|
テーマ:洋楽(3285)
そんなワシだが、蟹江さんの音楽なんかはつかず離れずという程度に聴いていたりする(と言いつつ、まだ新譜は聴いてないw)。 理由はというと、このテの音楽としては非常に聴きやすいというか、ワシが単にミーハーだからなのだが。 元々は、プロデューサー兼ソングライターとして注目されたこの人であるが、'04年には自らもアーティスト・デビュー。 1stアルバム「College Drop Out」(写真)は全米2位。400万枚のセールスを記録。その年のグラミー賞では合計10部門にノミネートされ、結果、3部門を受賞した。 蟹江さんの場合、ラップの技術自体はそんなに高くないのだが、万人に受け入れられやすい楽曲をサンプリングするという方法論は、ワシのような人間の耳を惹きつけるという結果をも生む。 その優れたバランス感覚は、「プロデューサーが本業」という資質が生かされたものかもしれない。 この「Through The Wire」は前述の1st「College Drop Out」からのシングルで、全米15位を記録した、蟹江さんの代表曲のひとつである。 ここでのサンプリング・ネタはチャカ・カーンの「Through The Fire」。 バラードだった原曲を早回しさせたそのトラックは、ポップでちょっぴり切ない。その上に、ややもったりとした蟹江さんのラップが乗る。 この感触。悪くない。アレステッド・ディベロップメントやフージーズを聴いた時のような親しみやすさを感じるなあ。 オールドスクールの香りを残したラップもワシ好み。後ろで鳴るハンド・クラッピングもグーなのよ ちなみにこの曲、居眠り運転で交通事故にあい、口の中にワイヤーを入れる程の大怪我を負った蟹江さんの経験から生まれたものだそうだ。 そう思って聴くと、ここでのぎこちないラップも、何やら重々しく感じられる。 蟹江さんはこの事故の後、「神に助けられた」としてクリスチャンになった。 ともあれ、普段ラップを聴かない人にも訴えかけるものを持った一曲だと思う。 アルバム自体も非常にキャッチーで密度の高い傑作。次作「Late Registration」(これも傑作)と一緒にオススメしたいヒップホップ・アイテムです。 Jay-Zとの繋がりや、ジョン・レジェンドを送り出した実績も持つ蟹江さん。 ワシのようなポップ老人を満足させてくれるような音楽を、これからも期待したい。 つーか新作早く聴けよと。 つーコトで「Through The Wire」を聴くにはこちら。 ※ポム・スフレのメインHPでは、カニエ・ウエストの傑作2nd「Late Registration」について取り上げています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Soul/Funk/HIPHOP/Fusion/Jazz] カテゴリの最新記事
nao28nさんはじめまして。
ようこそポム・ブログへ! >私もRapはあまり得意分野では無いですが >蟹江さんはやはり聴きやすいので好きです。 naoさんもですか^^ 蟹江さんが群を抜いた成功を収めているのは、私達のような人間も魅了するHiphopを作っているからなんでしょうね。 >てか、私も早く新作聴けよって感じです(笑 ----お互い早く聴かないとね(笑 TBありがとうございました。 ではではまた。 (2007.11.09 15:25:27) |