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カテゴリ:邦楽
理由は↓の文章に後述。 電気グルーヴはジャパニーズ・テクノを代表する存在であり、これまでに企画物も合わせて多くの作品を発表しているが、個人的に最も好きなのが4枚目のアルバムである「Vitamin」(写真)だ。 その最後に収録されている「N.O.」は、彼らの名を知らしめた一曲であり、ジャパニーズ・テクノのクラシックと言える名曲だ。 元々はインディーズ時代に作られた曲で、アルバム『662 BPM BY DG』に「無能の人」というタイトルで収録されていたが、メジャーデビュー後もリメイクを要望するファンは少なくなかったという。 グループは'93年に新作「Vitamin」を完成させる。だが、完成したアルバムに対して「インストが多くヒットが見込めない」と難色を示したレコード会社がこの曲の収録を命じ、結果「ボーナストラック」扱いで最後に収録される事になった(歌詞を少し変え、レコーディングし直した)。 メンバーはこの措置に対して不満だったらしく、そのためもあってか本来のタイトルであった『無能の人 』を使用せず、仮タイトルであった『N.O.』を使用した。 "N.O."というのは、バンドの中心人物である石野卓球が大ファンであったNew Orderの頭文字である。 シングル・カットされた「N.O.」は、オリコン21位を記録するスマッシュ・ヒットを記録。 後の大ヒット曲「Shangri-La」と並ぶ電気グルーヴの代表曲となった。 大衆性と毒を併せ持ったメロディ、ハチャメチャな疾走感に満ちた演奏は痛快無比。 若者特有の屈折感と焦燥感をユーモラスに表現した歌詞も共感を呼んだ。 そして、クラフトワーク、YMO、アシッド・ハウスをごちゃまぜにしたサウンドは今聴いても全く古びていない。 テクノゆえのトランス的な快感を保ちつつ、歌謡ポップスとしても高い完成度を誇る本作は、ジャパニーズ・テクノが生んだ屈指の名曲だ。 「N.O.」を聴くにはここをクリック! しかたないなと分かっていながら どこかイマイチ割り切れないよ 先を思うと不安になるから 今日のところは寝るしかないね 学校ないし 家庭もないし ヒマじゃないし カーテンもないし 花を入れる花瓶もないし イヤじゃないし カッコつかないし ※ポム・スフレのメインHPでは電気グルーヴのアルバム「Vitamin」について取り上げています! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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