます。もちろん、現実的であること、というのは「見た目のカッコ良さ」とは無縁です。でもほとんどの研究は、地味な作業の連続であり、退屈な繰り返しの連続であり、でもその中に小さな知見や発見があり、それを積み上げてはじめて華々しい研究に結び付くのではないか、ということ。Piyotaの好きなドメインハンティングなんていう研究スタイルは、サイアクに地味な分野なわけです。それを覚悟しないとやってられない。でも、トップジャーナル症候群に毒されると、そういう地味な部分をすっとばして、自分だけが運良く脚光を浴びれると勘違いしてしまうのではないでしょうか？でも、これは、鶴見の大学院講義でNature Jpn編集部の人に講義してもらったりしたカリキュラムにも功罪がかもしれません。鶴見にかぎらず、大学院生の人材難に泣く多くの大学院大学は、学生を勧誘する時に、「ほ～ら簡単、あなたもわたしもトップサイエンティスト」みたいな宣伝をしがちになるのです。今日のお昼　　http://www.ilgrappolo-damiura.com/　　　　　　　パスタ絶品今日の晩御飯　http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13031313/　　　地中海料理ナイス　ワインも満足FORTEのなかのひと（T師匠）の壮行会を兼ねて、EzCatDBのなかのひと（NN師匠）からアロマテラピーのレクチャーをうけながら、地中海料理を堪能してワインをごちになりました。Theodora（目黒）最高。なお、このお店はとある昼食blogでも有名なeF-siteのなかのひとのご推薦です。K先生どうもありがとうございました。ということで、来年度、なんとしても米国出張をしますので、よろしくお願いいたします。T師匠のUC-Berkeleyでの益々の大活躍を心からお祈り申し上げます！！ (^-^)__V

  2007.10.29

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• 進むGPCRの立体構造解析

  いやあびっくりしましたね。なぜ？T4-lysozyme？誰しもがそう思ったことでしょう。えっと先週、今週とNature→Scienceに連発してGPCRの立体構造の結晶構造解析の結果が出ました。ひとつはStanford大学から（こちらも実は方法論を含めて二報）、(ref1/2)．もう一つはScrips研究所から（方法論も含めて二報）、(ref3/4).こうして考えると２００７年はG-protein coupled receptorの構造生物学において極めて大きな進展のあった年であったといえるでしょう。いえ、まだ2007年終わってないんですけど。なので2007年のGPCR関係最大のニュースは（１）human b2 adrenergic receptorのX線結晶構造がref1/2の抗体との複合体を使ったlipidic-cubic-phaseの結晶化と、ref3/4のT4-lysozymeとの融合タンパク質の解析結果で決まりでしょう。（human b2 adrenergic receptorはリガンドを受容してシグナル伝達を行う受容体なんで、既に構造が報告されているロドプシン型とは、やっぱりインパクト違いますもんね～。でも実は2007年それだけじゃないんです～。（１）のニュースのインパクトの影にかすみがちで、あまりニュースにならなかったので知らない人も多いかもしれませんが、（２）B-class GPCRにおいては（つまり細胞外におよそ１５０－２００アミノ酸のリガンド結合ドメインを持つやつね）、細胞外ドメインとペプチドリガンドとの複合体の立体構造が3種類（NMRで二種類、ref 5,6; 結晶で一種類, ref 7)も決定されて報告されちゃったんですね。で、ドメインハンティングPiyota的には、こっちの後半のほうの比較っつうのもなかなか面白いです。これ、もともとは助教のT先生が科研費申請書の絵を作ろうとしていて気づいたんですが、リガンド(阻害剤)の結合の向きや場所がそれぞれ違うんですね。しかも細胞外ドメインの二次構造も結構違うし。方法論の問題なのか、本質的な問題なのか議論が分かれるところではありますが・・・、でも重要なグッドニュースが一つ。これだけ受容体によってまちまちだったら、ホモログが解けて報告されたからといって、自分が解析中のターゲットの研究を途中で諦めてしまうという理由にはならない、ということ。解いてみるまで詳細はわからない、というまさに本流の構造生物学のテーマになったようです。リンク　はこちらref 1　　　Rasmussen SG et al., Crystal structure of the humanbeta(2) adrenergic G-protein-coupled receptor. Nature. 2007 Oct 21;PMID: 17952055ref 2　　　Day PW et al, A monoclonal antibody for G protein-coupled receptor crystallography. Nat Methods. 2007 Nov;4(11):927-9. PMID: 17952087ref 3　　　Cherezov V., et al., High-Resolution Crystal Structure of an Engineered Human b2-Adrenergic G Protein Coupled Receptor. Science. 2007 Oct 25; PMID: 17962520ref 4　　　Rosenbaum et al., GPCR Engineering Yields High-Resolution　Structural Insights into b2 Adrenergic Receptor Function. Science. 2007 Oct 25; PMID: 17962519ref 5　　　Grace Cr., et al., Structure of the N-terminal domain of a type B1 G protein-coupled receptor in complex with a peptide ligand. Proc Natl Acad Sci U S A. 2007 Mar 20;104(12):4858-63. PMID: 17360332ref 6　　　Sun, C., et al., Solution structure and mutational analysis of pituitary adenylate cyclase-activating polypeptide binding to the extracellular domain of PAC1-RS. Proc Natl Acad Sci U S A. 2007 May 8;104(19):7875-80. PMID: 17470806ref 7　　　Parthier C et al., Crystal structure of the incretin-bound extracellular domain of a G protein-coupled receptor. Proc Natl Acad Sci U S A. 2007 Aug 28;104(35):13942-7. PMID:17715056あとでPubMedへのリンクいれときます。ところで他人事ですが、某ターゲットタンパクプログラムでは、かなり多くの研究グループが膜蛋白質の結晶化に取り組むようなことを宣言しておられました。バキュロつかってモノクロやT4L融合蛋白質つかって、というアプローチだと、予算規模的にかなりきついと思うのですけれども、大丈夫なんでしょうか・・と他人事ながら心配になってしまいました。いえ、ほとんどは単なるリップサービスじゃないかとおもうのですけれども。

