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カテゴリ:カートリッジコラム
スクラッチパフォーマンスの上で一番気になる点は、やはり
針飛び でしょう。 スクラッチDJで一番良く使われているカートリッジは SHURE M44G SHURE M447 です。 まず、これを使えば針飛びに関する問題は軽減されます。 もしこのカートリッジを使用して針飛びがするということになると、原因はカートリッジ以外であることが考えられます。 なぜ、SHURE M44G、M447が使われるのでしょうか。 ●カンチレバーの長さを比較してみましょう● カンチレバーとはカートリッジと針先の間の針金部分のことをいいます。 上はSHURE M44G、ortofon DJ、Pickering 150DJ、STANTON Diskmaster IIの 裏側の画像です。 わかりやすいようにカンチレバーの部分だけ■色に囲ってみました。 Pickering 150DJ、STANTON Diskmaster IIはSHURE M44G、ortofon DJに比べて短くて太いことがわかります。 カンチレバーが長いほど、スクラッチの振動が針に伝わったとき、しなってカートリッジへの振動をやわらげてくれるのです よって、カンチレバーの長いほうが針飛びは抑えやすいということになります。 では、SHURE M44G、ortofon DJのどちらが針飛びが抑えやすいかといいますと 答えはSHURE M44Gです。 長さはほとんど同じなのですが、カンチレバーの質がSHURE M44Gの方がやわらかいです。そのため折れやすいかったり、すぐ曲がるという欠点もあります。 やわらかいほどよくしなるので振動をカートリッジに伝えにくい。そのためSHURE M44Gのほうが針飛びが抑えやすいということになるのです。 SHURE M447も同様の長さなので、スクラッチの定番ともいえるカートリッジです。 M44GよりもM447の方が音の出力が大きいので迫力あり、低音が持ち上がり気味の音になりますので、低音を強調させたいときはM447の方がオススメです。 M44Gはフラットな音質だと思います。 僕は針飛びの抑えやすさに関してはM44G、M447も同じだと思いますが、KEN-ONEの意見ではM447のほうがカンチレバーの質が硬い気がするので、どちらかと言えば、針飛びを抑えるためにはSHURE M44Gの方がオススメとのことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月25日 21時57分56秒
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