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テーマ:猫のいる生活(136016)
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きょう25日、大阪では天神祭の本宮が執り行われます。
今でこそ大阪の運河もほとんど埋め立てられて見る影もありませんが、昔は大阪と云えば"水の都"。 天神祭は大川に映る篝火や提灯灯り、鉾流神事、花火など、まさに"火と水の祭典"と呼ぶにふさわしいお祭りなんです。 私はずいぶん昔に行ったきりですが、いゃ~あとてつもない人出。 特に大川での神事が眺められる橋の欄干なんて、とても近寄れもしませんでした。 最近では訪日客の見物も増えて、約127万人の見物人が押し寄せるらしい。 経費のことです。 多数の死傷者が出た兵庫県明石市での歩道橋事故以来、自主警備の強化が厳しくなりました。 そのため昨年の警備費は3,600万円もかかっています。 累積赤字が約3,400万円に及ぶにいたって、主催者はインターネット上で資金を募るクラウドファンディングに挑戦して、なんとか資金確保に努めているくらいです。 こうした実情があるにも関わらず、大阪府は補助金を打ち切りました。 役人に云わせたら、他の神社との整合性がとれないと云うことなのでしょうか? しかし天神祭は京都の祇園祭、東京の神田祭と並んで、日本三大祭のひとつです。 重みが違いすぎます。 経済効果だって計り知れないでしょう。 インバウンドの集客をもっと高めようと云っておきながら、その実行は市民の活動だけにタダ乗り。 だいたい橋下徹 以来、大阪はとりわけ文化的な活動をカットし過ぎです。 そんな大阪人が求めてもいないカジノ誘致なんて躍起にならず、もっと文化に根差したものに取り組まないと。 大阪人は天神祭をよく知ってますが、地方の方には馴染みないでしょうからチラッとご案内。 天神祭は大阪天満宮が鎮座した2年後の天暦5年(951年)、つまり平安時代初期に始まったお祭りなんです。 お祭りには船に高く掲げて神霊を迎える「御迎人形」と呼ばれる人形が登場します。 この御迎人形を飾った船が「どんどこ船」。 名前の由来は鉦太鼓を"どんどこ"とかき鳴らしながら進む姿から来ているのです。 船渡御の乗船場までの神輿渡御に随伴して約4km を約3,000人が行列するのです。 その陸渡御の先頭を切る枕太鼓台で6人1組3人ずつで大太鼓を挟んで叩くのが催太鼓。 枕太鼓台の叩き手は「願人」と呼ばれ、長い赤い布が垂れ下がった帽子をかぶり背中に背ブチと呼ばれる木の棒を背負おっています。 その太鼓を担ぐ人(舁ぎ方)を3年以上経験しないと願人にはなれません。 もうひとつのメインイベントが船渡御です。 御神霊をのせた御鳳輦奉安船、催太鼓船や地車囃子船など神に仕える講社の供奉船、神をお迎えする風流人形を飾った御迎船、協賛団体や市民船などの奉拝船が繰り出し、その他に先ほどご案内した「御迎人形」の「どんどこ船」なども参加するワケです。 この船渡御が登場してしばらくすると、天神祭りのハイライト、花火の打ち上げが始まります。 そりゃあとてつもない数の花火ですよ~ これの費用もバカにできないどころぢゃなくて、このままいけばそのうち中止になるかも。 これらの経費全部が民間だけで賄っているのです。 その名も「祭りの準備」1975年に公開された映画です。 この映画は高知県の中村市、つまり今の四万十市を舞台にした物語で、脚本家 中島丈博自身の半自伝的作品です。 脚本家の半自伝ですから、主人公はシナリオライターになる夢を胸に秘めた信用金庫に勤める青年(江藤潤)です。 青年の母(馬渕晴子)は夫の女道楽に嫌気が指し、青年と祖父茂義(浜村純)の3人で暮らしています。 その母親の過剰な偏愛に青年は息苦しさを感じる日々。 ある日、幼馴染で大阪のキャバレーで働いていたタマミ(桂木梨江)がヒロポン(メタンフェタミン/覚醒剤の一種)中毒になって村へ帰ってきました。 タマミは村の青年たちのオモチャにされて、なんと祖父茂義までタマミと関係をもってしまうのです。 やがてタマミと茂義は同棲を始めますが、妊娠したタマミが出産した瞬間、正気に戻ってしまいます。 とたんにタマミは茂義を毛嫌いし、絶望のあまり茂義は首吊り自殺をしてしまうのです。 いっぽう青年には涼子(竹下景子)という憧れの存在がいました。 結局、青年は涼子と結ばれるのですが、2人が寝ていた勤め先の宿直室で火事を起こしてしまい、それがきっかけで涼子と分かれてしまいます。 傷心の青年は母の猛反対を振り切って、本格的にシナリオライターになるため東京に出ていく決心をします。 そんな時、青年の悪友 中島利広(原田芳雄)が強盗殺人事件をおこし... 母にも言わず村を飛び出し東京へ向かう朝、駅で偶然利広と出会った青年に、利広は励ましの言葉をかけ、電車が発車してもバンザイを繰り返し見送るのでした。 と云うようなストーリー。 この映画でヒロポン中毒のタマミ役を演じた桂木梨江さんは、ブルーリボン賞新人賞、キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞にノミネートされましたが、結局受賞ならず。 最近ではめっきり名前も聞かなくなりました。 なんか、いかにも日本的な映画です。 母親の偏愛、闇市はなやかりし頃のヒロポン中毒、土着的な男女関係... 原田芳雄は1968年が映画デビューですから、この映画撮った頃は油がのってた時期かな? この映画の出演前には梶芽衣子主演の映画「修羅雪姫」に出演したり、「竜馬暗殺」では主役の坂本龍馬役をやってた時期です。 整備工事で閉鎖になった大阪の中之島公園。そこに暮らしてた約70匹の子供たち。 心あるボランティアのご尽力で「猫の部屋」と呼ばれる仮住まいを得ることができました。 すこしずつ里親さまも決まってきてますが、まだまだ多くの子供たちが良いご縁を心待ちにしています。 なを「中之島公園の猫たち」では恐縮ですが現金によるご支援は一切お断りしております。 「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」が実施されています。 そちらのリンクもありますので、大阪市在住の方はぜひ見てください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
天神祭り、大阪府は補助金を打ち切ってしまったんですね。
127万人も集まるお祭りに、知らんぷりとはひどいもんですね。 火と水の祭典、素晴らしいですね。 でも127万人じゃ人混みがすごすぎますね。 「祭り準備」、知りませんでした。 結構ドロドロした感じの映画かな? (Jul 25, 2017 06:16:43 AM)
こんばんは
これだけの人出 かなり盛り上がるのでしょう それを援助歳出カットは無いと思います 文化がなくなったら大変だということをわからないのでしょうかね (Jul 25, 2017 11:52:32 AM)
ユーチューブなどを通じて、今海外からの旅行者に
大阪がとても人気だと聞きます。 127万人近い見物客が集まるお祭り。 その賑わいを想像すらできません。 凄いんでしょうね~^^ (Jul 26, 2017 09:21:25 AM) |