  2007.10.27

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• 京都大学にHPLCを借りに行く（２）

  というわけでHPLC分取の日である．分析用カラムに試料を少々オーバーロードして何回も繰り返して打つ．１サイクル一時間．そのうち，フルにつきそっていないとまずいのは15分くらい残りの時間で書きかけの論文を仕上げたり，T先生やA先生や大学院生KI君とディスカッションしたり，S先生と雑談したりする．それなりに深刻な話題もあったりして．．．あなどれない．そうこうしているうちに集中力が限界にきて疲労が極に達し，ふと気付くと左眼の結膜から出血していた．目，まっか．年に一度くらいこうなるのだが日中にみまわれたのははじめて．疲れているなあ，俺．ともあれ今日は金曜日．明日はJをインフルエンザ予防接種につれていくのである．本日の読書ソフトバンククリエイティブ．GA文庫樋口明雄著　天使が堕ちた街これまでに樋口明雄氏著のハルキ文庫のハードボイルド２冊を読んだ．狼は瞑らない　と　光の山脈　である．どちらもある意味山岳小説という趣があり，肉体的にタフだが不器用な主人公が険しい山岳地帯で黙々と歩く，という内容が非常に気に入ったのだ．そして今回．なぜかSFである．未来のニューLAシティ（大戦争があって米国の都市政策や環境は大幅にかわっているが，ようするにブレードランナーみたいな舞台らしい）に超アナクロな刑事が馬鹿でかい銃をぶっ放して，アナクロな日本人ヤクザ崩れと死闘を演じて，中国系のキュートな美人テロリストが助けに来るのである．楽しい作品なんだけどなあ・・・・GAだからっていくらなんても若者に媚びすぎでしょ？いや，媚びていないか・・・美少女も妹もコスプレ美人も出てこないしな．ではなんなんだろう，この違和感．戦争後の荒廃と復興を遂げた新しい世界の描写も，冷静に考えてみると矛盾だらけなわけだし．人物造形で，ビミョウに手抜きをされている気がする，話の展開もビミョウにご都合っぽいし・・・そのあたりが違和感の正体なのだろうか？あと，もうひとりの主人公エンジェルに絡む登場人物が，あっけなく殺されすぎてしまうあたりが，どうも癪者の意図がよくわからないのだ．でもまあ．GAの読者も年中美少女小説を読んでいるわけには行かないでしょうから，たまには樋口の本格？SFハードボイルドを読んで，よいハードボイルドの香りとはこういうものだ，というのを味わって,つぎあたり「光の山脈」を読んでください，ということで．ほんのちょっとだけもの足りないけれども悪くない小説であった．

