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テーマ:洋楽(3293)
カテゴリ:90年代以降の洋楽
松山ケンイチ主演の映画「L change the WorLd」にもレニーの新曲が使われるみたいだし、ワシもここらでおさらいしておくか。 '89年にこの人がデビューしてきた時には、「ジミヘンの再来」だとか「黒いジョン・レノン」だとか言われてたっけなぁ。 デジタルな音が全盛だった当時に、"生音の感触"と60、70年代音楽への憧憬をストレートに打ち出した姿勢は、なかなか新鮮に思えた記憶がある。 自分であらゆる楽器を演奏するマルチ・プレイヤーだったため、「90年代のプリンス」なんて言われ方もしたが、見た目なんかは、結構ミリ・バニリ(←知ってる?)とカブっていたような気もする(笑 最初はそんな話題だけを聞き流していたのだが、'90年にはこの人がマドンナに提供した「Justify My Love」が全米1位を記録する。 「おおっ! やるじゃん!?」と思ったワシは、あわててデビュー作「Let Love Rule」をレンタルしたものだ。 「ジョン・レノン・トリビュート・コンサート」('90年、東京ドーム)でも鬼気迫るパフォーマンスを披露し、注目を集めていたレニーが2nd「Mama Said」(上写真)を発表したのは'91年。 アルバムには、ガンズ&ローゼズのスラッシュ(←レニーとは高校時代の同級生)やショーン・レノンが参加していた。 「It Ain't Over Till It's Over」はそこからのナンバーである。 パレード風のドラムで高らかに始まるこの曲。 甘美なストリングスの調べにのせて、艶かしいレニーの裏声とポップで美しいメロディが、たおやかに舞う。 グルーヴィーに弾むベース、軽快にリズムを刻むギターも耳に心地よい。 …って、これ、カーティス・メイフィールドじゃねえかよ! しかも間奏は、アース・ウィンド&ファイアーの「That's The Way Of The World」だし。 自分のルーツにあまりにも正直な曲作り。 でも、いい曲だから許す ブレイク部分での、スライを思わせるベース・ラインにもニヤリ。 この曲は同'91年に全米2位を記録。 自身のシングルとしては最大のヒット曲となった。 この人の曲は他にも「Are You Gonna Go My Way」や「Rock and Roll Is Dead」なんかがCMで使われているので、わが国でもおなじみだろう。 '93年の来日公演はワシも観に行った。 満場の武道館の中、観客の熱狂をクールなカリスマ性でコントロールしていく姿がカッコよかったなあ。 その後もレニーは、「懐古趣味」なる陰口も叩かれたりしながらも、順調にキャリアを重ねて現在に至る。 ワシはそれほど熱心なファンではないが、こういう人が今も良質な活動を続けている姿を見るのは嬉しいものがある。 アルバム「Mama Said」は他にも「Always On the Run」、「Stand By My Woman」、「Stop Draggin Around」など、イイ曲がいっぱいさ♪ なのに、このアルバムのブック・オフでの相場は300円。欝だ…… 「It Ain't Over Till It's Over」を聴くにはここをクリック! ん~、スウィート&ムーディ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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