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テーマ:猫のいる生活(136072)
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近年はアメリカで生活する日本人も増えて、そう云う方たちは先刻ご承知のことですが、アメリカに行ったこと無い日本人には誤解されてる方も居るのでは?
ホワイトハウスや桜並木で有名な「ワシントンD.C.」のことです。 ワシントンD.C.は、ワシントン州に有りませんよ~ ワシントンD.C.は特別区ですが、メリーランド州とバージニア州に囲まれています。 「ワシントン州」は西海岸最北部の州で、シアトルのあるとこです。 同じ西海岸のカリフォルニアはサンディエゴ東約300km に「ソルトン湖」と呼ばれる湖があります。 英語名は「Salton Sea」なので海と思いがちですが、完全な内陸湖です。 ソルトン湖は、コロラド砂漠のソルトン盆地で標高が最も低い場所にあります。 モハーヴェ砂漠の北にあるデスヴァレーと同じで、海面よりも低くって、湖水面で-69m と、全米2位、西半球2位の最低地点です。 この湖は1950年代、アメリカのセレブの遊び場だった場所です。 第2のパームスプリングスとして、50年代~60年代にかけて日光浴や水泳、水上スキーを楽しむために人々がこの地に集まったのですね。 それが今は見る影もありません。 ここでレクリエーションを楽しむどころか、近寄る人もいないのです。 ソルトン湖は「内陸湖」と呼ばれる、湖に流入する河川はあっても、湖から流出する川のない湖です。 その一方的に流れ込む水が上流の都市部から流れ込む汚水でどんどん汚染されていったのです。 1970年代までに、事態はさらにひどく悪化し始めました。 洪水により海岸沿いの家屋や企業が破壊されました。 淀んだ水は海よりも塩分濃度が高くなって、藻の異常大量発生により何百万匹もの魚が死に始めたのです。 今や、この地に留まって生活する人は喘息、気管支炎、さまざまな肺疾患に悩まされ、農薬や肥料などの農業流出物はソルトン海を環境災害のシンボルに変えてしまったのです。 それをいいことに中国はリチウムの輸出規制をしいて、アメリカや日本のICなどの輸出規制に対抗してるのですね。 リチウムの埋蔵量世界1位はチリで全世界埋蔵量の36%にのぼります。 ただ生産量ではオーストラリアがトップでチリはオーストラリアの後を追っかけてるのは採掘規模の違いです。 中国はチリに続く第3位です。 で、そのリチウムなんですが、ソルトン湖の地下、約2.5km 下に世界最大級のリチウム鉱床があることが分かりました。 ソルトン湖の埋蔵量は、年60万トンものリチウムを採掘できるだけの量があるのですね。 ソルトン湖でのリチウム採掘が成功すれば、この地域で生産されるリチウムの量は世界の約40%に達すると見込まれています。 すでに数社が名乗りあげて、プロジェクトが動きつつあります。 ソルトン湖でのリチウム採掘のメリットは約2.5km の地下採掘に尽きます。 採掘の過程で、かなりの量の熱水が湧き上がり、それを使って採掘に必要なエネルギー(電気)を賄えるからです。 つまり採掘に必要な電力は、自前のクリーン・エネルギーと云うワケです。 これくらいイッパツ逆転ワザはないでしょうね。 環境汚染の巣が、たちまち宝の山になったのです。 プロジェクトに参加している社長は「すでに10ヶ所の地熱施設すべてで毎分50,000ガロンの塩水を地表に汲み上げており、その塩水からの蒸気を利用してクリーン・エネルギーを生成しています」と述べてます。 もはやソルトン湖でリチウムを手に入れると云う点で、プロジェクトは半分のところまで来ているのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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