  2007.10.26

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• 京都大学に液クロを借りに行く

  発端は、今年の暮れの生物物理学会の蛋白質フォールディング関係のワークショップに話し手として誘われたことである。Piyotaはいまだ論文執筆中(投稿準備中)状態から抜け出せない例のH/D交換法の話をしようと思い、誘いを受けたのであったが、いくらなんでも同じネタで二回も三回も講演するというのはたとえオーディエンスがちがうといえども気持ちがよいものではない。そこで、新しいデータを付け加えようと思い、膜表面でへリックスをとると考えられるペプチドを解析することにしたのであった。そこでそのサンプル調製をしに、HPLC分取のために京都大学にいくことになったのである（やれやれ）。だがその前に、まず午前中に京大吉田キャンパスの藤吉研にいき、細胞を分与してもらい、それを神戸に運ぶ。神戸についたらいくつかの書類なりメールなりを処理する仕事がまっていて、それを片付ける。それが終了してから京大桂キャンパスに着いたのが午後3時。それからHPLCをセットアップして・・・と、結局終バスの一本前まで仕事をしていたのであった。つかれた～・・・

  2007.10.25

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• 東奔西走 / SATA-HDDでＬＩＮＵＸ

  今日もダブルブッキングの日である．午前中，大阪大学蛋白研でNMR測定．どうやら緩和時間の測定は順調にいっているようです．昼までその途中経過をチェックして，I先生とくつろぎながらお昼をたべて，午後大学に戻って3時から講義なのだが，その前に科研費の修正再提出版を仕上げて，講義の準備をする．さて，しばらく前にうちのラボのNMR構造計算環境を強化すべく，「大学生協オリジナルパソコン」からUNI-D2Gという機種を購入していたのだが，調査不足で，実はこのマシンLINUXがインストールできず偉く苦労していたのであった．何が問題なのか？マザーボードのチップセットIntel-G33Expressのチップセットの，とくにSATA関係のインタフェースがまずいのである．2007年9月の時点では，すんなりこれをインストールできるLinuxディストロはないのではないだろうか？ちなみに，うちらではVine3.2/4.0/4.1　と試していずれもダメ．新品のSATA-HDDが入っているにもかかわらず，認識しないのである．やれやれ，である．で，どうすればいいのか，というともうちょっと投資すればよいのだ．つまりPCI対応のSATAインタフェースボードを突き刺して，HDDはそこからつないでやればよいのである．それをするために，なるべく安価なインタフェースボードが必要である，ということで，通販で頼んでおいたSA-PCI/2R [PCIバス用 Serial ATAインターフェイス] x 1 (アイオーデータ)（楽天で買うならここ)が本日届いたのである．この板，Silicon Imageのチップを使っているようでVineですんなり認識してくれる．ただし！RAIDに使おうとすると二台HDDつないでも一台にはしてくれないらしい（たとえばここの記事参照　http://d.hatena.ne.jp/kinumi/20070930/1191160612）ともあれ，ようやくUNIV-D2Gが稼動するようになったようです．よかったよかった．

  2007.10.23

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• 

  驚愕の滑らかさ

  秋が長いこと暑かったと思ったらいきなり朝晩の冷え込みが目立つようになってきた。そういう時、体を温めるようないっぱいの寝酒を、と思うのは人情であろう。ここしばらく、仕事も溜まっていたし、上手に息抜きしなければそれこそ精神の平衡を欠いてしまう（・・・あ、もちろん鬱病にはアルコールは厳禁です、はい。逆に言うと楽しく寝酒が飲めるうちはまあ大丈夫なのかもしれないです）というわけで、久しぶりにGRAPPAを飲むことにする。このまま貯蔵庫で寝かせておいても放出するあてがしばらくなさそうなので、3年前のオーストリア出張時の帰途、フランクフルト空港で購入したGRAPPAを空ける。ALEXANDER CRU "AQUA DI VITA" Uve 当時で25ユーロくらい。 これが大当たりでした！！　この銘柄、フランクフルト空港の定番商品になっている模様で、日本ではこれまでついぞ見かけたことがなかったのだけれども、フランクフルトでは今年も売っていた（ので今年も買いました、はい）んだけれども。芳醇なブドウの香りとやわらかい口当たり、さわやかな後味。どれをとっても、最高、これまで飲んできたいくつかのGRAPPAの中でもかなり上位のランクイン、の優れものです。なおビンと包装は透明と銀色を基調にしたとてもシンプルでかつ格調高いデザイン。というわけで欧州の学会に参加する皆様。航空会社のご利用はルフトハンザを。フランクフルト経由なら、おみやげはぜひALEXANDER CRU (GRAPPA)を。

