|
テーマ:猫のいる生活(136027)
カテゴリ:カテゴリ未分類
NASAのハッブル宇宙望遠鏡と云うのは、1990年にスペースシャトル「ディスカバリー号」によって打ち上げられた、地球周回軌道上にある宇宙望遠鏡です。
主鏡の直径2.4m の宇宙の天文台です。 宇宙にあるので、大気や天候による影響を受けないため、地上からでは困難な高い精度での天体観測が可能なんです。 今は退役したスペースシャトルですが、よくまぁこんなに大きなものを打ち上げたものです。 暗黒星雲の名は、星雲に含まれる塵やガスによって背景の星や銀河などの光が吸収され、あたかも黒い雲のように見えるためです。 「天地創造の柱」はへび座に属する「わし星雲(M16)」の中央に位置します。 この撮影に初めて成功したのがハッブル宇宙望遠鏡なのです。 1995年のことでした。 このとき撮影されたハッブル宇宙望遠鏡のカメラは小さなグランドピアノ程のサイズがありました。 広域惑星カメラ2(WFPC2)で、イメージセンサ(CCD)は800×800ピクセルですから、いまではオモチャのデジカメよりも解像度が低い。 そのCCDを4つで一組として作動するように仕組まれていたのに、ミッションに向かう過程で壊れてしまいました。 それで上の画像、右上の部分がまっ黒に塗りつぶされているのです。 このCCDは2009年に、広視野カメラ3に置き換えられてハッブル宇宙望遠鏡から除去され地球に戻り、国立航空宇宙博物館に展示されています。 2014年になって、NASAは再びこの「天地創造の柱」に戻って来てより高画質な写真撮影に成功したのです。 使っているCCDは2009年に取り換えられた広視野カメラ3。 広視野カメラ2の倍の解像度をもつこのカメラは、可視光以外に紫外線や近赤外線まで撮影なカメラで、赤外線が柱の最も密な領域を除いてガスと塵の多くを透過するので、背景までクッキリと写っています。 アリゾナ州立大学の天文学者であり1995年の「天地創造の柱」のオリジナル写真の色づけに関わったポール・スコーウェンさんは、今回の撮影でも中心的な役割をはたしました。 1995年の写真に色付けしたとは?...「天地創造の柱」の3つの柱状のものは、新たな星を作り出す原料となるガスや塵ですが、柱は近くの若い星々から注がれる灼熱の紫外線を浴びることで形成されながら崩壊しているイオン化した酸素・水素・硫黄などが存在するのです。 写真ではこれらを物理現象にのっとり青色や緑色、赤色などで鮮やかに表現したのです。 この物理現象や物質の構造に対しての正確な表現は、それ以後の多くの天体写真の見本にもなったそうです。 なので実際は写真ほど色鮮やかな姿が見られるというわけではないのですね。 2005年の撮影では暗黒星雲のガスや塵の様子がより精細に映し出されています。 たとえば柱状のガスがイオン化していたり、他の星から吹く荷電粒子の弾幕により柱の表面の一部が砂を吹きつけられているかのような見た目になっており、1995年の写真と比較すればガスや塵の見え方に大きな変化があることに気づきます。 さらに、別アングルから撮影された「天地創造の柱」の写真がこれ。 より高感度なカメラで撮影されたため、背後の星々の数が何十倍に増えています。 なお、新しい星が誕生する瞬間はM16特有の現象ではなく、宇宙のあちこちでタイミングさえ合えば見ることができるらしいです。 ただし現在地球から最も近い位置で星が新たに誕生しようとしていたのは、6,500光年離れた場所に存在するM16暗黒星雲であったというわけです。 M16の全体を写した写真がこれで、ちょうど写真の真ん中に暗黒星雲の3本の柱が見えます。 今回撮影された写真によって、この柱が「創造」ではなく、「崩壊の柱」であることが示唆されました。 この柱の構造は、今まさに激しく削り取られているところなのだという。 柱のへりの、密度の高い部分にあるこのぼんやりとし青みがかったガスの塊は、加熱され宇宙に蒸発している部分でなんです。 柱の間にあるガスははるか昔に、柱の上にある星団から吹く風によって吹き飛ばされてしまったのです。 この風には物質をイオン化する(原子から電子がはぎとる)効果があります。 一番左にある柱の上端ではガスが加熱され柱から吹き飛び、星形成領域の猛烈さを物語っています。 「この柱は非常にダイナミックで活発な変化を見せています」とスコーウェンさんは語る。 「ガス状の柱は実はイオン化されており、巨大な星々からの放射によって加熱されているのです。そしてこの柱は星々からの強い風(大量の荷電粒子が吹き付ける状態)によって徐々に削られているのです」。 私たちの太陽系もまた似たような星形成領域で誕生したのかもしれないそうです。 太陽系にも、誕生する前には近くにある超新星から影響を受けたという形跡があるらしい。 これはわし星雲に見られるように、太陽系も強力なイオンの風を受けつつ、その超新星を含む星団の一部として形成されたということを意味します。 同時にNASAから、「天地創造の柱」の3Dモデルも発表されています。 平板に見える3つの柱は、実はものすごい距離の離れたところにそれぞれ位置しているのですな。 中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-」 整備工事で閉鎖になった大阪の中之島公園。そこに暮らしてた約70匹の子供たち。 心あるボランティアのご尽力で「猫の部屋」と呼ばれる仮住まいを得ることができました。 すこしずつ里親さまも決まってきてますが、まだまだ多くの子供たちが良いご縁を心待ちにしています。 なを「中之島公園の猫たち」では恐縮ですが現金によるご支援は一切お断りしております。 「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」が実施されています。 そちらのリンクもありますので、大阪市在住の方はぜひ見てください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|