テーマ:フィギュアスケート(3612)
カテゴリ:フィギュアスケートの部屋
ジョニー・ウィアーのライバルといえば、一歳年下のエヴァン・ライサチェックということになる。
なぜ、フィギュアスケートの世界には、ライバル対決という図式が多いのだろうか? ヤグディンとプルシェンコ、高橋大輔と織田信成はもちろんのことだが、 ナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディングはあまりにひどい例だし、 日本国内に敵なしの浅田真央には、韓国からキム・ヨナが登場してきたりする。 ジョニーとライサチェックも、小さい頃から一緒に表彰台に上ってきたのだが、 ほとんどがジョニーのリードだったし、全米選手権で3連覇したのもジョニーだ。 ライサチェックはむしろ、ジョニーの後からあがってきた選手だ。 ライサチェックの演技は、ダイナミックでパワフルで、4回転-3回転のコンビも飛んだり、 ジョニーとは全然別の道を行っている…なのに、同じ氷の上で戦わなければならない。 それをマスコミがあおり、二人は否応なく、宿命のライバルにされてしまった。 昨シーズンの全米ではライサチェックが勝利し、3位に沈んだジョニーは号泣していた。 今期のジョニーは、タイトル奪還を目指してコーチも変え、怪我も乗り越えて強くなった。 フリーの最後では、自分の演技に感極まって、昨年とは別の涙を流していた。 その演技を見ていたライサチェックは、「これは、負けたかも…」という顔をしている。 しかし結果は、二人は同点となり、フリーの点数がよかったライサチェックが1位となった。 その後の記者会見でジョニーは、受けたばかりのシルバーのメダルをはずしていた。 …こんなにもドラマチックで、センセーショナルな二人を、マスコミがほおっておくわけもないし、 二人ともけっこう挑発に乗るようなことを言ったりしているのが、なんだかおかしい。 今回の世界選手権に、ライサチェックはけがのために出場できなかった。 もし、この試合にライサチェックがいたら…と想像してみたけれど、すぐに、 わたしが想像することなど許されない、真剣で厳しい、ぎりぎりの場所で、 二人とも闘っているのだ、と思いなおした。 今期の全米選手権で、ライサチェックがゴールド、ジョニーがシルバーメダルの表彰式。 ジョニーはいつも、他の選手がメダルを受けるときにも拍手しますが、 今回もちゃんと、ライサチェックに拍手を送っているのが泣けます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年04月06日 23時49分01秒
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