  2007.10.21

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• ダブルブッキング・または神出鬼没

  忙しい・・・・！一日に二つも会合を入れると心身ともに疲れ果てるのだ。やれやれ。午前中、九時半より、本部キャンパスにて産学連携関連の会議。関西は大雨。気温あがらず、肌寒い。午後からのセミナーの準備がまったくできていないので、新幹線で新神戸まで行き、そこからタクシーで本部校舎に向かうことにする。会議の内容は某Ｓ社との共同研究契約締結、研究助成金受け入れ。がんばるぞ～～。会議は11時前に終了。11時15分新神戸発ののぞみで京都へ。京都駅ちかくのカフェで昼飯がてらセミナーの準備。本日午後は京大医学部にてセミナー。そのまえにホストのＫ先生、Ｗ先生両氏の研究内容を話していただき、研究交流をする。なかなか興味深い。とくに興味深いのがキータームである「膜骨格membrane skelton」という用語。この分野の先駆け的研究者でもある楠見先生も使っておられる用語らしい。気に入りました。というわけで、なんとかセミナー準備も間に合い、持ち時間60分ぎりぎり使ってセミナーしました。魚肉ソーセージ友の会副会長（別名ＪのＧＦ）の人とかが聞きにきてくれました、どうもありがとう。

  2007.10.19

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• プチ鬱

  鬱、入ってます（＾＾；）正確には、鬱でも抑うつ症状でもなく、蓄積疲労による無気力状態。昨晩は三宮に宿泊して、睡眠時間も十分とって、食事も楽しんで、とリラックスと疲労回復に努めたのだけれども、それでも現在締め切りを控えている科研費の仕上がり具合と今後の作業量を考えると、どうにも落ち着かずリラックスもできず・・・。やれやれ。困るのは新しい文章、うまい言い回し、斬新なアイデアなどがまったく浮かばないこと。まあ、ともかく、なんとかこの締め切りを乗り切って、週末ゆっくり休養すれば回復することでしょう。＃余談ですが、思いついて通販で作務衣を買ってみました。週末には届く予定。

  2007.10.17

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• 恒例行事にしよう

  金曜日は体力を限界まで使い尽くしたのでへとへとであった。月曜日には、先週事務に提出した科研費のドラフトの修正版がもどってきたので、それを訂正して再入力するという作業が待っている、のだが、集中力あがらず。機械的になおせるところだけ、ちょこちょこといれていくのが精一杯という感じである。さて。金曜日の研究交流会、おおむね好評だったようだ。みなそれぞれ反省しつつがんばってほしい。好評なんで、まあ年一回くらいはやりませんか？という意見があって、Piyotaも基本的には賛成である。というわけで来年はもうすこし科研費締め切りにバッティングしない時期に、日程を調整して、行おうと思う。恒例行事化するのだったら、せっかくだからかっこいい名前をつけようとおもい、考えてみた。Chemical, Synthetic and Structural Biology Workshop (CS2B)というのはどうだろう。基本的にはペプチドデザインなどを主とする研究交流会である。我々はドメイン解剖学を活かしたSynthetic biology的なアプローチを続けていこうと思う。ところで、先週末に助教のＴ先生に教えてもらった、ちょっとブルーな情報。あるいは起死回生？ともかくこのNatureの論文二報。［１］［２］。どちらもＶｐｓ４のＭＩＴドメインの複合体構造。まあ過ぎたことはしようがない。一人で酒でも飲もう。それにしても、最近Yokotaにも言われたことなのだが研究というのは本当に「人」で決まるなあ。

