Profile
プレッツェーモロ
イタリアで食べ歩き旅行をするぞ!そのための情報収集と準備の過程を記録します。
|
Archives
Apr , 2024
Mar , 2024
Feb , 2024
Jan , 2024
Dec , 2023
|
Category
(18)
(2)
(5)
(114)
(163)
(43)
(21)
(152)
(6)
(1)
(6)
(34)
(57)
|
|
イタリアの貝に、ダッテリ・ディ・マーレというのがあります。
これ。
↓
www.mareinitaly.it/conosciamo_v.php?id=31
ダッテリ・ディ・マーレとは、“海のなつめやし(デーツ)”という意味。
確かに、なつめやしにそっくり。
なかなかきれいな貝だなあ。
ムール貝と同じ、イガイの一種で、大きさは平均で5~8cm。
たまたま、この貝がどこで採れるのか、ちょっと調べてみました(grazie くるりさん!)。
すると、意外な事実発見。
この貝、イタリアでは、1988年以来、採るのも、売るのも、禁じられてるんだって。
しかも、ワシントン条約の附属書2に掲載されてるみたい。
つまり、将来絶滅しそうな予備軍。
でも、その割には、時々名前を聞くし、レシピも訳したことがあったような・・・。
通の間では珍重されてると聞いたことがあるぞー。
いったいどうなってるんだあ?
という訳で、もう少し詳しく調べてみました。
★.....★.....★.....
これは、ダッテリ・ディ・マーレの仲間で、日本名はイシマテガイという貝。
↓
research.kahaku.go.jp/zoology/kaisei/hp-7/kakureru/iwa.html
写真の下の解説にも書いてあるけど、この種の貝は、酸を分泌して岩に穴を開けて、その中に棲んでるんだって。
つまり、この貝を採ろうと思ったら、岩を砕く必要がある!
しかも、ダッテリ・ディ・マーレの場合、5cmの長さに成長するには、15年から20年かかるんだって!
これだけ成長が遅いと、養殖しようって考える人も、いないわけだー。
ダッテリ・ディ・マーレのパスタを4人前作るとすると、1人あたり15~20個の貝が必要だから、約1平方mの岩を崩すことになるんだって。
そしてこの岩が元に戻るには、少なくとも10年はかかるんだって。
ダッタリ・ディ・マーレは、スペツィア湾(リグーリア)とプーリアに多くいたみたい。
でも、この貝を採るために環境が破壊されて、そこを棲みかとしていた小魚にも影響が出たんだって。
だから、それらの産地では、こんなポスターを作って、岩を崩すな!って、呼びかけてます。
↓
www.puntacampanella.org/CamProg/scogli/CampScogli.asp
こんなポスターが必要だってことは、密漁する人がいるってこと。
イタリアは、動物愛護の運動が世界一過激な国(例のロブスター事件でもわかる!)だっていうのに、その逆の人も、やっぱりいるんだねー。
海の幸を食べるってことは、生態系のこともしっかり考えなきゃいけないってことなんですねー。 |
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
もっと見る
|
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
エラーにより、アクションを達成できませんでした。下記より再度ログインの上、改めてミッションに参加してください。
x