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カテゴリ:日本の作家 畠中恵
★★★
若様組まいる 2010年11月発行 講談社 313p 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 明治二十三年、ミナこと皆川真次郎は西洋菓子屋を開いた。店には、旧幕臣の「若様組」の面々や、女学校に通うお嬢様・沙羅が甘い菓子と安らぎを求めてやってきた。その少し前─。徳川の世であれば、「若殿様」と呼ばれていたはずの旧幕臣の子息・長瀬達は、暮らしのために巡査になることを決意。今は芝愛宕の巡査教習所で訓練を受けていた。ピストル強盗の噂が絶えない物騒な昨今、教習所でも銃に絡む事件が起きた。若様組の他、薩摩出身者、直参で徳川について静岡に行った士族達、商家の子息達、さまざまな生徒に、何やら胡散臭い所長や教員を巻き込んで、犯人捜しが始まる。 評価 ★★★ 『アイスクリン強し』の続編だけど前日譚。 皆川真次郎と沙羅と関わりの深かった 元旗本の若様たちが 巡査教習所に入学しての 2ヶ月間の騒動が 描かれています。 相変わらず表紙絵がかわいい。 巡査教習所には 元幕府・薩摩藩・平民など 立場の異なる生徒たちが集まり 反目しあいながら 教科に悪戦苦闘する毎日。 そんな中 生徒の一人が狙撃される事件が起こり 若様たちがどのように 解決していくかの 騒動が にぎやかに書かれていました。 なんとも 男くさ~い一冊です(笑)。 長瀬という穏やかなリーダーと 園山という見た目麗しく、それなのにけんかに強い人物が 印象的。 明治維新から20年たっても まだまだ 前の時代のしがらみはあるんだなと 彼らの境遇の厳しさが伝わってきました。 前作の『アイスクリン強し』は 皆川真次郎と沙羅が中心で 私は あまり若様たちのそれぞれを 認識してなかったので この本を読んで もう一度読み直したくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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『アイスクリン強し』、好きな作品です。
続き(前日譚)が刊行されて嬉しいです(*^^*) 装丁が作品の雰囲気に良く似合ってますよね。 可愛らしくて、大好きです。 (2010年12月01日 08時10分35秒)
柊♪さん
こんにちは♪ >『アイスクリン強し』、好きな作品です。 >続き(前日譚)が刊行されて嬉しいです(*^^*) 今回は スイーツは控えめでしたけれど その代わりに(?)若様たちが大活躍で楽しく読みました(^o^) 。 >装丁が作品の雰囲気に良く似合ってますよね。 >可愛らしくて、大好きです。 ほんとに!ほのぼの~としています。 読み終わってどの人が長瀬さんかな~、園山さんかな~、・・・と眺めました。 で 忘れないうちに「アイスクリン強し」もう一度読もうと 図書館に取り寄せ予約しました(*^^)v。 (2010年12月01日 12時25分28秒) |