  2007.10.15

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• 名古屋工業大学で研究交流会

  昨日が，うちの大学の事務の今年度の科研費の「第一次締め切り」だった．結局なんだかんだで今週は毎晩４時間くらいしか寝ていない日々が続いて，実はあさから頭が朦朧としているのだけれども，以前からの「大学院生の研究をもりあげよう」の企画で，名古屋工業大学の田中研究室を訪問して，大学院生M2同士の研究発表会を行う「他流試合」をしたのであった．PiyotaはNMRの基礎と緩和の話をした．田中先生からはペプチド合成と設計の総説をしていただいた．そしてあとは日大のK「社長」（８年ぶりくらいか？）もまじえて楽しい会となった．一日中集中していたから疲れたけどね．帰りの新幹線の中では，「抹茶ひつまぶし　日本一弁当」を食した．美味である．満足度高いのである．だがそのあとは，もうもう目をあけていられないほどくたびれて，帰宅．泥のように眠った．そういえば助教のT先生が，Vps4に関してなんとも残念な，だがおそらくよろこんでいいような論文が立て続けに二報Natureに出ていたとか．帯田君，おめでとう！！

  2007.10.12

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• 締め切りっ！！

  科研費の部局内の締め切りです。もう大変。今週は5時間以上眠れている日が一日もなく、腰や背中は痛いし、体調もぼろぼろ。とりあえず「特定」に応募するほうの書類は何とか形になりましたが、基盤への申請書が「何をやりたいのか」は決まっているし準備段階も万全なんだけれども、「魅力的な提案」に書くことがぜんぜんできない。ただ、この秋にSeefeldの学会に出席したのはかなり参考になりました。蛋白質間相互作用にかかわる蛋白質ドメインの「ドメイン網羅的研究」というアプローチ、これまでPiyotaが続けてきていて同じようなアプローチを国内でしている人ってほとんどいないなあと思っていたのだけれども（唯一の例が理研のUBAドメインのプロジェクトですか）欧米のグループはすごい。欧米のグループの研究の進み具合が、二年前に参加したときよりもはるかに進んでいて、かなりの迫力と説得力をもった形のネットワークに仕上がってきたという印象を受けました。そして、その目指すところは「蛋白質機能・蛋白質マシナリーのシステムの完全理解」の方法論としてのsynthetic biologyなんじゃないか、と思います。日本の優秀な（または高名な）生物学の研究者のほとんどは「表現系（現象）」をひたすら十数年追求する、というタイプか、または特定の遺伝子または蛋白質をひたすら十数年追求する、というタイプで大成した人たちがほとんどなので、そういう人たちが持っている独特の価値観みたいなものが、若手の研究方向にすら足かせをはめているような気がします。つまり日本では当分欧米のsynthetic biologyの流れに匹敵するような研究は出てこないだろうと。Piyotaラボは、弱小ながら、その流れを少しでもキャッチアップしてやろう、と思っています。ですが・・・・今の現状でsynthetic biologyの基盤を整えるための研究プロポーザルを書いたところで、到底予算が降りるとは思えないのです。申請書を書くのは難しい。

  2007.10.11

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• Protein Science

  今年から米国のProtein Societyの会員になったのである．そうしたところProtein Scienceのバックナンバーが大量に送られてきた．ラボの集会室のテーブルにずらっとならべてみた．Cold Spring Harbor Laboratory Pressの編集印刷であるので，表紙が美しい．壮観である．というわけで，今年も来年も頑張ってProtein Scienceに論文を投稿しようとおもう．そういう理由で論文を投稿するのはいいのかどうか？本当はImpact factorとか考えたほうがいいのではないか？だがまあ・・・雑誌が美しいのはいいことだ．なぜか今日は，事務に提出する別の書類とか，理化学研究所に送るNMR関連の誓約書とかにてこずって，ふと気付くと午前が終わっていた．更にそのあと，NTさんの論文の仕上げのほうに力をいれてしまって，あまり申請書のほうは進まなかった．一体こんなので科研費締め切りに間に合うのだろうか？ふう．

