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きょうだいの痛み、理解を 「発達障害ある子、支えたい」反響編
2月1日付「孫のフシギ/発達障害ある子 支えたい」には、 読者から切実な声が相次いで寄せられました。
障害のある子だけでなく家族にも支えが必要だと、 専門家は指摘しています。
障害児をきょうだいに持つ子どもの思いや、 両親の一方にも障害のあるケースについて考えます。
■「あなたが大事」と伝えて
《香川県多度津町の堀家秀子さん(66)は、 重い身体障害のある次男(35)を育ててきた。
その経験から 「元気な兄弟姉妹には、 周りの人たちもたっぷりの愛情を注いでください」 と手紙を寄せた。
理学療法、作業療法、言語療法と、 次男のためにできるだけのことをしようとした。
同居の祖父母には、 よく長男(41)の世話を手助けしてもらった。
長男は学校から帰ると、 いつも「お母さんは?」と聞いていたという。
「次男に手がかかったので、 自分には目が向いていないように感じたのでしょう」。
まっすぐ育ったのは、 祖父母の存在があったからこそと感謝している。》
十分なスキンシップ、愛されているという実感。 明星大の吉川かおり教授(社会福祉学)は 「障害児のきょうだいは、成長に必要なものが不十分になりやすい。 自尊感情が育ちにくい傾向があります」 と話す。
親の関心は障害児に向きがちで、 日常生活でも障害児が優先されることが多いため、 力を存分に発揮できる体験が不足しやすいという。
「他人を頼ったり、相談したりするのが苦手な傾向もある」と吉川さん。
親に「ボタンが留められない」と助けを求めたのに 「自分でできるでしょう」と言われた、 といった経験を通して、頼った自分に罪悪感を持つこともある。
吉川さんは親に対し、 「障害児をきょうだいに持つ子どもの心の痛みを理解して」 と呼びかける。
障害についてわかりやすく説明するだけでなく、 抱きしめて「あなたは大事な子」「あなたは悪くないよ」 などの言葉を添えてほしいという。 子どもは誰でも自分が一番になりたいもの。
1日まず30分、向き合うよう助言している。 祖父母に期待されるのは、親を補助する役目だ。
例えば、寂しい思いをしている子に 「お母さんがいつも出かけているのは、あなたが嫌いだからじゃない」 と伝える。
ただし、親とコミュニケーションを十分にとりながら。 親が「自分はダメだ」と傷つく恐れもあるからだ。
また、祖父母にも外部の支援を求めるようすすめる。 「障害の有無にかかわらず、 子育ては親や祖父母だけでは担えない。 補い切れない時は外部に援助を求めてほしい」
支援の動きも広がっている。
「きょうだい支援を広める会」のサイト(http://www.geocities.jp/hiromeru_2014/)に、 全国の支援プログラムや団体が紹介されている。 [apital http://apital.asahi.com/article/story/2015031600005.html]
障害の有無に関わらず、 子育ては親は祖父母だけでは担えない。
まさに、情報社会、抱え込まない勇気が必要です。
それは、老々介護に関しても同じことが言えます。
孤立しない暮らしが求められますね。🌠
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