ひそやかな花園 角田光代
★★★幼い頃、毎年サマーキャンプで一緒に過ごしていた7人。輝く夏の思い出は誰にとっても大切な記憶だった。しかし、いつしか彼らは疑問を抱くようになる。「あの集まりはいったい何だったのか?」別々の人生を歩んでいた彼らに、突如突きつけられた衝撃の事実。大人たちの〈秘密〉を知った彼らは、自分という森を彷徨い始めるーー。ひそやかな花園2010年7月発行 毎日新聞社 313p【内容情報】(「BOOK」データベースより)親と子、夫婦、家族でいることの意味を根源から問いかける。『八日目の蝉』から三年。衝撃と感動に震える、角田光代の最高傑作誕生。感想 ★★★ 毎年夏にどこかの別荘で行われていた 「サマーキャンプ」は ある年から 急に中止になる。 あれは何の集まりだったのか、 どうして中止になったのか。 サマーキャンプに集まっていた子供たちは それぞれの事情から あの「サマーキャンプ」について 考え、調べ始まる。 どういう真相になるのか、 緊張感を持って読みました。 そして あの子供たちが大人になったときの 暮らし方の違いに 胸が痛みました。 親子のあり方について 考えさせられた一冊。 子供を産み育てるときの覚悟を問われているようでした。 「無敵な気分」を大切にする。 うまく行動できないのを 何かや誰かのせいにはしない。 自分は生きていていいんだ、と思えるようにする。 読み終えて こんな気持ちになりました。