  2007.10.09

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• 体育の日・休日出勤

  体育の日である．世間は休日らしいが，科研費の締め切りがせまっているので，一気に申請書をしあげるために休日出勤をすることにしたのである．ところが朝一番でYokotaのラボが停電らしいので，Yokotaが停電の手当てをし終わるまでは自宅待機でJと遊ぶ．そのあと，家を出発して11前にラボに着く予定，が・・・JRで人身事故が発生したらしい．尼崎で新快速が止まってしまったので，タクシーで阪神電鉄の尼崎駅に向かい，そこから高速神戸を目指す．途中タクシーの運転手さんと「最近事故が多いね～」という話．JRでは見通しのよい直線が多いので阪神間の私鉄よりも飛び込み事故が多いのだそうだ．あと，最近鬱病が多いねえ，という話も．運転手さんの親戚の方で，メーカーの研究開発の所長さんが，数年前に自殺をなさったとか・・・責任ある仕事の人，責任感の強い真面目な人ほどおいつめられてしまうのであろう．人生，LOHASでいかなくっちゃ．脱力で行こう・・・そんな感じで高速神戸についたのはお昼前．それからすぐに地下街でワンコインランチ豚しょうが焼きどんぶりをたべて，それからラボにこもって，ひたすら申請書を書く．そのまま夜になる．三宮に行って，加納町交差点そばのインターネット接続が可能なビジネスホテルにチェックインして，さらに缶詰になって申請書を書く．書く，書く，書く．なんとなく形がみえてきたが，どうにも読んでも華がないしわかりづらい．やれやれ．

  2007.10.08

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• Jくん運動会

  きょうはＪくんの通う保育園で運動会。Piyotaは写真係。あっちこっち走り回ってＪくんのクラスと、それよりももっとちいちゃい子のクラスの写真をたくさんたくさん撮ります。Ｊの出し物は「まてまて～」です。お母さんの登場で、お母さんのところまでダッシュする速度のはやいことはやいこと。一等賞！！でした。最近のＪくんは「○○の」　という所有格の「の」が使えるようになってきたのと、あと2ヶ月あるんだけれども「２ちゃい、２ちゃい」と自分の年を主張するようになったのと、自分よりちいちゃい子のことを「あかちゃん！」と呼ぶことです。さて運動会が終わった後、鴨川べりで開かれていた京大Ｆ研有志による「さんまＢＢＱパーティー」に参加しました。Ｊに焼きとうもろこしを餌付けしてくれる「コーンのお兄ちゃん」とか、前にあったときにはPiyotaに目いっぱいメンチ切ってきた目つきの悪かった１歳児「Ｋ」とか、いました。楽しかった。

  2007.10.06

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• 経団連会長御手洗氏、参考人招致

  野党の快挙。九州地区の大学関係者も歓迎するかもしれない。うちのラボでは当面キャノン製品は不買。プリンタはエプソン、デジカメはオリンパス。小泉政権・安倍政権と，自民党政権は地方も庶民の暮らしも切り捨て，労働派遣法も規制緩和のもとに改悪し，いわゆる大企業を優遇するための政策をとりつづけてきた．しかしPiyotaは思う．１．企業には社会に対する公益性・遵法精神のようなものは必要ないのか？２．企業の集合体である経団連のような社会的に影響力の大きい団体が著しくバランス感覚を欠いていてもよいのか？まあともあれ，最低賃金をあげるくらいのことはしてもいいのではないかとおもいますよ

  2007.10.02

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• 一段落

  共同研究さきから依頼されていた論文の図の作成がようやく一段落。分子量が大きいタンパク質なので，多数の色をつかって色分けをしたので，とても見栄えがする．ただしいちいち色をかえるので、作画はかなりの労力。お次は，学士編入試験に備えた大学案内へのうちのラボの紹介文の提出。まあ期待薄ではあるがともあれ学生・大学院生が来るのはよいことだ．京都大で行うセミナーの要旨の準備。学生とスタッフ三人分の旅費精算の書類作り。これは名古屋工業大での「他流試合」のためのもの．さいごに新人教育。なかなか！

