|
テーマ:猫のいる生活(136075)
カテゴリ:カテゴリ未分類
「近い将来、AIやロボットによって働き方は大きく変わると云われ、それが現実になろうとしています。子どもたちが大人になるとき、どんな時代になっているでしょう。不安もありますが、未知は可能性ともとらえられます。必要なのは、新しい価値観、日々変化する世界と正面から向き合っていく寛容さ。子どもたちを支え、ともに歩んでいく社会を目指して」とAC JAPANのTV CM「白紙の未来」が放映されてますね。
このCMを企画した新東通信の弁によると、「不寛容な時代」だこそ、立場や考え方の違いを受容し、多様な人々が共存していく社会をどう実現していくかをテーマにしたと。 不寛容な時代とは、自分の主義・信条と合わない行動を取る他人を叩いたり批判したり、さらには人格否定まで行う人が増えた社会のことと定義づけられてます。 特にSNSが普及してから、この問題が顕著ですね。 しかし、このCMを何度観ても、そんな「不寛容」な時代を告発したCMに感じられない。 むしろ私には、「近い将来、AIやロボットによって働き方は大きく変わる」の方が響いてきます。 今の中国では「996」と呼ばれる過酷な労働(9時AM~9時PMまで週6日出勤)や就職難に嫌気さして、キャリアアップを拒否。 お金や住宅費と引き換えに、親の年金目当てに両親の面倒を自宅で請け負う「専業子ども」が増えてるそうな。 日本は中国より一歩先に少子高齢化の段階に入ってますが、中国の高齢化も深刻で、全人口に占める60歳以上の比率が2025年までに20%を越え、2035年にはこの比率が30%を越える超高齢化社会に突入する見通しなんですね。 そんな高齢化社会で「専業子ども」が増えると云うことは、労働生産性がどんどん落ち、税収もガタ減りになるワケです。 今の試算では、2040年からの20年間で、中国のGDPは20%以上減少すると云われてます。 それは日本や中国だけの問題ではなく、21世紀の後半を迎えると、発展途上国も含めた世界規模の高齢化が急速に進展していくと予想されてます。 こうした専業子どもの増加は、日本で云えば引きこもりなんかで正業に就かず、老齢化して親の年金をアテに生活する人々と問題は一緒ですが、はたしてこれから先の世界はど~なっていくのでしょう。 AI生成の映画がどんどん発達してきて、そのため俳優の権利が損なわれてると全米の俳優組合が118日間のストをしたのはつい先日のことでした。 結局、制作側と暫定合意してスト終結になりましたが、俳優の渡辺謙が先日TVの報道番組で、はたしてこれで解決になるのか?と疑問を呈していました。 なぜなら、今の若い世代はCGやアニメに慣れすぎて、それでいいと云う感覚が大勢を占めてるから。 そうでなくても、主演級の俳優は演技しても、その他大勢の群衆はCGで作られるなんて、昔から行われてました。 それは他のプログラムと違って、AIは自己学習すると云うこと。 オンラインAI「ChatGTP」も試しましたが、今はまだまだ充分使用に足りる能力ではありません。 しかし、もっともっとAIが学習していったら... いつかは、AIと人の垣根が取り払われるのでは? こんな事例があります。 ジブラルタル国立博物館が所有してる5,400年前にジブラルタルに住んでいた新石器時代の女性の頭部からDNAを採取して、AIを使ってその顔を再現してしまったのです。 これによって当初は中石器時代の狩猟採集者と思われてたものが、遺伝子の90%がアナトリア(現代のトルコ)出身だと分かったのです。 そうすると人間はすべて働かなくていいと。 つまり、先にあげた専業子ども問題なんて棚上げになるのです。 今だって卑近な例ではファミレスの配膳をロボットがやったり、大型物流倉庫ではピッキングからトラックまでの運搬をコンピュータがやっている。 こうした技術はまだまだ開発途上ですが、いつかは完成形が現れるのは歴史をみれば一目瞭然。 その開発スピードはコスト対費用によって左右されるだけですから。 現在、欧米で高給の採用が最も多い職種は以下の通りです。 ・ソフトウェアエンジニア ・プロジェクトマネージャー ・臨床心理士 ・システムエンジニア ・歯医者 ・プログラムマネージャー ・かかりつけ医 ・精神科医 しかし既にプログラムの開発はAIの方がバグ(ソフトウェアのエラー)のないプログラム開発が可能になってます。 つまり現在、時代の先端を走ってる職業が、あしたには用なしになることも。 私が生きてる間に、こんな夢のような世界は不可能ですが、いつか人は労働をしなくていい時代が。 しかし...がつきます。 こんな世界に到達する前に絶対、雇用主と労働者との間で軋轢が生じる。 なぜなら世界が生まれ変わるとき、まだ労働者の収入は保証されてないからです。 それは先進国から低開発国へ燎原の火のように世界を覆い尽くすのでは? そして暴動がおこり、場合によっては戦争まで。 ちょうど全米俳優組合のストどころぢゃない騒動に発展するのでは? CM「白紙の未来」からととんでもない話に展開しましたが、なんか技術の発達が純粋な人の営みを蝕んでいくような感じもします。 18世紀後半、イギリスで起こった「産業革命」によって生産活動の中心が「農業」から「工業」へ移って、それによって富がもたらされたのと引き換えに空気汚染と云ういままで気にもしてなかった厄災に人は見舞われたように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|