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Ibanese Guitar(0)
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Profile
Mot_ten
楽天のショップ店長をまかされて、四苦八苦する様子を公開してたけど、辞めちゃったので、お買い物中心の物欲日記と化す。ギター好き。
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こちらの個体は2020年11月末に開催されたPRS商談会にて展示されていた個体で、当店担当が抽選・入札で勝ち取った個体でございます。
今回の商談会における当店のコンセプトは、"35周年仕様のCustom24で、杢目とサウンドが優れた個体を確保する"でございました。
35周年仕様に狙いを定めた理由は、これまで国内に入荷した同モデルの杢目の大半はかなり杢目が優れている個体が多かった事もあり、相当PRS側でも気合が入っている様に見受けられた事に加えて、そろそろ35周年仕様のCustom24の入荷も最後に近い為、潤沢な在庫から選定できる今の内に良い個体を可能な限り確保したいという狙いがございました。
そんな思惑を持ちながら参加したPRS商談会でございましたが、想像以上の収穫を得る事が出来ました。
基本的にVintage Yellowは10Topであっても、ハッキリと杢の出ないトップ材を使用する事が多いのですが、今回セレクトした当個体はVintage Yellowらしからぬ程の杢を誇るルックスしております。
ただ深い杢が出ているのではなく、ゆらゆらと揺らめく様なフレイムの杢が出ており、ぱっと見キルトメイプルであるかの様な印象を抱かされる稀有なルックスを持つ個体でございます。
Vintagge Yellowの柔らかい印象とマッチした杢である為、カラー由来の印象を崩す事なく美しさのみを引き立てている状態です。
サウンド面に関しましても優れた個体でございます。
当個体のサウンドを一言で纏めるのならば、"温かみが強く感じられる上、存在感のある低音が柔らかく持ち上がる一方スッキりとした後味のサウンド"です
一見当個体はマホガニーらしい甘さと温かさ、そしてサウンド全体を優しく持ち上げる様なローが魅力的なのですが、そういった個体にありがちなベタっとした感覚が全く無く、さらりと抜けていってくれるような印象を抱かされるサウンドに仕上がっております。
通常、ここまで重量が軽量な個体は低音が弱くなる傾向がございますが、当個体はそういった事が一切なく、力強さと心地の良い分離感を共に味わう事が出来ます。
次に2020年仕様(35th Anni Modelも含む)のCustom24というモデルに関して説明をさせて頂きます。
まず、35周年モデルの特徴を以下にまとめさせて頂きました。
・ピックアップに新ピックアップの85/15 TCIを採用
・Pre-Factory Style Small Eagle Head Stock
・ラッカーフィニッシュへ変更
・ペグボタンにFaux Bone Buttonsを採用
・ロッドカバーが35th Anni仕様
・指板インレイは従来の白い縁取りが無く、全てアバロンのみで形成されたインレイへと変更
・コントロールが24-08仕様となり、スイッチもトグルスイッチに変更
サウンド面とルックス面の両方をアップグレードした当モデルでございますが、画像を見るだけでは分からないサウンドに関する点を中心に述べさせて頂きます。
今年(2020年)のNAMM SHOWでもポールがスピーチをしておりましたが、Custom24は塗装を順次切り替えていくとの事でございます。
PRSを立ち上げた創成期(1985年)から短期間のみラッカー塗装を行っていたものの、V12と呼ばれるウレタン系の塗装をPRSは開発してからは2019年まで永らく使用しておりました。
V12フィニッシュはサウンドやルックス、耐久面の全てが満足出来る塗装という事で使用してきた訳ですが、創業から35周年という大切な節目の年にニトロセルロースラッカーフィニッシュへと切り替えるというのです。
切り替えた理由も、長年培ってきた技術やノウハウにより美しさや耐久性を維持しつつもサウンドを向上出来るからであるという、大きな自信によるものでした。
McCarty594などは先行してラッカー塗装を採用しておりましたが、今後はCustom24もラッカー塗装となるので、長年このギターを使用するつもりでいるプレイヤーにとっても非常に嬉しい仕様変更となりました。
ラッカー塗装の場合はウレタンと異なりギターが育つ特性を持っております。
PRSは良くも悪くも長年使用しても音が殆ど変わらないギターでしたが、今後はずっとギターを弾き続ける事でより強い鳴りを得る事が出来るようになります。
そういった観点からも、長年の相棒として共に成長し、変化を楽しみながら付き合っていけるのではないでしょうか。
ピックアップも新仕様の85/15 TCIと呼ばれる新しい仕様に変更されております。
TCIと言われてもピンと来ない方が多いと思われますが、一言で言い表すならば"従来のピックアップ(85/15)をより最適化した仕様"といったところでしょうか。
TCIの名が冠された最初のピックアップは、2018年にアメリカで開催されたPRS Experienceで発表されたPaul's Guitarの限定モデルに採用されたミニハムサイズのピックアップでした。
このピックアップの開発経緯としましては、2017年からPRSと契約をしたJohn Mayerのシグネーチャーモデル"Silver Sky"を製作していた時まで遡ります。
これまでPRSはハイパワーなピックアップを良いものとして、その中で様々なバリエーションのピックアップを開発して来ました。
しかし、John Mayerファンはご存知の通り、彼はビンテージのFender Stratocasterを愛用しており、Fender Custom Shopでもストラトでシグネーチャーモデルを出す等、ストラトプレイヤーとして長年活動を続けております。
そんな彼がPRSに移籍して来た事で、ストラトの、更に言えば弱い出力のピックアップの研究が始まりました。
ストラトのピックアップ解析と開発を進めていく内に、低出力のピックアップの魅力と素晴らしさに気付いたPaul Reed Smithは自信のモデル"Paul's Guitar"の為に低出力のハムを搭載する事を決めて開発したのが、最初のTCIでした。
以降PRSの新たなスタンダードとするべく開発されてきたTCIですが、85/15らしさをより強調する事で、サウンドに無理のない極上のトーンを作り出す事に成功したとの事でございます。
最後にナットに関してですが、これは確実に変わったとは言えないのですが、恐らくは素材の構成がアップデートされております。
2020年モデルのナットは以前のナットと比べると色味が総じて変わっており、サウンドも従来のナットを採用した個体よりも大きくふくよかな鳴りをしているように感じられました。
是非新しくなったCustom24をお試し下さいませ。 |
入札、見てみたいですよね
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Last updated
2021.01.11 18:02:44
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