  2007.10.01

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• 金沢

  今日はとある免疫系の学術シンポジウムに御呼ばれしたので，金沢でセミナーをすることになった．神戸でお世話になっているM先生からのご紹介である．会場ではPiyotaが前職で勤めていた鶴見からO先生が参加されている．行きは京都駅からサンダーバード．金沢って近いんですね～．二時間とちょっとで快適な列車のたびである．もちろん社内では必死に？プレゼンの準備．今回，免疫屋さんを相手に話さなければならないので，スライドの構成を結構かえた．それを時間内に納めなければならないので，かなりの作業が必要であった．トーク自体はちょうど時間内に収まったが，あまり「おもしろい」話にはならなかったような感じ・・・発表事態はよどみなく終えられただけに，自分でもちょっと残念な感じ．そのほかの先生方の話題では，やはり鶴見のO先生のパイエル板とかM細胞のトランスサイトーシスの話がおもしろかった．それと生物的薬剤を利用したTNF系阻害によるリウマチ完治の話．すごい．頑張れ，生物的薬剤．おもしろいので，自分でも勉強して今度うちのラボ内でセミナーをしようかな．懇親会では生バンド出演．いろいろな人との話しに興じていたのでせっかくの金沢都ホテルの料理やおさけには手をつけられなかったのが，ちょっと残念．

  2007.09.29

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• 伊豆旅行一日目

  なぜ急に伊豆半島に旅行することになったのか，というと，この夏休みなんだかんだと忙しかったり暑すぎたりで，Jを鎌倉の実家の両親にあわせに連れて行くことができなかったからなのである．それで，9月になったら二泊三日で鎌倉に行こうと思っていた，思っていたのだ．ところが，連休にいくよ，と電話してみると，両親は9月の連休は伊豆で温泉めぐりをするというではないか？ということで，西伊豆は松崎温泉に両親が宿泊すると言う情報を得たPiyota家は急遽じゃらんで民宿なかがわというところを二泊押さえて，伊豆で現地で合流してJにおじいちゃんおばあちゃんと遊んでもらうことにしたのである．さて，新幹線で京都から二時間で三島である，思ったよりも近い．三島駅で駅レンタカーを借りる．チャイルドシートをつけて，かつ後部座席に大人も二人乗ることを想定して，すこし大き目の車を予約したのだが，今回，ちょっとエコ気分だったのでプリウスにしてみた．う～ん，この車，いい．ドライビングフィーリングが静かでしかもとても不思議な車である．モーターとエンジンの両方を発進に使うせいか，加速は１５００ｃｃの車とは思えないほどパワフルで滑らか，しかも静寂！アイドリングしていないので，アイドリング音も聴こえない．バッテリーやモーターなどの部分で車重は同クラスの車よりもかなり多いようだが，そのせいで直線性がすごくよくって，悪く言えばちょっとアンダーステアがこわいです．

  2007.09.22

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• インスブルックへ！

  本日より、一週間の予定でFEBS-Workshop Modular Protein Domainsに出席すべく、オーストリアのインスブルック郊外へ出かけることになる。日本は朝から気温30度。うわさによるとSeefeldでは一昨日初雪初冠雪だそうで、最低気温はタウンで４℃らしい。「一刻も早くこの蒸し暑い日本を脱出したい」とオーガナイザーにメールをしたところ、「歓迎するのではやくおいで」とお返事をいただいた。自宅からはMKタクシーのスカイゲートシャトル＠3500円で約2.5時間かけて関空へ。YKくんと落ち合ってチェックインしてから両替、買い物、朝飯など。12時間のフライトを経て、機内ではワイン飲んだりビール飲んだり、旅行書ガイドブックを見たり、あるいは論文の原稿に手を入れたりしながら（これが存外にはかどった！）フランクフルトへ。フランクフルトのEU線乗り換えのさいに、身体検査で手荷物をすっかりチェックされて閉口するも、無事乗りつぎに成功。最近胴体着陸などで評判の悪い双発のボンバルディア機にのって、インスブルック空港を目指す。インスブルック空港からは市内バスで10分くらいでインスブルックHBFに到着。1.7EURだったかな？日本のバス料金とそんなにかわらないじゃん、と話す。その後、駅で翌日の行動のための列車時刻表やらパンフレットやらをゲットして、徒歩でホテルインスブルックへ。チェックインの後、宿から3分のところに「黄金の小屋根」があるので、その真下にあるレストランでオーストリア定番定食のカツレツとかミックスグリルとかを食べ、ビールを飲む。長い一日であったが、無事到着して、夜8時でなお明るいサマータイムのしかし肌寒いインスブルックの宵を楽しむ。お疲れさま！（写真類、後ほどアップする予定）

  2007.09.07

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