|
テーマ:普通の日記(11083)
カテゴリ:ニュース
「私は一生…」障害児の“きょうだい”へ 弁護士が疑問解決本出版 「私は一生、障害のある弟の世話をしなくてはいけないのですか?」――。 帯の率直な言葉は、当事者たちから寄せられた声だ。 障害のある兄弟姉妹を持つ「きょうだい」の悩みや疑問に、 法律的な視点から答える書籍が発行された。 弁護士で著者の藤木和子さん(41)=横浜市=は 「大切なのは独りで悩まないこと。気軽に手に取ってもらいたい」 と話す。 書籍のタイトルは 「きょうだいの進路・結婚・親亡きあと 50の疑問・不安に弁護士できょうだいの私が答えます」 (中央法規、税別1800円)。 4月10日の「きょうだいの日」を前に出版された。 扶養義務や結婚問題など、 当事者が悩みがちな項目をQ&A形式でまとめている。 藤木さんは埼玉県上尾市出身で、5歳の時、 3歳下の弟に聴覚障害があることがわかった。 「その後は、長男の弟に向くはずだった期待が全て自分に向いた」。 父は弁護士で、両親には同じ道に進むことを望まれ、 「弟の分も頑張って」「将来は弟をよろしくね」 と言われた。 「だから頑張れたという部分もあるが、 逃げ道がなくて本当につらかった。 親もプレッシャーを与えていると気付いていなかった」 と振り返る。 「自分が頑張らなければ」 という思いは、社会人になっても藤木さんを縛った。 27歳で司法試験に合格。 東京の大手法律事務所で働きたいという希望も抱きつつ、 弟の世話も視野に父の事務所で働き始めた。 憲法では、 住む場所や職業選択の自由が保障されていると知っていても、 実感がなかった。 書籍のQ&Aは、そうした体験や、 2010年ごろから参加した当事者団体で触れた事例を下敷きにまとめた。 帯の文言「私は一生……」は、 多くの当事者から聞かれた言葉だという。 本では、きょうだいの扶養義務は 両親が未成年の子供を扶養する場合とは異なり、 自分に余裕がある範囲で助ける「生活扶助義務」であることや、 その基準を説明。 ほかにも、交際相手に自身がきょうだいであることを伝えるタイミング、 福祉サービスの利用方法といった話題もピックアップした。 イラストを多用し、読みやすいデザインになっている。 藤木さんは 「きょうだいの選択肢は千差万別だが、 人生のステージによって考え方も変わるし、 1度決めたことを変えてもいい。 その参考になればうれしい」 と話している。 [毎日新聞」 きょうだいの進路・結婚・親亡きあと 50の疑問・不安に弁護士できょうだいの私が答えます [ 藤木和子 ] 「きょうだいの日」と言う日があったんですね。 親ではなかなか伝え切れない部分を、 懇切丁寧に説いていて助かりますね。☄ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年05月01日 21時28分14秒
コメント(0) | コメントを書く |